桜木神社 さくらぎじんじゃ
記入年月日 2016/11/30
- 所在地
- 奈良県吉野郡吉野町喜佐谷
- 区分
- 建造物 | 宗教建築
- 指定内容
※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。
- 歴史文化資源の概要
- 桜木神社は吉野町喜佐谷に鎮座する神社で、大穴牟知命・少彦名命・天武天皇をお祀りしています。喜佐谷の旧村社ですが、吉野町の中荘地区全体でお祀りをしている神社で、中荘地区にとっての郷社の役割も果たしてきました。現在でも毎年4月に行われる桜木会式では、近隣から多くの人が集まり賑わっています。
- 地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
- 鎮座地である喜佐谷だけでなく、中荘地域全体で大切にお祀りされてきた神社です。また、古くは疱瘡除けの神社として遠方の方からも信仰をあつめ、今日では大海人皇子の伝説地として観光スポットになるなど、町外の方に誇れる歴史文化資源となっています。
- 「記紀・万葉集」との関連とその概要
- 壬申の乱の前に吉野へ逃れた大海人皇子が、大友皇子の追手に追われている際に、同地にあった桜の根元に隠れて難を逃れたという伝説が伝えられています。
- 当資源と関連する歴史上の人物とその概要
- 大海人皇子、大友皇子
- 当資源と関連する文献史料
- 『和州巡覧記』『吉野山独案内』『大和名所図会』『西国三十三所名所図会』
- 当資源と関連する伝承
- ・江戸時代頃には医薬の神や疱瘡神として崇敬を集めており、当社が発行する疱瘡除けのお札は広く頒布されました。
・桜木神社前を通る万葉の道は、桜木の神様が吉野山の水分神社の女神のもとに通った道ともいわれます。
- 他地域の関連する歴史文化資源
- 大友皇子の追手に追われる大海人皇子が吉野で隠れたという伝承は吉野町の各地に残されており、謡曲の『国栖』『源平盛衰記』の題材ともなっています。また、国栖には、大海人皇子が隠れた舟を見つけて吠えて国栖の翁に撃ち殺されたという犬を記念する犬塚があります。
- 問い合わせ先
- 吉野町教育委員会事務局
- 電話番号
- 0746-32-0190
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