看護師キャリアアップ等支援事業


キャリアアップ等支援事業イメージ図



 対象事業 

 
病院がキャリアアップを目指す看護職員に対し、専門看護師・認定看護師等の教育機関の修学に要する経費を助成する事業 (県内の病院で5年以上看護師等の業務に従事した者に限る。) 

 

 対象経費 ・ 補助額 

 
【対象経費】入学金・授業料・実習費・通学費
【補 助 額】修学者1人あたり 上限1,000千円

 

実施病院の状況


 これまでに看護師キャリアアップ等支援事業補助金を活用した病院を対象に、

リスト 現在、資格を取得した看護師さんが、どのような部署でご活躍されているのか
リスト 助成制度の効果について
リスト 今後、専門看護師や認定看護師等の資格取得を目指している看護師さんへのメッセージ

 など、アンケートにお答えいただいています。


奈良医療センター


■お問い合わせ先  〒630-8053 奈良市七条2丁目789
 (住所・電話)     0742-45-4591

■ホームページ    http://www.nho-nara.jp/html/section/kangobu.html#02

平成25年度
線

■取得した認定分野 慢性呼吸器疾患看護認定看護師

■アンケート
Q.どういった部署で、どのようにご活躍されていますか。
A.平成26年に慢性呼吸器疾患看護認定看護師の資格を取得し、現在は呼吸器疾患センター(結核を含む)で勤務しています。陳旧性肺結核やCOPD・間質性肺炎などの疾患が原因となる呼吸困難を少しでも軽減できるように、看護実践・スタッフ指導を実施しています。また、当院は重症心身障がい児(者)や神経難病などの病棟があり、そこからのケア相談に応じたり指導等を行い、組織横断的に活動しています。

Q.助成制度の利用等により、どのような反響(効果)がありましたか。
A.(本人コメント)
 福井県での研修だった為、入学金・授業料・教材費だけではなく、研修中の生活費も大きな負担となります。助成制度を利用できたおかげで、その負担が軽減でき安心して研修を受けることができました。
  (病院コメント)
 当院は呼吸器疾患センターをはじめ神経筋疾患・重症心身障がい児(者)など、長期的に呼吸管理を必要とする患者が多く入院している。疾患はもとより患者毎に呼吸の状態も様々であり、患者個々の障害をアセスメントし、個別的なケアを行うことを必要とされる。呼吸管理の基礎的な知識から応用まで幅広い知識の伝達とともに、呼吸療法認定士と協力体制を取りながら、現場の看護師の呼吸管理技術の向上に繋げていってほしい。
 
■キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
 呼吸が苦しい事で、食事や排泄などの日常生活行動が満足に行えない患者さんが多くおられます。慢性呼吸器疾患認定看護師は、呼吸の苦しさを少しでも軽減し、その人らしい生活を送れるように支援していく役割があります。認定看護師研修に参加して、その役割の重要性を再確認でき、同時にかけがえのない仲間も多く出来ました。研修は大変ですが、仲間と共に乗り越え、新たな知識・技術を得ることができる事は大きな魅力です。

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市立奈良病院


■お問い合わせ先  〒630-8305 奈良市東紀寺町一丁目50番1号
 (住所・電話)     0742-24-1252

■ホームページ    http://www.nara-jadecom.jp/nursing/html/special.html

平成24年度
線

■取得した認定分野 救急看護認定看護師

■アンケート
Q.どういった部署で、どのようにご活躍されていますか。
A.平成25年に救急看護認定看護師を取得し、現在は主に救急外来で勤務しています。
救急搬送患者をスムーズに受け入れられるように、シュミレーションを実施しながらスタッフ指導を行っています。また、院内トリアージを導入し、患者様が安全に治療を受けられるように、緊急度・重症度の判断を行っています。まだ十分とは言えないため今後も救急体制が充実するようにシステムの構築を行っていく必要があると思います。その他の活動として院内のBLS・ICLS講習会の開催や、昨年度は初めて小学校で一次救命処置(BLS)講習会を行いました。さらに、災害委員会のメンバーとして災害訓練や災害時のマニュアルづくりにも関わっています。今後も、救急看護認定看護師として、奈良県の救急体制・災害医療が充実するように役割をはたしていきたいと考えています。 

Q.助成制度の利用等により、どのような反響(効果)がありましたか。
A.(本人コメント)
 認定看護師になるためには、入学金や受講費、多くの書籍代など経済的な負担がかかってきます。助成制度により、経済的負担が軽減されるため安心して受講することができました。
  (病院コメント)
 医療の高度化に伴い看護師の専門性を問われる場面が多くなりました。地域の医療ニーズに応えるためには専門看護師・認定看護師の育成が重要です。この助成制度は資格取得のハードルを低くし多くの看護師に道を開くものであり病院としては大変ありがたい制度です。おかげでさまで当院の認定看護師は5領域6人になりました。当院は奈良市内の急性期を担う病院であり、必要な領域はまだ充足しておりません。今後もこの制度を活用し認定看護師を育成していきたいと思います。
 
■キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
 認定看護師になるには、仕事と勉強、家庭との両立が大変です。時間をいかに有効に使うかが大切だと痛感しました。なかなか思う通りに進まず、辛く苦しいことも多々ありますが、同じ気持ちを持つ仲間の励ましにより乗り越えることができました。共に刺激しあい成長できたことは私にとって大きな力となり、かけがえのないものになりました。また、教育課程で学んだことは、看護するうえで視野が広がり違った見方ができるようになり、得たものは大きいと思います。迷いはあると思いますが、大きな一歩を踏み出してください。

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済生会奈良病院


■お問い合わせ先   〒630-8145 奈良市八条4丁目643
  (住所・電話)      0742-36-1881

■ホームページ     http://saiseikainara-nurse.pvsa.mmrs.jp/ninntei-ns.html

 平成23年度
線

■取得した認定分野  訪問看護認定看護師

■アンケート
Q.どういった部署で、どのようにご活躍されていますか。
A.訪問看護部で訪問看護の実際
  病棟、地域連携室との連携で退院調整・退院支援
  院内・外への訪問看護の啓蒙、広報活動(地域住民への健康・医療相談)
  院外看護学校からの講師の依頼、院内スタッフへの教育研修の依頼

Q.助成制度の利用等により、どのような反響(効果)がありましたか。
A.(本人コメント)
 10か月間の時間の確保と実際収入が減ることへの不安の軽減(受講料半額、交通費の助成)
責任感と自分が果たす役割への自覚が芽生えた
  (病院コメント)
〇訪問看護を行っている看護師の相談を受けたり指導を行うことで
 訪問看護師の業務に関する意識改革に繋がった。
〇病院として退院支援の強化に繋がった。
〇地域活動の一環として地域住民の健康指導にも関わり、病院の活動範囲が拡大した。

■キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
 尊敬できる指導者、同じ目標をもった仲間との出会いがあり、ネットワークが広がり、そこからまた新たな人とのつながりができ、自分自身の見識が広がる。学ぶことの楽しさを実感でき、仕事への意欲につながる。自分の目指した専門の分野でスペシャリストをめざすことで、自分の自信につながる。自分1人ではできないことでも仲間と一緒ならできる、そして周りのスタッフの協力のありがたさも実感します。まずは一歩踏み出してみませんか?辛さと楽しさいっぱいです。

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五条山病院


■お問い合わせ先   〒630-8044 奈良市六条西四丁目6番3号
  (住所・電話)      0742-44-1811

■ホームページ         http://www.gojouyama.jp/

平成21年度
線

■取得した認定分野  精神科認定看護師(退院調整)

■アンケート
Q.どういった部署で、どのようにご活躍されていますか。
A.閉鎖型の亜急性期病棟で課長補佐として勤務しています。急性期から慢性期までの多期にわたる患者様がおられる中、病棟スタッフ、他職種と連携して退院を促進しています。
 精神科医療の抱える課題として、入院の長期化、再入院があげられます。当病棟でもそれはあてはまりますが、それらを解消すべく、入院直後から退院困難者のスクリーニング、心理教育など研究をとおして試験的に行っています。まだ、試験的にではありますが、ゆくゆくは業務として定着させたいと考えています。
 平成23年度より多職種合同による新しい院内研修も企画しています。

Q.助成制度の利用等により、どのような反響(効果)がありましたか。
A.(本人コメント)
 認定の取得には高額な費用、数か月の研修期間を要します。その間の生活費の不安はありましたが、助成制度を利用することでその不安が解消されました。また県に助成を受けているということで良い刺激を受けて研修に臨むことができました。
  (病院コメント)
 病院が助成制度を導入したことにより、現在2名が認定看護師の資格取得を行いました。退院調整や行動制限最小化の分野で今後活躍を期待しています。また、今後資格取得を考えるスタッフも現れており、質の高い精神科看護を提供できることを期待しています。

■キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
 現在、精神科医療を取り巻く環境は大きく変化しています。多様なニーズへの対応、長期入院者の解消と数々の課題の中で、自分は何ができるのだろうというある種の無力感を抱えていました。今回の研修、試験を経て認定を受けることで自信がつき、無力感の解消につながったように思います。
 職場や自己学習だけでは受けられる教育に限界があります。研修では最新の教育を、効率よく受けることができます。また、全国の医療従事者と知り合うことで、インターネットや誌面だけではなかなか得られない情報交換ができます。
 実際に他病院で実践されている速戦的な内容が多いので非常にためになります。

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おかたに病院


■お問い合わせ先  〒630-8141 奈良市南京終町1丁目25-1
  (住所・電話)       0742-63-7700

■ホームページ       http://www.okatani.or.jp/kango/

平成22年度
線

■取得した認定分野 皮膚・排泄ケア認定看護師

■アンケート
Q.どういった部署で、どのようにご活躍されていますか。
A.皮膚・排泄ケア認定看護師は、褥瘡(床ずれ)や人工肛門、失禁ケア等に携わる看護師です。
 複数の領域の基礎となるのがスキンケアです。健康を害した皮膚、皮膚障害のリスクの高い脆弱な皮膚に対し、健康を取り戻すために活動しています。
 資格取得後は、褥瘡のケアを主な活動としています。褥瘡対策委員会の中心となり、褥瘡の予防と適切なケアを提供するため、チームで回診も行っています。
 褥瘡対策委員会の設立以降、おかたに病院での褥瘡発生率は急激に低下しました。また、最新機器の使用により、改善率も大幅に上がっています。また、スタッフのケアの質の向上を図ることを目的に、院内研修も開催しています。

Q.助成制度の利用等により、どのような反響(効果)がありましたか。
A.(本人コメント)
 制度を利用したことで、一番心配だった経済的な問題が解消され、安心して勉強に励むことができました。また病院だけでなく、県からもバックアップを受けているということで、心強く感じました。
  (病院コメント)
 資格取得後は、褥瘡のケアを主な活動としています。褥瘡対策委員会の設立以降、おかたに病院での褥瘡発生率は急激に低下しました。また、最新機器の使用により、改善率も大幅に上がっています。また、スタッフのケアの質の向上を図ることを目的に、院内研修も開催しています。

■キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
 褥瘡のケアに携わりたくて看護師になりました。そして、褥瘡の専門性を学び認定看護師になりました。好きな道を進み続ける事ができているのは、とても幸せな事だと思っています。
褥瘡やスキントラブルで苦しまれる方を無くすため、今後も活動を続けていきたいと思います。社会人になった後に学校で学ぶのは大変なこともたくさんありましたが、その分身につくものが多かったように思います。
 みなさんも興味を持った分野があれば、ぜひ突き詰めていってください。

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天理よろづ相談所病院

■お問い合わせ先  〒632-8552 天理市三島町200番地
  (住所・電話)       0743-63-5611

■ホームページ     http://www.tenriyorozu.jp/c/kango/contents/resource

平成24年度
線

(1)
■取得した認定分野 救急看護認定看護師

■アンケート
Q.どういった部署で、どのようにご活躍されていますか。
A.現在は救急外来・病棟で勤務しています。病態に応じた迅速かつ的確な判断に基づき、確実な救命技術・救急看護を実践しています。救急患者・家族が持つ心理的な問題を把握し、急性期領域における意思決定を支援するなど人権擁護に努めながら、看護を行っています。救急外来・病棟全体の実践能力が向上するように、スタッフへの教育支援をしています。「救急看護とはなんだろう」と語り合い、共に悩みながら答えを探求しています。
 院内では、救急蘇生チームの一員として、院内職員全員が良質な蘇生処置が実施できるように、救命処置の研修を開催、誰もが使いやすい救急カートの整備、急変事例の検証など、救命率だけでなくQOL向上に向けた取り組みを行っています。
 県内においては、災害看護に力を注いでいます。奈良県看護協会の災害支援ナースの活動、医療機関や教育機関、地域のつながりを強化していく災害に強い大和の町づくりのネットワークの活動を通して、奈良県の災害医療の充実を目指しています。 

Q.助成制度の利用等により、どのような反響(効果)がありましたか。
A.(本人コメント)
 認定教育課程に通うことは学費や交通費が掛かることが予測されましたが、この助成制度を活用することで経済的負担を抑えることができ、勉強に専念できました。社会貢献は認定看護師の使命ですが、県の助成であることから、奈良県の救急医療・看護の向上に貢献したいという思いがより強固になりました。 
  (病院コメント)
 当院は、高度先進医療、救急医療、がん診療を医療サービス提供の大きな柱に据えている。奈良県下において最も救急搬送の多い病院である。
 このたび、救急医療レベル向上に不可欠な存在である救急看護認定看護師が、当院において誕生した。すでに縦横無尽の働きを見せてくれており、その存在価値の高さを実感している。
 助成制度の活用で必要な分野の認定看護師養成ができた。認定看護師活動は病院全体、さらに地域全体に波及して、救急看護の質向上という成果を生み出している。公益財団法人としても社会貢献に繋がるものであり、助成制度には大変感謝している。

■キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
 自分の実践している救急看護は、患者や家族が満足する看護提供になっているのだろうかと疑問を持ち、その答えを求めて、この救急看護認定看護師教育課程の扉を叩きました。
 教育課程では既得の知識と技術について理論的根拠を用いて体系化し、最新知見の修得においては幅広く、より深く、確かなものとして身に付けることができました。そして、“「患者・家族の苦痛や不安を少しでも取り除いてあげたい」という思いを持つ仲間”と共に、看護を語り、専門的な勉強をすることによって、ひとりでは感じられない看護の奥深さを感じることができました。
 仕事と研修との両立は過酷ではありましたが、仲間と互いに助け合って乗り越えていくこの研修は醍醐味でもあります。
 是非、奈良県の看護の質向上を目指して共にがんばりましょう。

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線

(2)
■取得した認定分野 小児救急看護認定看護師

■アンケート
Q.どういった部署で、どのようにご活躍されていますか。
A.現在、小児病棟に所属しています。病気やけがをしても、子どもが健やかに成長発達し、家族も安心して生活できる環境を目指し、最新の知識と技術をもって、子どもに関わるスタッフや患児・家族を含めたチームで小児救急看護の質の向上に取り組んでいます。
県内においては、「なら小児看護研究会」会長を務め、小児看護の質の向上とネットワーク作りにあたっています。また、奈良県看護協会にて小児看護に携わる看護師だけでなく、子育て中の看護師も対象にした小児救急看護の講義を計画しています。  

Q.助成制度の利用等により、どのような反響(効果)がありましたか。
A.(本人コメント)
 小児救急看護認定看護師の教育施設は、東京都清瀬市の日本看護協会看護研修学校のみで、学費や生活費の負担は大きいものがあります。そのような時に助成金制度を活用することで必要な参考資料を購入など経済的負担の軽減につながり勉学に専念することができました。 
  (病院コメント)
 少子化により、小児看護のスキルを向上させる経験自体が少ない状況にある。当院では認定看護師が指導にあたり、小児救急看護のレベルを向上させてくれている。小児救急二次輪番施設であることから、大変意義のあることである。また、小児の地域包括医療を実現させるためには、各施設の小児看護師が相互理解のうえに能力向上を図ることが重要である。「なら小児看護研究会」などを通じて、熟練の技を伝える活動により、奈良県下の小児看護の質向上に貢献してくれている。助成制度を利用することにより、この分野の認定看護師を育成することができた。当院としても、公益性の高い事業を展開できていると思う。 

■キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
 一般的に小児救急というと、突発的な事故など救急の場面を想像されることが多いと思います。しかし、かぜなどの発熱を含めた病気やけがなど、子どもと家族が少しでも具合が悪いと思った場合、そのすべてが小児救急にあてはまります。私たち小児救急看護認定看護師の所属施設は、クリニックや総合病院、部署についても小児科外来・ER・病棟・ICUなど様々です。子どもに関わる部署に勤務している方なら認定看護師を目指すことができます。子どものフィジカルアセスメント・子どもの権利擁護・ホームケア・子ども虐待の予防と対応・小児救命技術・小児救急看護・事故予防と啓発活動など、広範囲にわたる学びがあります。また、研修生間で小児看護に関わるネットワークの構築ができます。みなさんも一緒に、奈良県の小児看護の質向上のために一緒にがんばりませんか?何かありましたらご相談いただければ幸いです。

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<平成27年3月27日>
 田中英行 小児救急看護認定看護師(小児病棟主任)が代表世話人をつとめる 第12回「なら小児看護研究会」が 天理医療大学において開催されました。
 今回のテーマは“医療機関におけるマルトリートメント(不適切な養育)への介入”。 奈良県中央子ども家庭センター 上宮俊一 先生を講師に迎えました。 奈良県における児童虐待の現況、対応について学びました。
 子どものサイン、親のサインを見逃さず、虐待が疑われる場合は臆せず通告することが子どもの命を救うことになるのだと、あらためて確認し合いました。
 病院・クリニック・保育園などで働く看護職が行う育児不安をもつ親へのケアは、虐待予防につながることを、ディスカッションから得られました。
<奈良県内参加病院>
 4病院9名 、1保育園1名 、1クリニック1名 、2看護専門学校2名 、
 1大学3名 、1大学看護学生2名
   看護師、助産師、看護教員、 看護学生、病院事務員 

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ハートランドしぎさん


■お問い合わせ先  〒636-0815 生駒郡三郷町勢野北4-13-1
   (住所・電話)      0745-72-5006

■ホームページ      http://heartland-ns.jp/

平成23年度
線

■取得した認定分野 精神科認定看護師(うつ病看護)

■アンケート
Q.どういった部署で、どのようにご活躍されていますか。
A.現在、私は精神科救急病棟で勤務しています。精神科救急病棟では急性症状を呈した統合失調症やうつ病を患った患者さんが多いです。自分から望んで入院する患者さんばかりではなく、措置入院という強制的な治療が必要な方もおり治療に拒否を示すこともあります。そういったときに患者さんのアドヒアランスを高めるために患者さんとの関係を築き治療の必要性を説明していきます。治療を受け入れた後も精神症状や薬物療法の有害反応などをアセスメントしその患者さんに適したエビデンスのあるケアを計画します。 教育においても数値化しにくい精神症状やケアの評価をどのように行っていくのかを後輩に伝えています。臨床におけるケアの意味づけや仮説検証能力の向上をめざし教育しています。 専門であるうつ病患者さんに対しては認知行動療法的なかかわりを通して早期より心理教育を実践しています。回復期に入ると作業療法士と連携し、構造化された集団認知行動療法の導入を図り、セルフケア能力を高めるかかわりを行っています。今後もこのような多職種連携を強化し患者さんの回復に貢献できるよう援助していきたいと考えています。

Q.助成制度の利用等により、どのような反響(効果)がありましたか。
A.(本人コメント)
 私は既婚者であり子供が二人おります。そのため講義料の負担は家計を圧迫し生活の困窮が予測されました。しかし助成金を受けることによって金銭面ではそれほど苦労することはなく、必要な参考資料もそろえることができ充実した教育を受けることができました。
  (病院コメント)
 専門性を高めるため、職員には良い刺激になっていると思います。他院・他施設との交流も図れ、精神科医療を知ってもらえる機会が増えたと思います。今後も活動内容が地域貢献にもつながっていければ良いと考えています。

■キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
 自分の知識・技術の向上はもちろんですが、同じ志をもった仲間とめぐり合うことができます。そういった仲間と精神科認定看護師を取得後も情報共有したり、看護について語ったりすることをしています。同じ病院の方だけではなく、違う病院の方とも触れ合うことで、いい刺激となりモチベーションの維持・向上ができていると感じています。

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高井病院


■お問い合わせ先  〒632-0006 天理市蔵之庄町461-2
   (住所・電話)      0743-65-0372

■ホームページ      http://www.takai-hp.com/

平成22年度
線

■取得した認定分野 がん性疼痛看護認定看護師

■アンケート
Q.どういった部署で、どのようにご活躍されていますか。
A.現在、外来に所属し、週2回程度外科外来を担当している。がん性疼痛に関連する活動としては、外科外来に通院中の患者様(主に医療用麻薬内服中や外来化学療法施行中)に対しての疼痛マネジメントを行い、疼痛緩和を行っている。
 また、外科の患者様だけではなく、各診療科のがん患者様に対する疼痛緩和の依頼があった場合にも疼痛マネジメントを行い、緩和ケアを実践している。この他にも、リンパ浮腫による苦痛やADL低下のある患者様に対して、リンパマッサージや日常生活の改善の指導を行っている。
外来の患者様だけではなく、病棟から依頼があった場合、がん性疼痛を有する患者様を訪問して疼痛マネジメントを実施している。
 時には病棟看護師と一緒に疼痛緩和を実践することで疼痛に関する知識の伝達を行っている。また、がん患者様に対する関わり等で悩んでいるスタッフに対して、指導や相談を実施している。
 スタッフ間の共通理解と患者様の痛みをより具体的に把握するためのツールとして、痛み日記というシートを作成し、外来の患者様や入院中の患者様に記入してもらっている。
これにより疼痛コントロールの状況の把握を試みている。
 このほかにも、スタッフのレベルアップのために
 ○ 看護部に対する院内勉強会(がん性疼痛看護についてなど)半年に1回
 ○ 所属部署での勉強会
 ○ ラウンドを行っている病棟での月1回のケースカンファレンス(病棟薬剤師・病棟主任)を行っている。
 また、最新情報の把握のために学会や研究会へ積極的に参加している。これらの試みにより、病棟からの依頼も増え、横断的にラウンドすることが可能となり、がん性疼痛看護が広い範囲で実践できるようになりつつある。

Q.助成制度の利用等により、どのような反響(効果)がありましたか。
A.(本人コメント)
 学生生活中は休職していたため、助成制度を受けることで、経済的な負担が少なく、勉学に集中することができた。
  (病院コメント)
 患者様への貢献ができつつあると思います。
 (1)入院中や外来の患者様を、医師やスタッフから情報を得る。
 (2)薬剤師も入りチームで関わる体制づくり
 (3)入院・外来共に横断的・連続的に関われる。

■キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
 がん性疼痛看護認定看護師の資格を取得してから約8ヶ月が経ちました。取得してからも多くの困難がありますが、がん患者様の痛みを少しでも和らげることができ、「ありがとう」と声をかけてもらったときは大きな喜びがあります。
 私ががん性疼痛看護認定看護師を目指した理由は当院でも、がん患者様に接する機会が多く、がん看護に関する知識は必要不可欠であると感じたからです。特に、がん患者様の様々な痛みや苦痛に対して、軽減する方法をしっかりと学ぼうと考えました。
 資格を取得するために通った学校の授業はとても大変でした。しかしながら、多くの同じ志を持つ仲間と助け合いながら学んだ日々はよい思い出ですし、かけがえのない最高の仲間ができたと感じています。
 これから認定看護師の資格を取得しようと考えているみなさん、大変なこともたくさんありますが、それ以上に他では得られないものをたくさん得ることができます。今、持っている思いを胸に進んでいって欲しいと思います。

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大和郡山病院


■お問い合わせ先  〒639-1013 大和郡山市朝日町1番62号
  (住所・電話)       0743-53-1111

■ホームページ       http://www.nara-shaho-hosp.net/nurse_job.html

平成25年度
線

■取得した認定分野 感染管理認定看護師

■アンケート
Q.どういった部署で、どのようにご活躍されていますか。
A.当院では、平成24年度に当事業により感染管理認定看護師を取得した前任者が、感染対策室で専従として活動していた。わたしは、平成26年度より前任者と交代し専従で感染対策活動を行っている。
 前任者が作った活動体制を基に、院内では感染対策チームの中心として感染症患者や広域抗菌薬投与患者のラウンドを実施や、経路別予防策が正しく実施されているか確認している。また、年に複数回の感染対策研修を計画・開催し職員の指導・啓蒙を行っている。
 病院外への活動としては、感染防止対策加算の連携のため複数の医療機関と互いの感染対策の評価を行い既存の感染対策の評価・修正を行っている。また、院内感染サーベイランスを実施して厚生労働省院内サーベイランス事業に参加し、院内にフィードバックすることで感染対策の評価・改善を行っている。  

Q.助成制度の利用等により、どのような反響(効果)がありましたか。
A.専従で感染管理活動を行うことができ、院内全体の感染対策を見直すことができた。また、専従として活動することで随時、医師や看護師・他部門からの相談や意見を受け付けることができ、現場の意見を吸い上げることができた。
 自身の活動によって院内全体の感染対策に関する意識が高まったのではないかと考えている。  

■キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
 教育課程で専門的な知識を習得し院内で困っていることや相談を受けた際、自分の得た知識を利用しアドバイスすることで院内の職員との信頼関係がより良好なものになったと感じます。
 また、教育課程では専門的な知識だけではなく、様々な立場で学びに来ておられる方がいますので、ともに学ぶ中で看護師としても人間としてもとても貴重な体験や学びが得られ人間として成長できたと感じられます。また、これまでの自身の看護観を見直す良い機会となりました。 
 
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奈良県総合リハビリテーションセンター


■お問い合わせ先  〒636-0345 磯城郡田原本町多722
   (住所・電話)      0744-32-0200

■ホームページ       http://www2.mahoroba.ne.jp/~narareha/

平成25年度
線

(1)
■取得した認定分野 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師

■アンケート
Q.どういった部署で、どのようにご活躍されていますか。
A.当センターはリハビリ専門病院として回復期におけるリハビリを主とした患者を受け入れています。回復期リハビリ病棟での経験を経て、現在は主に、整形外科と内科・神経内科の一般病棟に勤務しています。脳卒中を発症した患者は、少なからず障害を抱えた状態での生活を余儀なくされます。身体的にも精神的にも何らかの援助・支えが必要となります。そんな患者さんの「生きる意欲」を支えたいという思いで専門的な知識を身につけるために認定を目指しました。認定取得後は、実践の場においてスタッフと共に、症状の理解と生活につなげる病棟リハを検討していくようにしています。また、一般市民に対する介護講座を開催し、脳卒中患者の援助、発症予防について講義させていただきました。今後は、院内外で脳卒中看護の素晴らしさを伝えるための活動と、患者家族に向けた発症予防・再発予防にむけて充実させていきたいと考えています。

Q.助成制度の利用等により、どのような反響(効果)がありましたか。
A.キャリアアップを目指すに当たり、まず壁になるのが費用と時間です。今回、助成制度と、それを応援してもらえる組織の存在が大きな支えとなりました。子供がいて、家庭を持ちながら働く看護師にとって、自分のキャリアアップに向けては躊躇しがちです。しかし、今回、この助成制度があることで、費用の面での安心感が自分のやる気と意欲につながりました。時間は自分で作れるものです。自分のやりたい道を進めるように背中を押してくれる制度であると思いました。

■キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
 看護師として働く中で、自分の得意な分野は何か。また、患者さんとの出会いからその分野に対する興味や思いがあふれてくるのではないでしょうか。私自身、「脳卒中を生きる患者」との出会いからたくさんの思いがあふれ、自分の知識や技術のなさを感じることがありました。キャリアアップは自己の意識を高めるだけでなく、幅広く活動できることで、結果的に多くの患者さんを支えることにつながると感じています。認定の教育課程の中では、自分の看護を振り返ることができます。同じ道を目指す仲間と看護を語り合うことで、自分のやるべきことや、方向性を見極めることができます。その教育課程の期間は自分の看護師人生の中でとても貴重な時間であったと痛感します。私は44歳でこの道を選びました。教育課程ではまだ年上の方もいました。いばらの道ではありましたが、看護師として働くうえで、何か一歩踏み出したいという思い、学びたいという思いに年齢は関係ないと思います。ぜひ一歩前に進んでキャリアアップをめざし、一人でも多くの患者さんを支えていきましょう。

■今後の抱負
 当センターにおいて障害を持った患者に対し生活の再構築に向けた看護を提供してきました。リハビリテーション医療の中の看護師に求められることは、障害受容の関わり、残存機能を活かしたADLの獲得、社会復帰を目指した質の高いリハビリ看護の提供です。
 そんな中、更なる専門性の追求と根拠に基づいた看護実践を行い、スタッフに指導していく実践力を身につけたいと考え、昨年脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の資格を取得しました。看護実践を行う事で、患者が回復していく姿は、何よりも看護の達成感、やりがいにつながります。現在、看護師による病棟リハビリに取り組んでいます。スタッフが患者の障害、残存機能などを根拠の基にアセスメントし、病棟リハビリを実践できるよう指導力を発揮していきたいと考えています

看護師による病棟リハビリで患者の自立を向上させる!!

線

(2)
■取得した認定分野 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師

■アンケート
Q.どういった部署で、どのようにご活躍されていますか。
A.回復期リハビリテーション病棟において、脳卒中患者に対する実践や指導を中心に行っています。病棟スタッフのモチベーションがあげられるよう症例の振り返りや、病態に関連した勉強会をしています。また患者や家族の擁護者として相談、指導にも取り組んでいます。地域の脳卒中介護支援講座など病院外の活動も行う機会を得ることができました。

Q.助成制度の利用等により、どのような反響(効果)がありましたか。
A.研修参加には色々な金銭的な負担が大きくあるため、助成制度の利用は非常に助かりました。また、助成されることでよいプレッシャーになり最後まで頑張ることができました。

■キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
 キャリアアップに関心はあっても躊躇している方は、一歩踏み出す勇気を持ってもらいたいと思います。キャリアアップのためのチャンスをつかみに行くことがこれからの自分の看護に大きな変化をもたらすと思います。

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宇陀市立病院


■お問い合わせ先  〒633-0298 宇陀市榛原萩原815
   (住所・電話)      0745-82-0381

■ホームページ       http://www.udacity-hp.jp

平成23年度
線

■取得した認定分野 がん化学療法認定看護師

■アンケート
Q.どういった部署で、どのようにご活躍されていますか。
A.平成24年7月にがん化学療法看護認定看護師になりました。現在は外来に所属し、週2回は化学療法室専任として化学療法を受ける患者さんに関わっています。抗がん剤という言葉で、患者さんは不安を持ち、治療を受けています。そういった患者さんの不安を軽減できるように、話を傾聴することを心がけて関わっています。
 また、安全な投与ができることが大切であり、マニュアルやチェックリストを作成して投与管理を行っています。外来で化学療法を受ける患者さんは、自宅で副作用が出現し、自己で対応していかなければなりません。そのため、副作用に応じた対処方法を提案したり、一緒に考えたりしています。院内の活動としては、がんに関連した勉強会を実施しています。

Q.助成制度の利用等により、どのような反響(効果)がありましたか。
A.(本人コメント)
 6ヶ月の研修で、約200万の費用がかかります。施設によって違いますが、サポート体制として、年休や出張扱い、職務免除などがあります。私は施設のサポートも受けつつ、看護師キャリアアップ等支援事業の助成金を受けました。月々の生活費は給料で対応し、助成金は学費や交通費、参考書等に使用でき、学習に集中することができました。また、家族を抱えているため、助成金がなければ、認定看護師の研修を受けることはできなかったと思います。そのため、今後は地域に貢献していこうと思います。
  (病院コメント)
 助成制度を導入するまでは、認定看護師教育課程を受講した職員は1名だけでした。やはりコストもかかり受講に対するハードルが高かったように思います。しかし今回病院が助成制度を導入することで、認定看護師の3分野での希望者があり、スタッフのキャリアアップの動機づけに繋がっています。新人看護師を含むの研修会の充実や、外来化学療法室の専任看護師として運営の中心的な役割を担い専門性の高い看護を提供しています。

■キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
 研修を受けるまでは、看護師として10年以上の経験があり、看護師としての自信もありました。しかし、研修を受けることで、根拠やエビデンスを知らないまま、単なる経験で看護をしていたことに気づかされ、恐さを知り、落ち込むこともありました。そして、物事をつきつめる方法を学ぶことができ、このことが看護ケアに必要なことを知りました。何より、同じ志を持つ仲間と出合ったことが、大きな財産となります。認定看護師の研修では、社会人としてのマナーの大切さも学ぶことができ、看護師としてでなく、人間として成長できると思います。研修は、苦しいこともあると思いますが、乗り越えることのできないものではありません。これから一緒にがんばっていきましょう。

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済生会中和病院

■お問い合わせ先   〒633-0054 桜井市阿部323
   (住所・電話)         0744-43-5001

■ホームページ         http://saiseikai-chuwa.jp/senior/nintei_index.html

平成24年度
線

■取得した認定分野 慢性呼吸器疾患看護認定看護師

■アンケート
Q.どういった部署で、どのようにご活躍されていますか。
A.
・現在内科病棟のスタッフとして勤務
・病棟内で呼吸器疾患の患者さんのケアについての相談や、
 人工呼吸器(TPPV・NTTVなど)使用中の患者さんへのトラブルや管理のフォロー
・HOT・NPPV導入患者・ご家族への教育指導及びスタッフへの指導
・院内研修・院外・看護学校での講師   など

Q.助成制度の利用等により、どのような反響(効果)がありましたか。
A.(本人コメント)
 福井県と離れた場所での研修であったため奈良県との二重生活であり、金銭面での負担は大きいものであったが、助成金を受けることにより金銭面の負担の影響が少なく研修を受けることができた。
  (病院コメント)
 地域・院内看護職員研修により看護の質向上が図れたことと、患者に対する指導が充実し、患者の満足度が向上した。 

■キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
 目標をしっかり掲げ頑張っている人に対して、サポート体制は整っています。
遠方での認定教育施設への参加時は、宿泊費も含め病院が支援してくれます。

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大和高田市立病院


■お問い合わせ先  〒635-8501 大和高田市礒野北町1番1号
   (住所・電話)      0745-53-2901

■ホームページ     http://www.ym-hp.yamatotakada.nara.jp/index.html

平成24年度
線

■取得した認定分野 緩和ケア認定看護師

■アンケート
Q.どういった部署で、どのようにご活躍されていますか。
A.5階B病棟に所属しながら、緩和ケア認定看護師として兼任業務をしています。
 所属病棟は、症状緩和を中心とした混合病棟であり、がん患者・家族と関わりながらその人らしく過ごすために、身体的な疼痛をはじめ精神的・社会的・スピリチュアルな苦痛の緩和をはかれるように活動しています。また、週に一回の緩和ケアチーム回診や緩和ケア外来に携わり、院内・院外の緩和ケアを必要とされている患者・家族を対象に苦痛の緩和を共に考え、実践しその人のQOL(生活の質)を向上できるように努めています。
 スタッフ教育や指導という場面では、院内のスタッフからのコンサルテーションや研修会を行うことも出来ました。看護学校への講義も担当し、今後も緩和ケアを少しでもたくさんの人に理解していただき、より良い看護へとつなげていきたいと活動しております。

Q.助成制度の利用等により、どのような反響(効果)がありましたか。
A.(本人コメント)
 私は、以前から緩和ケアは看護の原点に通じると考えており、より深く学びたいと思っておりました。そんな時に上司からの勧めに後押しされ、認定看護師にも挑戦したいと考えるようになっておりましたが、研修期間や研修費用は個人的にもかなりの負担になり躊躇しておりました。そんな時に病院からの提案で看護師キャリアアップ等支援事業の助成制度を受けることが出来、安心して約7か月間の認定看護師教育課程で学ぶことが出来ました。大変感謝しております。 
 (病院コメント)
 平成26年4月から緩和ケアを必要とする患者さんを1つの病棟で受け入れ、がん患者さんの終末期を支え、より専門的なケアができるように配慮しました。それに伴い、当該人は平成26年6月に緩和ケア認定看護師の資格を取得し、がん患者さんへの緩和ケアの充実のため、部署内外の看護職員への教育活動を定期的に行っています。また、緩和ケアチーム回診や緩和ケア外来に主導的に参加し、医師と共に身体的な疼痛コントロールや精神的・社会的・スピリチュアルな苦痛の緩和を効果的に行っています。職員からの信頼も高く、他部署からのコンサルテーション活動も行っています。現在は、他の病院や医院、診療所からの入院の問合せもあり、連携を取ることで地域での緩和ケアを必要とする在宅療養患者さんにも安心していただける様な関わりも可能となってきています。  

■キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
 私は、静岡がんセンターの認定校で緩和ケア分野を約7か月学び、平成26年6月に緩和ケア認定看護師となりました。全国から緩和ケアを学びたいと集まった研修生は、ともに悩み学び成長したかけがえのない仲間として、今でも私の心の支え、財産になっております。
 認定看護師を目指そうとするときに、様々な悩みや不安もあるかと思いますが、認定校での学びが患者さん・ご家族の笑顔を見た時に、今までの学びが実践の看護に活かされることを実感しています。
 看護の質を高め、施設としての医療の質の向上にもつながっていきます。認定看護師として、これからも学びそして成長できるように切磋琢磨していきたいと思っています。

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平成25年度
線

■取得した認定分野 認知症看護認定看護師

■アンケート
Q.どういった部署で、どのようにご活躍されていますか。
A.一般病棟(内科)に勤務しながら週に1日、認定看護師として勤務する病棟の認知症患者さんの看護にあたっています。
 認知症を患うと生活のしづらさが現れますが、病気による身体的苦痛と入院という環境変化は、認知症患者さんに混乱を招きます。その混乱を軽減させ少しでもその人らしく入院生活が送れるように「食べる」「排泄する」「寝る」などの基本的ケアを整えること、自身の言葉で上手く表現することが難しくなっている認知症患者さんとのコミュニケーションのとり方などをスタッフに伝えています。その人一人ひとりにあったケアの根拠を伝え実践することで、全体的な認知症ケアが向上することを目標にしています。まだ自部署のみの活動ですが関連部署と協働しながら実践・指導・相談の役割を果たしていきたいと考えています。 

Q.助成制度の利用等により、どのような反響(効果)がありましたか。
A.(本人コメント)
 認定看護師教育課程で提示されている金額以上に、書籍代など経済的負担が大きいです。看護師キャリアアップ等支援事業の助成制度を受けることで、経済的負担が軽減され、安心して受講することができました。
  (病院コメント)
 当院は急性期の病院ですが、年々高齢者の増加と共に認知症の患者さんも増加し、その対応には尊厳を持ち倫理的な配慮をしながら、急性期の手術直後などの安全を重視するために、昼夜かなりの苦慮を伴っています。その様な中、認知症を理解し、その人に応じた個別的な関わりをすることで、入院生活をより安全に安楽に過ごしていただけるよう、認知症看護認定看護師の存在はぜひとも必要でした。当該人は、平成26年6月に資格を取得し、自部署の対象患者に関して認知症の兆候のある患者さん、また、その履歴のある患者さんのアセスメントを行い、その人に合った看護ケアの方法を看護職員に教授しています。また、他部署からの要望に応じて、コンサルテーション活動も徐々に増えてきています。さらに、全職員に対して、勉強会や研修を企画し、複雑な認知症患者さんへの関わり方を、専門的な視点で分かりやすく教示してくれています。  

■キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
 認知症患者さんにとって入院という環境は決して良い環境ではありません。「認知症だから仕方がない」と、治療のため安全のためにと「身体抑制」や「薬剤」に頼ることに疑問があり、認知症看護認定看護師教育課程に進みました。認定看護師取得までの道のりは決して楽なものではありませんが、教育課程での学びは、専門的な知識を深めるだけでなく、同じ志を持つ仲間と出会う機会にもなります。得るものは大きいと思います。ぜひチャレンジしてみて下さい。


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済生会御所病院

■お問い合わせ先  〒639-2306 御所市三室20
   (住所・電話)      0745-62-3585

■ホームページ       http://www.saiseikai-gose.jp

平成24年度
線

■取得した認定分野 救急看護認定看護師

■アンケート
Q.どういった部署で、どのようにご活躍されていますか。
A.現在は、手術室・放射線科に看護師長として勤務しています。活動内容は、看護実践のモデルとして現場で実践・教育・指導・相談業務を行いながら、教育委員会委員長としてスタッフの教育・指導の役割を担っています。また他部署看護師からの事例検証や相談業務も担っています。さらに2014年は、NST専門療法士としての強みも活かし、救急からの栄養管理に取り組みを開始する予定です。

Q.助成制度の利用等により、どのような反響(効果)がありましたか。
A.(本人コメント)
 個人で受講することを考えると病院勤務者として助成制度を受けることにより、本人も病院も経済的な負担は削減されたと考えます。今後、100万円迄の上限金額と認定看護師資格取得後5年間勤務の条件は個々に考え、交渉・契約されるべき内容だと考えます。
  (病院コメント)
 救急認定看護師課程を修了したことで、病院の使命である地域住民の求める救急医療への看護分野における活躍ができるようになった。人材育成におけるリーダーシップを発揮し、施設内に留まることなく、広く地域の要望に応えていけると考えている。 

■キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
 私は大阪看護協会救急看護認定看護師教育課程に進み、2013年7月に救急看護認定看護師となりました。
 現状維持、そんな看護人生面白くない…このままで終えるなんて有りえないと考えた時、自分をスペシャリストとして高めることを選択して下さい。自分の置かれている立場から、今後自分が目指す看護は何かを考えた時にみえてくるものがあると思います。1ランクアップし終えた時、今までと違った自分に出会えるでしょう。
 チャンスは待つものではなく、自分で掴み、勝ち取るものです。勇気を出してキャリアアップへ一歩踏み出して下さい。  

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土庫病院


■お問い合わせ先  〒635-0022 大和高田市日之出町12‐3
    (住所・電話)     0745-53-5471

■ホームページ     http://www2.kenseikai-nara.jp/dongo/index.html

平成22年度
線

■取得した認定分野 皮膚・排泄ケア認定看護師

■アンケート
Q.どういった部署で、どのようにご活躍されていますか。
A.ストマ外来(人工肛門)外来: 患者指導および生活上の相談、個別援助。
病棟:ストマ造設時の患者様に術前から術後にかけての精神的援助。造設後のストーマケア指導。
褥瘡対策: 予防及びケアの充実をはかるため、褥瘡委員会にてチーム医療として推進する中心的役割を担う。
研修会及び現場での技術指導において、専門知識と技術を普及させる。

Q.助成制度の利用等により、どのような反響(効果)がありましたか。
A.(本人コメント)
 公的助成があることにより、法人の支援制度が充実し利用しやすくなりました。
 
■キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
 私は病院や病棟スタッフの快い理解を得て、約半年の間京都橘大学看護研修センターで勉強させていただきました。
 各地域や病院から年齢もさまざまな看護師が集まり、切磋琢磨して勉強したことで色々なことを話し合える同級生を得ることができました。
 病院勤務だけでは狭い視野に陥りがちですが、他の病院の認定看護師とも連絡を取り合うことで、新しい知識や技術の向上を図ることができています。このことは自施設にも還元することができ、看護力のUPにつながっています。
 勉強は大変ですが、それ以上に得るものも大きいので皆さんも認定看護師を目指してください。

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西奈良中央病院

■お問い合わせ先  〒631-0022 奈良県奈良市鶴舞西町1-15
 (住所・電話)     0742-43-3333

■ホームページ    http://www.nishinarachuo.or.jp

平成25年度
線

■取得した認定分野 がん性疼痛看護認定看護師

■アンケート
Q.どういった部署で、どのようにご活躍されていますか。
A.現在緩和ケア病棟の一員として勤務しています。入院患者さんの多くはがん性疼痛を有しており、痛みのアセスメントや薬剤の有効性・副作用を最小限にコントロールできるよう医師をはじめ、薬剤師・栄養科・MSW・リハビリ科とともにチームで症状緩和に取り組んでいます。
 また、病棟スタッフと一緒に疼痛緩和の看護を実践し、評価ツールの使用方法やアセスメント方法・薬剤の効果判定・疼痛緩和の体位の工夫など知識の伝達・指導を行っています。
 また、今年度からは他病棟へもコンサルテーションや看護部へ向けた緩和ケアの勉強会も行っていく予定で、病院内を横断的に活動していこうと思っています。
 「痛みは現在に人を閉じ込める」と言われています。その人がその人らしく生きていけるように今後も援助していきたいです。

Q.助成制度の利用等により、どのような反響(効果)がありましたか。
A.(本人コメント)
 学生の時より認定看護師の取得を目標にしていました。しかし、教育課程に通うためには、仕事を一旦休業しなくてはいけないということが難点に思っていました。
当院は認定看護師などの資格取得の支援にも協力的でしっかりとバックアップしてくれています。6か月間という期間収入がないのはとても困ります。学費・生活費以外にも教材費が10万円以上にもなりました。この助成制度を使用させていただき、経済的負担が軽減でき、勉強に専念できたと思います。
  (病院コメント)
 平成24年9月に新築移転させて頂いた時に、緩和ケア病棟を開設しました。患者さんご自身が最期を迎えるにあたり、痛みのコントロールがとても重要であり、最期までその人がその人らしくいかに生きる事ができるかが大切な事だと考えています。今回、がん性疼痛看護の認定看護師を育成することができ、より高い専門的な知識をもってケアにあたる事ができるようになりました。患者様より「入院して良かった」と喜んでいただいております。
認定看護師養成学校の授業料は決して安価ではありません。病院として認定看護師を育成するにあたり助成制度を活用する事で本人の経済的負担はもちろんの事、病院の費用削減にもなり職員のキャリアアップに貢献する事ができたと考えています。
また、この制度を利用して認定看護師を養成した事により、今まで育成が困難であった認定看護師へのスキルアップを希望する職員が現れるようになりました。今後も積極的にこの制度を活用して行きたいと考えております。 
 
■キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
 私は今回の認定看護師資格取得が実現出来た事は、決して自分一人の力ではなし得なかった事だと思っています。
 研修期間中の休職を研修として参加させてもらえた病院の協力、その間、頻回に連絡をくれ励ましてくれた病棟の仲間たち、お互いに切磋琢磨しあえた研修同志の存在、また家族の支えなど、周囲の理解やサポートがあったおかげで実現できたと、ひしひしと感じています。
 もう一つは、願いや夢をそのままで終わらせず実現するためには、きちんと計画を立てていく事が大切であると思います。そして計画を立てたらとにかく行動をおこしていく事です。途中には苦難に思う事や、くじけそうになる事も起きるでしょうが、周囲の協力やサポートがある事を決して忘れず、その先にある自己実現に向け、どうぞ邁進してもらいたいと思います。

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国保中央病院


■お問い合わせ先  〒636-0302 奈良県磯城郡田原本町宮古404-1
 (住所・電話)     0744-32-8800


平成25年度
線

■取得した認定分野 感染制御実践看護師

■アンケート
Q.どういった部署で、どのようにご活躍されていますか。
A.2013年10月 感染制御実践看護師 を取得(東京医療保健大学)
2014年4月より感染制御実践看護師として専従看護師になり感染対策加算1 を取得しました。地域連携加算1の3病院と、グループ連携をとることで感染防止対策加算相互チェック表を用いて相互の病院をラウンド評価し、自施設における今後の課題につながっています。
 当病院においてのICT活動は、主に環境ラウンドを中心にしており、感染性医療廃棄物の適切な廃棄方法や環境清掃・手指衛生のタイミングなどをチェックしフィードバッグしています。また感染症発生時には、経路別感染対策が行われているか確認、職員に情報提供し即対策がとれるように働きかけています。 

Q.助成制度の利用等により、どのような反響(効果)がありましたか。
A.(本人コメント)
 私は、感染管理認定看護師を目指していましたが、職場に半年間の負担をかける事に戸惑いが有りました。しかし感染制御実践看護師でも感染管理認定看護師と同じ資格を取得することが出来る制度があることを知り、半年間東京医療保健大学に通う事で、毎週末の勤務調整をして頂くことが出来ました。週末だけの受講で部署や家族への負担を気にすることなく無事に終える事が出来ました。
  (病院コメント)
 助成制度を利用し、東京医療保健大学で感染制御実践看護師の資格を取らせていただき、専従で院内感染対策看護師として組織横断的に活躍しています。また、感染対策加算1を取得することで連携病院と連携を密にすることでさらに感染対策の質は確実に上がっていると実感しています。今後もこの制度を利用し、認定看護師などの育成に活用させていただきたいと思っています。 
 
■キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
 東京医療保健大学に半年間通学し取得した「感染制御実践看護師」はまだ知名度が低く今年で5期生の卒業生です。当初、「毎週末半年間も東京に通うなんて無理」とか「お金が続かない」など様々な問題がありましたが、今は受講出来て良かったと心より思っています。高名な先生方の講義を聴講することができ直接ご指導頂けたことを誇りに思います。まだ「感染制御実践看護師」と言う言葉を耳にする機会が少ないかもしれませんが、現場に密着した感染対策を提供できると信じて活動を続けています。

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