出会う 奈良県歴史文化資源データベース

与楽寺 ようらくじ

記入年月日 2017/02/22

十一面観音立像
正面化仏
頭部左側面
所在地
奈良県北葛城郡広陵町大字広瀬80
区分
彫刻 | 神像・仏像
指定内容
国指定重要文化財

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
広瀬字田中にある三間四方の四注造本瓦葺きの本堂に、弘法大師像がまつられています。像高83.6cmの座像で右手に五鈷杵(ごこしよ)、左手に数珠を持ちます。後頭部内部の墨書から応安6年(1373年)に僧行盛が造立したことがわかります。奈良市元興寺が所蔵する弘法大師像に次ぐ古さです。境内の南には弘法大師が掘ったと伝えられる梵字池、修行石が残ります。
弘法大師座像の脇壇には、厨子に納められた十一面観音立像(鞘仏)があり、解体修理によって像内から一尺程の檀造十一面観音立像が発見されました。類例のない十一面化仏の配置と緻密な彫刻は、法隆寺九面観音立像に並ぶべき優品です。また、納入文書から鞘仏として制作された十一面観音立像が天福元年(1233年)に造立されたことも判明しています。現在、鞘仏と十一面観音立像は、厨子とともに収蔵庫に収められています。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
弘法大師の叔母愛道尼が開いた寺と伝えられ、弘法大師座像を始め、ゆかりの遺構が残されています。
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
弘法大師
問い合わせ先
広陵町 教育委員会事務局 文化財保存課
電話番号
0745-55-1001

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