出会う 奈良県歴史文化資源データベース

弥勒寺 木造弥勒仏坐像 みろくじ もくぞうみろくぶつざぞう

記入年月日 2016/11/30

弥勒仏坐像全景
弥勒仏坐像近景
梵鐘
所在地
奈良県大和高田市土庫2-8-13
区分
彫刻 | 神像・仏像
指定内容
国指定重要文化財

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
指定年月日:平成24年9月20日
時代:室町時代(天文7年)
本尊:弥勒如来坐像
沿革:寺伝によると、天文年間(1532~1554年)に当地の地侍であった土庫氏の氏寺として創建されたと伝わっています。明治の神仏分離により衰微・荒廃していましたが、平成21年に今の住職が着任されてからは、平成22年に弥勒仏が県の重要文化財指定、平成24年には倒壊しかけていた本堂の修理工事および弥勒仏が国の重要文化財指定、平成25年に弥勒仏の修復工事と、トントン拍子で保護が図られ現在に至っています。
本尊である弥勒仏坐像は、平安時代の半丈六をはかる大形の像で、楠の一木から彫り出されています。制作は平安時代後期と推定されます。希少な弥勒仏の大作です。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
・境内にある梵鐘は延享元年(1744年)に鋳造されたものです。昭和17年太平洋戦争によって供出しましたが、当時の住職が地元にとって貴重な鐘であると県へ免除を申し出、それが叶って再び弥勒寺へ戻されました。現在は、正午と夕方6時に時を知らせる鐘が鳴り響きます。大きな仏像、鳴り響く鐘、これらが一体となって弥勒寺の景観を作っており、地域にとって大切な歴史文化資源です。
問い合わせ先
大和高田市 教育委員会事務局 生涯学習課
電話番号
0745-53-6264

掲載されております歴史文化資源の情報は、その歴史文化資源が地域にとって大切であると考えておられる市町村、所有者、地域の方々により作成いただいたものです。
見解・学説等の相違については、ご了承ください。