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宮堂遺跡(定林寺) みやどういせき(じょうりんじ)

記入年月日 2016/08/09

宮堂遺跡全景(南上空から)
定林寺 門
所在地
奈良県北葛城郡河合町川合
区分
遺跡 | 社寺跡又は旧境内
指定内容

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
 廣瀬神社所蔵の古絵図に、神社の南側に聖徳太子建立として「定林寺」の伽藍が描かれています。絵図の位置関係から宮堂遺跡が該当するものと考えられています。宮堂遺跡では縄文時代晩期の石器・土器、古墳時代中期以降の土器等が出土し、大塚山古墳群築造時に集落があったと推定されます。また、飛鳥~奈良時代と考えられる瓦も出土しており、寺院が存在した可能性があります。
 現在、廣瀬神社の西側に定林寺があります。現在の建物は江戸時代のものと考えられ、宮堂遺跡にあった定林寺が戦国時代に焼失した後、現在地で再興されたと考えられています。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
 宮堂という小字名からも廣瀬神社との密接な関連が考えられる遺跡です。
「記紀・万葉集」との関連とその概要
『日本書紀』天武天皇13年の行幸に関わる遺跡と考えられています。
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
聖徳太子、天武天皇
当資源と関連する文献史料
廣瀬神社に伝わる『和州廣瀬郡廣瀬大明神之圖』の宮堂遺跡の位置に聖徳太子建立の寺院として「定林寺」の伽藍が描かれています。
当資源と関連する伝承
聖徳太子建立の定林寺があったとされています。
問い合わせ先
河合町 教育委員会事務局 教育部 生涯学習課
電話番号
0745-57-2271

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