ホウレンソウの害虫

ホウレンソウの害虫

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アブラムシ類

被害の特徴と発生形態

モモアカアブラムシは、特に雨除け栽培では多発しやすい。最近はワタアブラムシの寄生も目に付くようになった。新芽付近を好み、吸汁によって葉の伸長が阻害されたり、萎縮することが多い。【野菜花卉共通害虫】の項参照。


ヨトウムシ

被害の特徴と発生形態

【野菜花卉共通害虫】の項参照。


ハスモンヨトウ

被害の特徴と発生形態

【野菜花卉共通害虫】の項参照。


ミナミキイロアザミウマ

被害の特徴と発生形態

夏から秋に播種する作型で被害が多い。幼苗期には未展開の新葉内に潜伏加害するため、その後の展開葉がケロイド状の被害葉となり、商品価値を低下させる。【野菜花卉共通害虫】の項参照。


ハダニ類

被害の特徴と発生形態

ハダニ類ではカンザワハダニとナミハダニが寄生し、主に施設で被害を起こす。チャノホコリダニが寄生すると葉が縮葉し、奇形となる。特に収穫が遅れた場合に発生しやすい。【野菜花卉共通害虫】の項参照。


シロオビノメイガ

被害の特徴と発生形態

年5~6回発生。7月以降目立つようになり9~10月に特に多い。成虫は小型の蛾で、羽は黒褐色に白色の条がある。幼虫は淡緑色で、つづった葉の中にいることが多い。休眠性はなく、施設で越冬する。


コナダニ類

被害の特徴と発生形態

主にホウレンソウケナガコナダニが発生する。雌は体長0.4~0.7mmで低湿高温を好み、35℃では生存できない。新芽、新葉部に寄生し、中心葉に小孔があき、その周辺は褐変する。展開葉はコブ状の小突起を生じ、奇形になる。低温時の施設栽培で発生が多い。ワラや籾殻などを主食としており、ワラや籾殻、未熟な有機物を多量に使用すると増加しやすい。


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