出会う 奈良県歴史文化資源データベース

御所の献灯行事 ごせのけんとうぎょうじ

記入年月日 2017/09/06

ススキ提灯奉納演舞
ススキ提灯奉納演舞
神社へ向かうススキ提灯の行列
所在地
奈良県御所市宮前町513 鴨都波神社
区分
民俗 | 無形民俗文化財
指定内容
県指定無形民俗文化財

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
江戸時代に遡る確実な資料はないものの、明治期には確実に行われていたと考えられます。 ススキ提灯とは、4.5mほどの竹製の支柱に、横木を4本通し先端部を紐で連結し、高張提灯を上から2・4・4と合計10張を三段に組み立て、頂上部に御幣を挿したものです。名前の由来は定かではありませんが、ススキと呼ばれる稲藁を積み上げたものの形に似ているから、または稲穂そのものを表しているともいわれています。 当日は、自治会ごとに組み立てた30を超えるススキ提灯が鴨都波神社境内に集まり、「鴨の宮若衆会」という有志組織を中心に奉納演舞が披露され、境内は見学者で埋め尽くされます。 平成12年(2000年)に県の無形民俗文化財に指定されました。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
ススキ提灯は、鴨都波神社だけでなく御所市内の多くの神社で献灯されており、御所の秋の風物詩ともいえ、地元の人の心に根付いた行事といえます。 また御所の献灯行事には、毎年多くの見学者が訪れるとともに、本祭の神輿巡行などには外国人留学生などの受け入れも積極的に行われており、観光・異文化交流の面でも大きな役割を果たしています。
当資源と関連する文献史料
桜井満・大石泰夫編 1992年 『葛城山の祭りと伝承』桜楓社
他地域の関連する歴史文化資源
ススキ提灯は御所市内だけでなく、隣接する五條市や大淀町、葛城市(旧新庄町域)などでも行われています(いずれも未指定)。
問い合わせ先
御所市教育委員会文化財課
電話番号
0745-60-1608

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