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春日神社境内図(所在:奈良県立図書情報館) かすがじんじゃけいだいず

記入年月日 2017/09/14

春日神社境内図
所在地
奈良県奈良市春日野町160
区分
歴史資料 | 文書・書籍・絵図・地図など
指定内容

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
本図は東を上にして表装された縦150cm横178cmの春日神社境内絵図です。山や境内の森、建物は、墨筆で描き、吉城川と若草山は淡青色の色彩が施されています。社家・祢宜屋敷などを除く各社殿・坊舎は立体的に描かれ、建物の名称・桁行・梁行・高さ、屋根の別(瓦・柿・桧皮)を細字で記入しています。一方、高畑の春日社家祢宜居屋敷を実際の位置よりも北に描いて本図に取り入れています。県立図書情報館蔵の興福寺境内図(甲)とは連続する図柄ですが、北を上にして表装され別幅に仕立てられています。本図には今の公会堂付近に四恩院があり、車舎(くるまやどり)の北方には一乗院門跡や大乗院門跡の祈祷所や経蔵・道場をもつ安居屋・本談義屋・東新談義屋・北新談義屋・南新談義屋・西新談義屋などの興福寺僧の夏安居の施設や祈祷所があります。本談義屋・東新談義屋・北新談義屋・南新談義屋は朱線で囲み、寛政3年(1791年)9月の焼失が朱書され、四恩院では、十三重塔・道場を朱線で囲み、明和4年(1767年)月の焼失が朱書されています。現在の直会殿は法華八講が行われた八講屋で、回廊内東の方に神宮寺殿があり、神仏混淆であった江戸後期の春日社の景観を示しています。なお、春日大社、興福寺、天理大学にも同種の境内図があります。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
近世の春日大社及びその周辺の様相を知ることができます。
「記紀・万葉集」との関連とその概要
該当なし
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
該当なし
当資源と関連する文献史料
興福寺境内図(甲)(所在:奈良県立図書情報館) 興福寺境内図(乙)(所在:奈良県立図書情報館)
当資源と関連する伝承
該当なし
他地域の関連する歴史文化資源
該当なし
問い合わせ先
奈良県立図書情報館 図書・公文書課 公文書・地域研究係
電話番号
0742-34-2111

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見解・学説等の相違については、ご了承ください。