条例制定の背景と趣旨

 地球上の生物は、生態系というひとつの環の中で深く関わり合い、つながって生きています。
 生態系が崩れていけば、私たちが今受け取っている、自然の恵みもなくなっていってしまいます。

 私たちが健康で安心して暮らしていくためにも、多種多様な野生動植物が生きている、バランスのとれた生態系を維持していくことがとても大切です。

【自然の恵み】例えば・・・・
           生き物が生み出す大気と水
           食料や木材など暮らしの基礎
           災害の被害軽減など暮らしの安全
           文化の源

 では、私たちの住む奈良県はどうなっているのでしょうか。

 現状を詳しく知るために、県では平成15年からレッドデータ調査を行いました。
 その結果、県内での野生動植物約9,000種のうち希少な野生動植物が1,115種、そのうち、実に290種が絶滅の危機に瀕していることがわかったのです。

 奈良県は、北方系と南方系が交わり、また低地から亜高山帯まで大きな標高差があるため、特色ある野生動植物の生息・生育環境をもっています。
 だから、他県に比べて希少野生動植物の割合が多いのです(全国の8%に対して奈良県は12%)。

 なぜ、これらの野生動植物が減っているのでしょうか。

それぞれの減少の原因を分析してみると、

「生息・生育地の改変」
         「過剰な捕獲・採取」
         「里地里山の荒廃、植生の遷移」
         「外来種との競争等」

が大きな要因であることがわかりました。
 このことから、奈良県では県内に生息または生育する希少野生動植物を保護していくために、

希少野生動植物のむやみな捕獲、採取などを防ぐための規制
         生息地等を保全するための行為規制や事業の仕組みの構築
         外来種を防除するための施策展開
         県民等との協働を推進するための体制の構築

などを定めた本条例を制定しました。  

          ■条例の概要
       ■リーフレット(pdf 3010KB)