毒キノコ「カエンタケ」の発生が、奈良公園若草山頂駐車場周辺で確認されました。
大変危険なキノコで、触っただけでも炎症を起こすことがあります。
見つけても、絶対に触らず、食べないでください。

(奈良きのこの会提供)
カエンタケは、カシノナガキクイムシによるナラ枯れの被害地などで発生している事例が各地で報告されています。
若草山、春日山原始林を含む奈良公園では、巡視の強化、大径木への予防措置、キクイムシの捕殺、枯死木の伐倒くん蒸等のナラ枯れ対策を実施しているところですが、近年ナラ枯れの猛威はすさまじく、対応を超える被害が出ています。
今後もナラ枯れ対策及びカエンタケの発生には留意してまいります。
カエンタケについて(厚生労働省ホームページより)
【特徴】 表面はオレンジ色から赤色,細長い円柱状または棒状で,
土から手の指が出ているように群生または単生する。中は白く,硬い。
【発生時期】 夏から秋
【発生場所】 ブナ,コナラなどナラ類などの広葉樹林の地上に群生して発生する。
【症状】 食後30分から,発熱,悪寒,嘔吐,下痢,腹痛,手足のしびれなどの症状を
起こす。2日後に,消化器不全,小脳萎縮による運動障害など脳神経障害に
より死に至ることもある。
【毒成分】 トリコテセン類:毒性は強く,食べても,触っても毒である。死亡例あり。
(注意)見た目は気味が悪く,食用に見えないが,薬用と勘違いして酒に
浸して飲んで中毒が起き,死亡した例がある。