第  1 2  号 

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      ■■■■■■■      ≡奈良県教育委員会メールマガジン≡
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   ■■■■■■■▼       No.012 平成15年11月17日(月)
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        発行:奈良県教育委員会事務局 教育企画課
    〒630-8502 奈良市登大路町30番地 Tel 0742-22-1101(代表)
          http://www.pref.nara.jp/kyoiku/
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 ┏━┓ 【巻頭言】・・・・・・・・・奈良県立奈良図書館長 古川禎俊
 ┃目┃ 【教育委員会の動き】・・・・教育企画課 学校教育課  
 ┗━┛ 【今、学校では・・・】・・・橿原市立耳成幼稚園
 ┏━┓               奈良県立大宇陀高等学校
 ┃次┃ 【数字で見る奈良県の教育】
 ┗━┛ 【お知らせ】【新着情報】 
  
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 【 巻 頭 言 】 
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      本を読む「習慣化」に向けて
                 奈良県立図書館長 古川禎俊

 先日、新聞を見ていて、「読書」についての記事が目に止まった。その一
つ、「読書世論調査」には、携帯電話の普及と多機能化が読書機会の減少に
繋がっているという報告があった。また、『学校読書調査』には、読書量が
多い生徒(読書量が月4〜6冊程度)ほど、読書の勧めをよく受けていると
いう相関があり、周囲の大人の指導の大切さを裏打ちしているとあった。

 近年、情報通信技術の驚異的な進展により、必要な情報はインターネット
によって居ながらにして入手できる。携帯電話は「時間・場所」にもこだわ
らない。これらはその「実用性」と「娯楽性」で、もはや日常生活に定着し
つつある。この流れは止めようもないにしても、読書の楽しみや効用を正し
く教えることが「教育」の大きな務めであることは変わらない。

 最近、マスコミで読書の大切さを訴える報道が目立つ。国は平成13年12月、
「子どもの読書活動の推進に関する法律」を制定し、県も平成15年7月「奈
良県子ども読書活動推進計画」を発表した。推進方策の基本には、豊かな言
葉体験は「家庭」、読書活動の充実は「学校」、読書の楽しさは「地域」が
位置づけられ、この三者が連携・協力して、子どもの発達に応じて、異なる
性格・種類の読書活動を促進する取組が求められている。

 読書は教養を深め、感性を豊かにし、人生をより深みあるものにする。何
よりも「思索性」が身につく。本は生き方の選択にかかわっている。子ども
たちの活字離れを食い止めるには、大人のかかわりが大切である。今こそ、
「家庭」「学校」「地域」が連携、協力して、子どもの読書の「習慣化」に
向けて取り組まなければならない。

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  【 教 育 委 員 会 の 動 き 】
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     「奈良県教育の日」記念大会が開催されました!
                           教育企画課

 11月1日(土)、県立教育研究所を会場に、「奈良県教育の日」記念大会
が開催されました。県内各地からお集まりいただいた県民の方々や教育関係
者など、約 310人が記念講演や子どもたちの発表を通して、家庭・地域社会
・学校が一層の連携を深めることの大切さを確認する機会となりました。

 会は生駒市立上中学校の生徒さんの司会で進められました。記念講演では、
(株)住友生命総合研究所会長の前原金一さんから、「自立した個人の育成」
や職業観を育てる機会の提供など、具体的なご提案をいただきました。
 
 子どもの発表では、斑鳩南中学校の生徒さんが、3年間の「総合的な学習
の時間」の取組を発表したほか、高田高校演劇部の皆さんによって、「高校
生の日常会話−学校のこと、これからのことー」が演じられました。最後に、
高田小学校合唱部の皆さんによる「涙そうそう」など3曲の合唱で会を閉じ
ました。
 
 *当日の様子は、次のページでご覧いただけます。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/kyoikunohi/kinentaikaiphoto/

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      理科大好き なら大好きな子どもの育成を目指して
                           学校教育課

 昨今の理数離れの増加に伴い、科学に対する知的好奇心や探究心を育てる
ことが求められています。文部科学省では、平成15年、16年度の2年間、全
国の19都道府県をモデル地域として指定し、科学技術・理科教育推進モデル
事業(「理科大好きスクール」事業)を実施しており、本県もその対象県と
なっています。

 本県では、小学校4校(奈良市立済美小学校、橿原市立白橿南小学校、平
群町立平群東小学校、明日香村立明日香小学校)、中学校5校(奈良市立柳
生中学校、香芝市立香芝東中学校、明日香村立聖徳中学校、広陵町立真美ヶ
丘中学校、吉野町立吉野中学校)を「理科大好きスクール」として指定し、
楽しくわかりやすい理科の授業の創造に向けた研究に取り組んでいます。

 県教育委員会では、奈良教育大学、奈良女子大学、農業技術・工業技術セ
ンター、橿原市昆虫館・こども科学館、きっづ光科学館、私のしごと館、青
少年野外活動センター等の機関の協力を得て科学技術・理科教育推進協議会
を設置し、各学校に講師を派遣したり、「おもしろ実験・観察」等の事業を
企画したりして、本研究の支援に努めています。

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 【 今 、 学 校 で は ・・・・ 】
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┏━━━┓
┃幼稚園┃ 人とかかわる楽しさや温かさを感じ、みんなで育ち合おう 
┗━━━┛                  橿原市立耳成幼稚園
        
 幼稚園生活のなかには、様々な人間関係があります。様々な人との出会い、
ふれあいは周りの人と共感し合うすばらしい機会です。生活体験が広がった
り、温かい心のつながりを実感したりすることで、幼児の心が豊かにはぐく
まれていきます。幼児が日常的に出会い、ふれあう人との関係を大切にしな
がら、幼稚園が親育ち、子育ちの場となるようにと願って行っている取組を
ご紹介します。

 1 誕生日会・耳成レストラン
  誕生月を迎える幼児の保護者と全園児で誕生児を祝います。保護者に、
 子育ての中で苦労したことや思い出に残ることなどを話してもらったり、
 先生と保護者が一緒にいろいろな出し物をしたりします。その後、みんな
 でカレーやハヤシライスをいただきます。“耳成レストラン”と名付けら
 れたこの食事会は大人気で、異年齢児や他のクラスの幼児、誕生児の保護
 者とのふれあいの場になっています。

 2 外国の人々とのふれあい
  いろいろな国の人と出会い、その国の言葉や歌、遊びなどを教えてもら
 ったり、ゲームをしたりして一緒に楽しく遊ぶ機会にしています。登降園
 時に、覚えたての外国の言葉で挨拶したり、絵本でその国の国旗や衣服・
 楽器などを調べたりもしています。

 3 保護者の保育参加(ファミリーランド)
  毎月1回、クラス単位または学年別に実施します。この日は家族・近所
 の方の参加も歓迎しています。園での我が子の様子を見たり、他の幼児と
 ふれあい、自分の子育てを振り返ったりする機会になっています。

 *この記事に関連した写真は、こちらでご覧いただけます。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/photogallery/

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┏━━━┓ 
┃高 校┃ すべての若者の「心の履歴」に「人としての原風景」を刻もう
┗━━━┛    −多世代交流・体験学習活動をとおして− 
                      奈良県立大宇陀高等学校

  「他者とつながり合い、少しでも世のため人のためになろうとする姿
   勢は、誰もがもっていた人間の心の『原風景』なのではないか。」

 地域の大変な努力と熱意によって生まれ、今年創立80周年を迎えた本校は、
このように考え、地域とのつながりを大切にし、交流を積極的に行いながら
歩んできました。本校には幼児園の3歳児から老人会メンバーまで出入りさ
れますが、「地域の産業と文化と人々に学び、豊かな感性を持って良き社会
を構成できる人物育成の取組」を、本校では「人としてのABCプランニン
グ」と名付けて実施しています。

 CP(キャリアプランニング)
  主として交流体験学習をとおして豊かな感性・心を培う学びとして、1
 年では、老人ホーム訪問・地域ガイダンスなど、2年では、幼児園交流・
 ゲートボール交流など、3年では、コスモス迷路作り・卒業スピーチなど
 を行っています。

 BP(ベーシックプランニング)
  1年で、学習方法・学ぶ姿勢・振る舞い方など、「知」と「身体」など
 APの基礎となる学びを展開します。

 AP(アクセスプランニング) 
  教科の力を生きる力にアクセスする学びとして、テーマ別講座学習で課
 題発見・解決力をつけるため、2年で「地域と人」(国語科と地理歴史科
 の教員によるティームティーチング)など、3クラスを7講座に分けて、
 教科横断的な学習を行っています。
 
 また、課外活動で、月に1度は町に出て清掃活動を行い、大宇陀町街角ラ
イトアップの前に、茶華道部が街角に花を飾ったり、オープニングセレモニ
ーに吹奏楽部が参加するなどしています。

 *大宇陀高校のホームページは、こちらへ http://www.oouda-h.ed.jp/

 *この記事に関連した写真は、こちらでご覧いただけます。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/mailmaga/photogallery/

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 【 数字で見る奈良県の教育 】  
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    外国語指導助手(ALT)、県・市町村で66名が活躍中!

 中学校、高校を中心にALT(アシスタント・ランゲージ・ティーチャー
の略)と呼ばれる外国人の先生が活躍しています。ALT配置は、全国の地
方公共団体と政府機関が協力して行う「語学指導等を行う外国青年招致事業」
により実施されており、昭和62年度に始まり、今年で17年目。昨年度は、全
国で 6,237名のALTが日本人教員とともに授業を行いました。本県では本
年度、66人のALTが活躍しています。

 ALTは、英語教員とともに教室に入り、英語を聞いたり話したりする授
業で大きな役割を果たしています。授業だけにとどまらず、普段の学校生活
や学校行事などでも、ALTは子どもたちの人気者。子どもたちに囲まれな
がら、楽しげに会話する姿が見られます。また、英語教材の作成や教員研修、
地域の交際交流活動等にも参加します。

 66人のうち、30名のALT(うち、1名は県教育委員会事務局に勤務)が
県立高校に配置されており、すべての学校でALTを交えた授業が行えるよ
うになっています。また、市町村にも、36人のALTが配置されており、地
域の学校を回って、いきいきとした英語の授業を展開しています。

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  【 お 知 ら せ 】
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■参加者募集! 県立同和問題関係史料センター開所十周年記念講演会■
 日時:12月2日(火) 14:00〜16:00
 場所:川西文化会館コスモスホール(磯城郡川西町結崎32-1)
 http://www.pref.nara.jp/jinkenk/sitryou/siryoucenter6.htm

■参加者募集!「親子万葉教室〜親子で楽しく学ぶ万葉集〜」■
 日時:12月7日(日) 13:00〜16:30
 場所:県立万葉文化館(高市郡明日香村飛鳥10)
 対象:小学4〜6年生と保護者のペアー10組
  万葉文化館では、万葉古代研究所の研究員とともに、クイズを解きなが
 ら館内を探検するなど、万葉集や万葉文化にふれていただく「親子万葉教
 室」の参加者を募集します。参加料は1組1,000円。(観覧料を含む) 申
 込みは先着順で11月30日まで。お問い合せは、(財)奈良県万葉文化振興
 財団(0744-54-1850 http://www.manyo.jp/ )まで。

■参加者募集! 平成15年度「親と子と本の会」特別講演会 ■
 日時:12月13日(土) 14:00〜16:00
 場所:奈良県橿原文化会館(橿原市北八木町3-65-5)
「奈良県子ども読書活動推進計画」関連事業として、絵本作家・画家の
 梅田俊作さんによる「子ども時代の必須科目」と題した講演会を行います。
 定員は150名(先着順)。申込みは電話、はがきまたはFax(氏名、住所、
 電話番号を明記)で奈良県立橿原図書館奉仕係(〒634-0065 橿原市畝傍
 町50 Tel 0744-24-1104 Fax 0744-24-8846 )まで。詳しくは次のページ
 をご覧ください。http://www.library.pref.nara.jp/lib-kashi/koho/koenkai03.htm

■参加者募集! 第4回 はやまふれあいキャンプ ■
 期日:12月13日(土)、14日(日)1泊2日 11:00〜
 場所:県立青少年野外活動センター(山辺郡都祁村吐山2040)
  「クリスマスと正月が一緒に来たぞ!」と銘打って、ケーキ作りやキャ
 ンドルサービス、餅つきや正月飾り作りなどを楽しみながら自然に親しむ
 催しを行います。定員は 100名。申込みは12月6日(土)まで。参加費用
 は、25歳以上 3,200円、25歳未満 2,930円となっています。申込み方法な
 ど、詳しくは県立青少年野外活動センター(0743-82-0508 のホームペー
 ジでご確認ください。 http://www12.ocn.ne.jp/~center/fureai4.htm

■参加者募集! 「第三回新春万葉歌留多大会」■
 日時:1月25日(日) 12:45〜16:50
 場所:県立万葉文化館(高市郡明日香村飛鳥10)
 対象:小学生の部(5・6年生3人1チーム 16チーム以内)
    中学生の部(3人1チーム、16チーム以内)
    高校生の部(3人1チーム、16チーム以内)
    個 人 の部(年齢不問、16名以内)
  万葉文化館では、子どもから大人まで広く「万葉集」に親しんでいただ
 くため、館オリジナルの万葉歌留多を使った歌留多大会を開催します。参
 加及び見学は無料(展示の観覧には、別途観覧料が必要)。申込みは、1
 月8日(木)必着(申込み多数の場合は抽選)。お問い合せは、(財)奈
 良県万葉文化振興財団(0744-54-1850 http://www.manyo.jp/ )まで。

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【 新 着 情 報 】
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◎奈良県教育委員会ホームページに次の情報を掲載しました。

 第2回識字合同学習会開催要項
 http://www.pref.nara.jp/syogaig/  (生涯学習課)
 平成16年度奈良県立障害児諸学校幼稚部・高等部入学者募集要項概要
 http://www.pref.nara.jp/gakko/nyu10.pdf (学校教育課)
 教育懇談会による「教育改革のための新たな提言」
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/kondankai/   (教育企画課)
 スタート県立高校再編(中学3年生用進路指導リーフレット)
 http://www.pref.nara.jp/gakkok/k020.html (県立学校企画調整室)
 
◎教育研究所のホームページに次の情報を掲載しました。 

 理科研修講座実施報告
 子育てサポーター養成講座の報告
 http://www.kenkyu.tawaramoto.nara.jp/

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  【 編 集 後 記 】
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 読者の皆さん、こんにちは。吹く風も冷たくなり、枯れ葉の舞う季節とな
りました。クリスマスの飾り付けも始まり、ポインセチアやシクラメンを目
にすることが多くなってきましたね。

 さて、中高生の間では、石田衣良さんの本が人気のようで、私も中学生の
子どもに勧められて何冊か読みました。学校で行われている読書の時間のお
かげですね。親子で小説の世界を共有できたうれしいできごとでした。皆さ
んの読書の秋はいかがでしたか。

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◎本県の教育に関するご提言、ご意見をお寄せください。
 http://www.pref.nara.jp/kyoikuk/message3.htm
 *お寄せいただいたご提言、ご意見は今後の教育行政の参考にさせていた
  だきます。 
 *原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。
◎このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して発行しています。
 http://www.mag2.com/ 「新着情報版」「ウィークリーまぐまぐ」の配信
 が不要な場合は、こちらで解除できます。 http://www.mag2.com/wmag/
◎ご覧になるコンピュータの環境によって、文字がずれて表示される場合の
 対処については、こちらへ。 http://www.mag2.com/faq/mua.htm
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◎「E−夢 はっしん!」のバックナンバーは、こちらへ。
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        発行:奈良県教育委員会事務局 教育企画課  
         〒630-8502 奈良市登大路町30番地 
       TEL 0742-22-1101(代表) 内線 5352 5353  
          e-mail:kyoikuk@pref.nara.jp    
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