作成日:平成22年8月3日
働く女性応援講座 開催日:平成22年7月1日(木)

 身体に表れる女性のストレス
 ~心療内科の現場から~

講師:藤田光恵氏  ふじたみつえクリニック院長/心療内科医
    

            

現代社会は、ストレス社会と言われています。社会・経済状況の変化や複雑な人間関係などから生じる過度なストレスにさらされて、身体と心の不調を感じる人が増えています。今回の働く女性応援講座は、ふじたみつえクリニック院長で心療内科医の藤田光恵さんに「身体に表れる女性のストレス~心療内科の現場から~」というテーマでお話いただきました。受講希望者は80名を超え、このテーマに対する関心の高さが伺えました。 精神科が、うつ病や統合失調症などの精神疾患を専門に扱うのに対し、心療内科では主に心身症を治療します。心身症とは、身体的な病気の中で、その発症や経過に心理社会的な要因が密接に関係しているものを指し、糖尿病、高血圧、蕁麻疹、気管支喘息などでも、ストレスが深く関連して悪化している場合は、心身症の状態ということになります。その他、消化管機能異常、慢性疼痛、肥満、摂食障害なども心療内科で治療される病気の例としてあげられました。心療内科では、「病気」をみるだけではなく「病気をもつ人」をみる全人的医療(心身医学)の立場から、身体と心の関連に注目し、心身両面からの治療を行います。痛い、かゆい、だるいなどの症状は、身体的病気の前ぶれ警鐘であったり、不安や緊張の反応、人とのコミュニケーション手段や自分の存在証明である可能性もあります。そのため、身体症状を大事なシグナルとして受け止めて自分の生活を振り返り、心の声にも耳を傾けることが大切です。
講座の後半は、ストレスの予防・対策法についてのお話でした。ストレスの原因となるものを避ける、ストレスを生み出す状況に対する感じ方・考え方を意識的に変える、自分に合ったリラックス法を見つけ積極的に生活の中に取り入れる、世話役を引き受けすぎていないか、責任を取りすぎていないかどうかを見直してみる、自分の気持ちを表現する、適切な自己主張の仕方を練習する、必要なサポートを得るためのネットワークを築く、周囲の人々や専門家に助けを求める、など様々な方法が紹介されました。 心療内科という診療科名が1996年に日本で公的に認められてからまだ14年。心療内科や心身症など、私たちが日常生活の中で耳にすることはあっても、なかなか正確には理解しにくい内容を分かりやすく解説して頂きました。講座の中には実生活で使えるヒントがたくさんあり、続編を希望する受講生の声が多くありました。


講座風景

講師の藤田光恵氏

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