更新日:平成19年11月28日



■「あなたが見かけたアンケート調査」の結果について

 奈良県では、県内に生きている野生動植物のなかに、どのような、珍しい生き物や大切にすべき生き物がいるのかの調査をしているところです。

 平成16年度に「あなたが見かけた生き物アンケート調査」を実施し、みなさんにもそのお手伝いをしていただきました。その結果をとりまとめましたので、お知らせします。


1)実施方法 
 1 調査対象種を選定し、その簡単な解説を付けた調査用紙を作成
  *調査対象種:コウモリ類、ムササビ、リス、カワネズミ、カジカガエル、
         ニホンヤモリ、ニホンイシガメ、ジムグリ、天然のアユ、
         在来のタナゴ類、メダカ、ホトケドジョウ、オオムラサキ、
         タガメ、ハッチョウトンボ、オオクワガタ、
         その他の珍しい野生動植物
    同時に、コウモリに限定した内容のアンケートも作成

 2 奈良県ホームページまたは所定の窓口等でその用紙を配布
  *所定の窓口:県森林保全課、県農林振興事務所、県民ホール、
         県広域地場産業振興センター、市町村鳥獣保護行政担当窓口、
         県下自然科学系公共施設 等

 3 郵送、FAXまたはE-mailにて県森林保全課へ情報提供

2)実施期間  平成16年9月13日(月)~平成17年2月28日(月)

3)実施結果
 ●情報提供者数  205人
 ●性別の内訳   男性 136人、女性 66人、不明 3人
 ●年齢別内訳   10歳未満 1人、10歳代 65人、20歳代  9人、
                30歳代 26人、40歳代 45人、50歳代 35人、
                60歳以上 9人、不明 12人
 ●回答者の住所  11市9町6村、及び県外3人

   情報提供者 住所地分布



●各設問の集計結果
  
何についての情報ですか?

○ほ乳類



1 コウモリ類           



情報提供数:67件

 都市部やその周辺部で夕方から夜にかけて飛んでいるのを見かけることがありますが、これはアブラコウモリ(イエコウモリともいう)です。体重は5~6gくらいですが、羽を広げると約20cmもあります。昼間は人家で眠っていて、昼間は人家で眠っていて、夕方になると、空を飛びながらカやガなどの小型の昆虫類を捕って食べています。この他にも洞窟や樹洞を昼間の休憩場所にしているコウモリもいます。


 「コウモリに関するアンケート集計結果」はこちらです。



2 ムササビ        




情報提供数:28件


 日中は樹洞に潜んでいますが、夕方になると、前足と後足と体に張ってある膜を広げて木から木へ飛び移ったりしながら、主に樹木の葉を食べます。家屋の天井裏などで営巣することもあります。地方によってはバンドリとも言われています。



3 リス                      




情報提供数:26件

 平坦地から山間部まで分布は広いと思われていますが、実際に見かけた方は少ないのではないでしょうか。実は、奈良公園のなかでも見ることができるのです。尾が長く、樹上で見かけますが、その姿については、説明の必要がないと思いますので、省略します。



4 カワネズミ              




情報提供数:7件

 渓流へ釣りに出かける方たちで、水中を銀色のものが泳いでいることに気が付かれたことはありませんか? それがカワネズミです。毛が水をはじき、毛の間に空気が溜まり、そのように見えるのです。魚やサワガニ、昆虫などの川周辺に生息する生き物を食べます。


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○両生・は虫類




1 カジカガエル           


情報提供数:20件

 山地の渓流のカエルです。5月中旬から8月にかけて、雄が渓流に集まって盛んに鳴きます。その鳴き声は「フィーフィフィフィフィフィ」と大変美しい声です。モリアオガエルと同じアオガエル科だと知る人は少ないかもしれません。指には吸盤があり、普段は樹上生活をしています。



2 ニホンヤモリ           




情報提供数:59件

 家屋や森林に生息しています。ただし、九州西部では海岸近くの岩場にも見られます。5月上旬から7月下旬に、ものの隙間などに粘着性のある卵を2つずつ産みます。街灯や、街灯に照らされた壁、樹液に集まる虫を食べに集まってきます。



3 ニホンイシガメ          




情報提供数:25件

 低地よりも山地やその周辺の河川や池沼及び水田などに生息しています。肉食性に近い雑食性で、秋から春にかけて交尾し、6,7月頃に一度に6個前後の産卵をします。甲らは背側が黄土色で、腹側は黒色です。甲らのしり側の縁がギザギザしています。



4 ジムグリ                  




情報提供数:7件

 丘陵地から山地の林床に多く見られる主にネズミ食いのヘビです。地中性ではありませんが、よく穴にもぐるのでこう呼ばれています。幼蛇は赤いガラがあり、腹側は市松模様のようなガラがあります。4~6月に交尾をして、7~8月に1~7卵を産みます。シマヘビと正反対に非常におとなしい性質であまり咬みません。



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○魚類




1 天然のアユ            


情報提供数:3件

 今、県内の河川に生息するアユは、琵琶湖産の種苗を放流したよそ者ばかりです。大正時代には、天然のアユが大阪湾から奈良市内まで上っていたとの記録があります。



2 在来のタナゴ類      




情報提供数:8件

 県内には、ヤリタナゴ、アブラボテ、カネヒラ、シロヒレタビラ、イチモンジタナゴ、ニッポンバラタナゴなどが生息していたことが判っています。現在は、河川改修や外来魚の影響で、どの種もほとんど見かけなくなってしまいました。



3 メダカ                    




情報提供数:73件

 かつては田んぼのシンボルフィッシュだったのに、今は絶滅危惧種。どこにでもいるように思えますが、よく見てください。背びれがかなり後ろにあり、尻びれが大きくてその付け根が長いことが特徴です。コイ科の稚魚や外来種のカダヤシと間違えないように!!守るべきは黒メダカであり、飼育品種のヒメダカは対象外。



4 ホトケドジョウ         




情報提供数:3件

 ドジョウの仲間ですが、冷たくてきれいな湧き水に生息します。田んぼの整備や農薬の使用のために見かけなくなりました。最近の研究で、小川にしかいないナガレホトケドジョウという種類が見つかりました。県内で記録されているものが、どちらの種類だったのかはっきりしていません。


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○昆虫類




1 オオムラサキ           


情報提供数:14件

日本の国蝶。雑木林でみかけます。成虫はクヌギなどの樹液を吸ってエサにしていて、幼虫はエノキの葉を食べます。オスの羽は、表面が美しい紫色で、白・黄色・赤色の斑点があります。メスの羽は、黒褐色に黄色の斑点があります。大きさは4~7cm。
(写真は、オスの成虫と、越冬幼虫)



2 タガメ                   




情報提供数:21件

 水田やため池、ゆるやかな流れの水路に生息しています。大きさは5~7cmで、日本の水生カメムシ類の中では最大級です。昆虫・魚・カエルなどを捕獲するために、前脚が強大で鋭い鎌状になっています。メスが水面上の木片などに産んだ卵を、孵化するまで、オスが守ります。



3 ハッチョウトンボ        




情報提供数:3件

体長はわずか2cmで、世界最小。成熟したオスは、とても鮮やかな赤色をしています。生息地や産卵場所は水深10cm程の浅い水たまりの周辺です。メスの産卵中、オスは見守っているだけ。2cmの体じゃ、見守るだけで精一杯かもしれませんね。
(写真は、オス)



4 オオクワガタ           





情報提供数:8件

 雑木林に生息しています。日本産クワガタムシの中で最大。体長(はさみを含む)はオスで3~7cm、メスで3~5cm。商業目的の大量採取や、逃亡や放虫された他地域の個体との遺伝子汚染が脅威となり、日本のクワガタのなかで一番危機的な状況です。

写真提供:橿原市昆虫館(木村史明、山本知巳) 
写真の無断使用禁止



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○その他の珍しい野生動植物  主なもの
 スナヤツメ、ハコネサンショウウオ、タカチホヘビ、
 ムカシヤンマ、カワバタモロコ、ダルマガエル、
 ハタネズミ など


○あなたにとって、一番身近な生き物は何ですか?
  
  318件の回答(複数回答可)
   上位10選 ・イヌ 62件  ・ネコ 38件  ・カエル 10件
          ・メダカ 9件  ・スズメ 8件  ・カラス  7件
          ・コウモリ 6件 ・ハムスター 6件 ・ヒヨドリ 6件
          ・ヤモリ 6件

○あなたが考える、大切にすべき生き物は何ですか?

  200件の回答(複数回答可)
   上位10選 ・全ての生き物 33件 ・メダカ 19件
          ・希少な生き物 10件 ・イヌ 9件
          ・オオクワガタ 7件 ・害虫以外の生き物 5件
          ・トンボ 4件 ・ドジョウ 4件 ・ツキノワグマ 4件
          ・タナゴ類 4件