歴史文化資源の概要

　竜田川の東側にある猫坂の北西方向にあり、聖徳太子が鹿と犬の喧嘩からその因縁を解く仏教説話になぞらえられた塚です。頂部には龍田町青年団によって建てられた大正10年の銘を持つ「鹿塚」と刻まれた石碑があります。これまでは古墳と考えられていましたが、発掘調査を行った結果、石組の遺構から江戸時代の灯明皿や土人形などが出土したことから、近世の信仰塚であることがわかりました。

地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由

　聖徳太子の伝承を現在に伝える名所の一つであるためです。

当資源と関連する歴史上の人物とその概要

聖徳太子

当資源と関連する伝承

　「聖徳太子の連れた犬と鹿が争い、鹿が犬にかみ殺された。太子はそれを憐れんで鹿の墓を造った。犬が死ぬと、鹿の墓のそばに犬の墓も造った」という伝説があります。

他地域の関連する歴史文化資源

犬塚