不正に栽培される大麻・けしについて

きれいなけしの花についてご存じですか?


きれいなけしの花についてご存じですか?

  
  
春になるといろんな花が咲き出します。
  麻薬の原料が採れるけし大麻(あさ)は、あへん法や、大麻取締法で、特別に厚生労働大臣の許可を
  受けなければ、持つことも栽培することも禁止されています。
  しかし、けし大麻は自生していることが多く、知らずに育っているかも知れません。
  毎年、5月1日から6月30日までの2ケ月間、自生している大麻(あさ)や、けし(麻薬の原料となる)
  の撲滅運動を展開しています。
 

全体的特徴 その他

ケシ

ソムニフェルム種

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開花期の草丈は、100~160cmです。


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 八重咲      一重咲      一重咲(一貫種) 


一重咲きの花は、花びらが4枚で、色は赤、桃、紫、白など。
多数の花びらがついた八重咲きもあります。

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葉、茎、つぼみなどの外観は、キャベツのような白味を帯びた緑色

葉、茎、つぼみの表面には、ほとんど毛がありません。
(つぼみの下の茎や葉の裏の主脈には、まばらに毛がつくことがあります)

葉は互い違いに茎につき、上部の葉は柄がなく、その基部は茎を巻き込むような形をしています。

葉の長さは10~50cm、幅は5~20cmです。


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花が終わると雌しべが発達してふくらみ、だ円または球形で、上部が平たい皿のような形をした大きな果実になります。
(長さ3~7cm、径3~6cm)    

アツミゲシ

セティゲルム種

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開花期の草丈は、50~100cmです。
葉、茎などの外観は緑色で、よく枝分かれします。
葉は互い違いに茎につき、上部の葉は柄がなく、その基部は茎を巻き込むような形をしています。


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花びらは4枚で、色は薄紫や赤があり、ソムニフェルム種よりも小型である。


※アツミゲシはヒナゲシ(植えてもよいけし)などと間違われることがあります。
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果実はソムニフェルム種よりも小型です。

ハカマオニゲシ

ブラクテアツム種

※ハカマオニゲシはオニゲシ(植えてもよいけし)と外観が非常によく似ています。

 × ハカマオニゲシ     ○ オニゲシ
 植えてはいけないケシ    植えてもよいケシ
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初夏に、径9~12cmの鮮やかな深紅の大きな花を咲かせます。
花びらは4~6枚で、基部に黒紫の鮮明な斑点があります。

花びらのすぐ真下に4~6枚のハカマ(苞葉)があります。

草丈は60~100cmで、葉や茎全体が白く硬い毛で覆われています。

葉は濃緑色で、鳥の羽のような形に深く切れ込んでいます。
地面に近い部分の葉(根出葉)は密についており、長い柄(葉柄)があり、長さは柄を含め20~25cmです。

つぼみの表面には、硬く伏した(寝た)毛が多数ついています。

果実は、表面に毛がなく、青緑色です。



ハカマオニゲシとオニゲシとを見分けるための手がかり
・鮮やかな深紅の花の色
・花びらの基部に存在する鮮明ではっきりした黒紫の斑点
・つぼみの表面の伏した(寝た)硬い毛





× ハカマオニゲシ

○ オニゲシ

ハカマ(苞葉)
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つぼみ
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  表面の毛は寝ている

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表面の毛は立っている


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果実
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大麻
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成長が早く、大きいものは草丈が3mにもなりますが、種子をつけた後は枯れてしまいます。

よく成長した茎は太くまっすぐに立ち、浅い縦すじが通っています。
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葉は、細長い柄の先に3~9枚(通常は奇数)の小葉が集まって手のひらのような形になっています。

葉全体の大きさは10~20cmです。


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    雄花     雌花

花は夏に咲き、雄花と雌花が別々の株につきます。
雌株は、葉のつけ根に穂状の雌花を多数つけます。
雌花を摘むと、樹液でねばねばします。

見かけられたら下記までご連絡を!
(詳しいパンフレットご希望の方は差し上げます
奈良県福祉医療部医療政策局薬務課(奈良県庁内)
TEL 0742-27-8664
奈良県警察本部・最寄りの警察署・交番

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