出会う 奈良県歴史文化資源データベース

仏頭 ぶっとう

記入年月日 2016/12/02

所在地
奈良県吉野郡黒滝村大字粟飯谷209 正西寺本堂
区分
彫刻 | 神像・仏像
指定内容
村指定

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
○ 総高30・5㎝、一材、素地(現状)、平安時代(12世紀)。当初は、等身大・漆箔(金箔貼り)の大日如来像か菩薩像の頭部。丸く張った顔、優しい曲線を描く伏目の象形、形のよい耳、整った小鼻、品のよい唇など、浅い彫り口で、すべてにわたり温和で、優雅な感覚に包まれています。平安後期の「都ぶり」の様式的特徴です。
○ 以下は地元の伝承。むかし粟飯谷の人は大淀町・桧垣本八幡の氏子でした。桧垣本八幡は近郷の多くの氏子に信仰されていました。その氏子たちが、遠隔のため参拝に不便を感じ、分神してそれぞれの地元で祭ることになりました。分神に際し、神体である仏像も分割され、分け与えられました。粟飯谷の氏子は仏像の頭をもらいました。そしてそれを神体として粟飯谷八幡を創建しました。以来、明治初年の神仏分離まで神体として本殿に祭りつづけました。神仏分離以後は正西寺に預けられました。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
概要のとおり。
当資源と関連する文献史料
『黒滝村史』『黒滝村の仏像』
当資源と関連する伝承
正西寺。建暦2年(1212)に聖空が創立。
他地域の関連する歴史文化資源
大淀町・桧垣本八幡神社。
問い合わせ先
日浦義文宅(拝観を希望される場合)
電話番号
0747-62-2218

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見解・学説等の相違については、ご了承ください。