意見書第17号

意見書第17号

      川上村白屋地区の住民対応及び大滝ダムの早期供用開始を求める意見書  

 大滝ダムでは、平成15年3月から試験湛水が開始されたが、このことにより、ダム貯水池に面する川上村白屋地区において地すべりが発生した。
 白屋地区住民は仮設住居へ移転後、既に4ヶ月が経過し、今後も仮住まいの生活が続くことが予想されることから、健康やプライバシーなど生活面への配慮が望まれる。
 奈良県民にとって大滝ダムは、吉野川(紀の川)沿川の洪水対策及び生活用水の安定供給を図るうえで必要不可欠なダムである。
 よって、国におかれては、白屋地区住民の方々が落ち着いた暮らしを一日も早く取り戻し、奈良県民の悲願である大滝ダムの早期供用開始を図るため、国が適切な対応をされるよう、次の事項について強く要望する。   
1 川上村白屋地区住民の本移転に向けて、具体的な移転補償の対応を早急に進めるよう特段の配慮をするとともに、仮住まいの生活が続く住民の住宅等生活環境についても配慮すること。
1 川上村白屋地区の地すべりに対して、有効な対策工を早期に実施されるよう特段の配慮をすること。
1 吉野川(紀の川)の治水対策及び安定した水源確保のため、大滝ダムの早期供用開始に特段の配慮をすること。
 
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成15年12月16日

        奈 良 県 議 会
(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
財務大臣
国土交通大臣