第295号 R2/1/1

「E-夢 はっしん!」

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令和2年1月1日(水曜日)

≪第295号≫


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発行:奈良県教育委員会事務局 企画管理室


【巻頭言】 目次に戻る

「奈良県にきて教育について考えてみたこと」

                                      地域振興部教育振興課

                                        課長 山口 真和

 新年、明けましておめでとうございます。
 本年も皆様が御健勝で御多幸でありますよう、心からお祈り申し上げます。
 私は昨年7月に奈良県教育振興課長に着任しまして、まだ半年しか経過していない中で、奈良県での教育について述べることは大変おこがましいのですが、教育のことを考える上で私が必ず大事にしていることは、教育を受ける側、すなわち子供達に何が必要かということです。
 その視点で考えてみたときに奈良にきて半年間、自分も奈良で生活をしている中で感じたこととしては、当たり前に存在する環境の中でどれだけ奈良の良さを見つけ、感じ、活かしていくことができるかを、教育を通じて育んでいけるかということです。
 7月の着任当初、近鉄奈良駅から奈良県庁に向かう街並み、そして溢れる鹿の戯れ、奈良県庁から新住居に向かうまでの数多くの歴史ある建造物など、これまでの自分の生活の中では身近になかったものが奈良県には溢れていて、興奮し感激したことを憶えています。
 それが半年過ぎてしまうと、すっかり街並みの風景にも慣れてしまい、立ち止まることもなく当たり前のように自転車で通り過ぎてしまう日々。それは奈良県に長く住んでいて、同じように感じる方もいらっしゃるのかなとふと思ってしまいました。
 この当たり前が特別なものだと感じ、特別な奈良という素晴らしい環境をもっと外の世界の人達に伝えられるように、そして奈良の子供達が自分達の住む街を誇りに思って育っていくことができたら、きっと素敵なことだろうなと思っているところです。
 さて、現在の職務である教育振興課の業務に関わる話としまして、次期教育振興大綱の策定に向けて議論を進めておりまして、今後の奈良県の教育としてさらに深化させていくべき内容の検討を進めているところです。
 令和の新たな時代を迎えて2年目。未来社会を生き抜く子供達の教育をさらに推進していけるよう、引き続き尽力してまいります。

 

【今、学校では・・・】 目次に戻る

 天理市立朝和小学校で取り組まれている米作り体験を中心に据えた学習の様子を紹介します。

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「古代米の田植え・稲刈り・収穫祭」

                                         天理市立朝和小学校

 

 本校は、「朝和元気アップ応援団~子どもも地域も元気になろう~」をキャッチフレーズに「地域と共にある学校づくり」を目指し、保護者や地域の方に参画していただきながら教育活動を行っています。
 毎年地域のボランティア団体「ふるさと運動実行委員会」の方々が、5年生の児童に田植え体験・稲刈り体験・収穫祭での餅つき体験をサポートしてくださっています。
 今年も6月18日に、学校から歩いて5分ほどのところにある田んぼで田植え体験です。事前に実行委員会の方々が、裸足で入っても安全なように準備をしていただいていました。子どもたちは教えていただいたように、3株ずつ植えていきました。株が浮いてこないようにしっかりと泥の中に植えこんでいきます。足の指で泥の感触を感じながら最初は悲鳴?も聞こえましたが楽しく植えることができました。「ぬるぬるでこけそうになった。」「思ったよりしんどくて昔の人の米作りは大変だなと思った」などと話していました。中には、全身泥だらけになって頑張る子どもの姿もありました。
 10月15日は稲刈り体験です。実行委員会の方々に、鎌の使い方、刈った稲の結び方、干し方を丁寧に教えてもらい、一株一株大事に鎌で刈っていきました。古代の衣装を着て石包丁で刈ってみる体験もさせていただきました。
 11月12日はいよいよ収穫祭です。刈り取った古代米は小豆のような色をしています。それにもち米を追加して、餅つき体験です。最初に千本杵で餅をこねていき、次は大きな杵で一人一人餅つき体験です。気合を込めて振りかぶった杵がうまく餅に当たるといい音がします。
 出来上がったお餅は、すぐにきな粉にまぶしたり、お澄ましに入れて雑煮風にしたりして、とても美味しくいただきました。
 たくさんの温かい協力を得ながら、歴史を感じつつ、地域を大切に思う子どもたちの育成に努めていきたいと思います。 

 

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        (田植え体験)                      (稲刈り体験) 

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(収穫祭)
 

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 第37回全日本ジュニアクラシック音楽コンクールの金管楽器部門高校生の部(トランペット)で第1位になった松村さんに、第1位になられたときの思いや今後の夢を綴ってもらいました。

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第37回全日本ジュニアクラシック音楽コンクールに出場して

 

                                 奈良県立高円高等学校
                                 音楽科 3年 松村 華奈

 

 第37回全日本ジュニアクラシック音楽コンクールは7月14日に近畿地区予選があり、グラント作曲「コンサートピース」を演奏しました。その後、7月31日に近畿地区本選では、アルチュニアン作曲「トランペット協奏曲」を演奏し、本選を通過し、全国大会に進むことになりました。
 全国大会は9月15日に東京都墨田区の舟曳文化センターで開催され、私は金管楽器部門高校生の部で第1位を受賞することができました。そのとき演奏した曲は近畿地区本選の時と同じアルチュニアン作曲「トランペット協奏曲」でした。この曲は1年以上前から練習をし、多くの本番で演奏してきた曲でしたが、当日は今まで演奏してきた中で、一番のびやかに演奏できたと思っています。なかでも大切にしたことは音楽表現です。言葉のない器楽曲ですが、場面によって様々な表情があり、楽譜を読み込んでそれを表現していくことはとても難しく、やりがいのある時間でした。
 全国大会の金管楽器部門高校生の部の出場者は20名、その中でトランペットは7人でした。同じ曲を演奏する人が自分も含めて3人おり、とてもプレッシャーがかかりました。舞台に上がるまでは、緊張がすごく、とても辛かったです。でも、自分の番が来て舞台に上がると、緊張がなくなり、普段どおりの演奏をすることができました。それでも、完璧に自分が満足できる演奏ができたわけではなかったので、結果が出るまでとても不安でした。結果発表で自分が目標としていた第1位を受賞することができ、とても嬉しかったです。この賞をいただけたのは、私の力だけではありません。多くの人に助けられての結果です。感謝の気持ちを忘れずに、これからも練習に励み、より高い目標に向けて頑張ります。

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            (県議会議長表敬訪問) (第28回定期演奏会オーケストラメンバー)

 第20回大阪国際音楽コンクールの管楽器部門 Age-H(高校生)において 第1位になった谷さんに、第1位になられたときの思いや今後の夢を綴ってもらいました。

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第20回大阪国際音楽コンクールに出場して

 

                             奈良県立高円高等学校  
                                 音楽科 3年 谷 萌香

 

 高校生活最後の3年生で国際コンクールに挑戦すると決め、『第20回大阪国際音楽コンクール』に出場しました。このコンクールはまず音源審査予選が行われ、次に全国各地や世界の国々で行われる地区本選に進み、通過者29名が10月11日に大阪で開催されたファイナルで演奏しました。
 私は、このファイナルでクレストン作曲『サクソフォン協奏曲 第1楽章』を演奏しました。この曲の持つ色彩感を表現したいと思い、優美さ、可愛らしさ、ダイナミクスを意識し演奏しました。その結果、管楽器部門Age-H(高校生)で第1位を受賞させていただくことができました。普段どおりの演奏ができたとは思っていましたが、まさか第1位をいただけるとは思っていなかったので、第1位を発表された時には大変驚き、その後嬉しさと実感がこみ上げてきました。
 また、その3日後の10月14日には、各部門の第1位受賞者による「グランドファイナルガラコンサート」にも出演させていただき、アルソ賞を受賞しました。このコンサートでは、日本だけでなく、諸外国から勝ち抜き、世界の国々で活躍されている方々と同じ空間で演奏させていただくことができ、様々な学びと刺激を受けました。この経験を生かし、感動を与えること、魅了することのできる演奏を多くの方々に届けられるよう、一層努力したいと思います。
 最後になりますが、今回このような素晴らしい賞をいただけたのは、決して自分だけの力ではなく、今までお世話になった多くの方々のお陰だと思っています。感謝の気持ちを忘れず、これからも頑張ります。

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           (グランドファイナルガラコンサート)  (教育長表敬訪問:本人左側

                                        第3位入賞片岡さんと)

 

 「全国ポストカードデザイン大賞」中・高校生の部で大賞を受賞された片岡さんに、大賞を受賞されたときの思いや今後の夢を綴ってもらいました。

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第17回全国ポストカードデザイン大賞において大賞受賞
 

                                 奈良県立高円高等学校
                                デザイン科 2年 片岡 麟太郎

 「日本一だ。」
 大賞を取ったことを知らされた時、最初に思った言葉です。
 昨年1年生の時、出品した同公募展では入選止まりでしたが、このことが自分の作品を見つめ直す良い機会となり、その日から制作と研究を繰り返しました。どうすれば見る人の目に留まる作品を制作できるのか。おそらくこのことは、僕の美術人生において最大の課題になると思います。
 2年生になって、数々の公募展に挑戦し、その中でいくつかの入選、入賞をいただき、自分の自信に繋がりました。今回の大賞も日々の努力の結果であると思います。積み重ねることは大事だと改めて実感しました。
 美術系の高校に進学し、いろいろな事を学び、やりたいことも溢れ出るほどに増えました。今後はその「やりたいこと」に全て挑戦し、その中で自分に一番合っているものを探し出して、夢に近付く第一歩を踏み出していきたいです。作品を発想する根源となる周囲の自然環境と、恵まれた制作環境にいることに日々感謝し、今後も制作に励みたいです。

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(大賞作品「The impact」)

【奈良の先生になろう】 目次に戻る

奈良県次世代教員養成塾(2期生)

 

 第3回講座を奈良女子大学で行いました。その様子や受講生の感想等をお伝えします。

       
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奈良県次世代教員養成塾第3回講座

 12月14日(土曜日)に、奈良女子大学にて奈良県次世代教員養成塾第3回講座を実施しました。第3回講座は「郷土を愛することについて」というテーマで、「奈良県の地域性や特徴についての考えを交流し、郷土を誇りに思う心を育成することの大切さを理解する」ことを目標に、受講生は課題に取り組みました。
 「わりばし」を題材にした小学校での郷土教育の事例が紹介され、奈良に住む子どもたちや私たちがどのように学び、郷土に親しみを持つことが、今後の奈良の文化の継承と創造につながるのかを考えました。
 受講生は、郷土教育についての講義の後、奈良の魅力についてグループで話し合いをしました。自分の住んでいる街や通っている学校のある地域で、「いいな」「おもしろいな」と思ったものをデジカメやスマホで写真に撮り、その写真を材料として活用し、奈良県の地域性や特徴についての考えを交流しました。また、交流を通じて郷土を誇りに思う心を育成することの大切さを理解しました。

 受講生からは、次のような意見や感想がありました。

〇小学校の経験のある先生からの講義だったので、奈良県のよさについて知ることができたのはもちろん、小学校で行われている意見を出し合う授業の様子も知ることができ、よかったです。

〇国産の割り箸をどのようにしていくかという課題では、みんなと意見が違う場合もありましたが、他の人の意見を取り入れることができたのでよかったです。

〇みんなが持ってきた写真についての話を聞くのは楽しかったです。奈良県のことなのに、自分の知らない場所があったり、知っているけれどあまり分かっていないことがあったりして、奈良について深く知ることができました。

〇「奈良が好きだなあ」と感じました。「奈良のよいところは?」と聞かれると、すぐに答えるのは難しかったですが、「奈良って素晴らしいんだ」と誇りに思えるようなものが見つかりました。

〇都会では見られない歴史あふれる奈良を誇りに思いました。この奈良の魅力をいろいろな人に伝えたいです。

 

 なお、講座の様子は、先月の12月25日(水曜日)18時40分~18:45に、奈良テレビ「まなびだより」で放映されました。

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【すくすく給食! おすすめレシピ】 目次に戻る

 奈良県内の地域の産物や行事食、旬の食材を取り入れるなどの工夫をした、我が町・我が校自慢の学校給食の献立をご紹介しています。

 献立画像をクリックしていただくと、分量や調理の方法を見ることができます。ご家庭でも、ぜひお試しください。

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 ★今月の地域★ 
*十津川村・小学校

 

 ★今月の献立★
*主食:めはり寿司            

*牛乳:牛乳

*主菜:かやくうどん

*副菜:れんこんサラダ

*果物:オレンジ

 ★レシピ★
 ←画像をクリック

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〔献立紹介〕

 奥吉野の十津川村では、桜の花が咲くころ“高菜”を摘み、一年中食べられるように毎年たくさんの「高菜漬け」を作ります。地元では、山仕事や農作業の合間に食べるお弁当として古くから愛されてきた郷土料理で、給食にも取り入れています。大きな漬け菜を手一杯に広げて、ごはんをのせて包み込んで作ります。「めはり寿司」という呼び名は、「大きな口を開けて、目を見開いて食べること」に由来すると言われています。

 

【報道発表資料】12月1日~12月31日 目次に戻る

2019年12月18日 令和元年度「みんなでチャレンジ!」の開催について
2019年12月16日 こくみん共済COOPによる寄贈について
2019年12月16日 若年者ものづくり大会知事・教育長表敬訪問
2019年12月13日 ガー・レイノルズ氏の県立国際高等学校名誉校長及び県教委教育政策アドバイザーへの就任について
2019年12月06日 農協共済福祉事業団による県内公立学校への寄贈について
2019年12月05日 2019年度識字合同学習会を開催します
2019年12月04日 奈良イングリッシュキャンプの開催について
2019年12月02日 「地域学校協働活動」推進に係る文部科学大臣表彰


 

【お願い】 目次に戻る

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