第216号 H25/6/1

 

「E-夢 はっしん!」

しか 奈良県教育委員会メールマガジン しか
花E-夢 はっしん!花

平成25年6月1日(土)
 ≪ 第 216 号 ≫

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発行:奈良県教育委員会事務局企画管理室

 大局観

 
                                     
                奈良県教育委員会事務局  理 事  吉田 育弘   

 


 関西出身の井山裕太プロが囲碁界史上初となる6冠を達成した。インターネット対局で力を付けた平成生まれでネット世代の申し子である。相手がいなくても碁のソフトは世の中にたくさんあり、オンライン対戦なら世界中に愛好者がいる。ちなみに私自身は素人に毛の生えた程度の愛好家で、あまり大きな口は叩けない。
 簡単に言えば、碁とは白黒の石を使った陣取りゲームである。石はどこに置いても構わない。最後により多くの陣地を確保した方が勝ちとなる。そして、碁には「囲んでしまえば相手の石を取れる」というルールがあり、最大の魅力である。囲まれないために、弱い石同士をつないで強くしたり、あえて一部の石を捨てる場合もある。碁は、「自分の石をつなぎながら相手を囲む」という局所戦を繰り返しながら、最終的に「より広い陣地を確保する」という大局観が勝敗を左右するゲームである。局所戦では有利に展開していても、最後に一網打尽にされることもある。
 局所戦を制圧する能力と大局を把握する能力は、似ているようで根本的に違う。局所戦はいわゆる論理ゲームであり、一つ一つを正確に積み上げていけば多くの場合は正解にたどり着くため、定石を身に付けるなど理論を鍛えれば鍛えるほど強くなる。しかし、局所戦だけでは碁に勝てず、大局を把握して「将来重要になるであろう場所」に石を置く能力が問われることになる。未来に先回りして石と石がつながるような重要な場所に石を置けないのだから、石と石がいつか将来つながることを信じて、次の一手を打つように心がけている。



【1】【県立中学校インフォメーション】                                  第1回
  奈良県立青翔中学校 学校説明会のご案内

学校教育課   


 今号から【県立中学校インフォメーション】をスタートし、小学生の皆さんや保護者の方々に、来年4月に開校する奈良県で初となる県立中学校「奈良県立青翔中学校」についての情報を紹介していきます。
 青翔中学校は、現在ある奈良県立青翔高等学校に併設し、中学校1年から高等学校3年までの6年間にわたって中高一貫教育を行います。1クラス40名を来年1月に募集し、2月初めに選抜を行います。選抜方法等の詳細については、まだ決まっていません。現在の状況は下記Webページで確認できますので、ご利用ください。
 今回のインフォメーションは、学校説明会についてのご案内です。この説明会では、最新の情報が得られます。また、楽しい驚きのある科学の演示実験も見ることができますので、是非参加してみて下さい。
 1 対 象  小学校の児童とその保護者等
 2 会 場  奈良県立青翔高等学校
 3 日 程  平成25年6月15日(土)
        13:00 ~ 13:30  受付
        13:30 ~ 13:40  開会行事
        13:40 ~ 14:20  青翔中学校についての説明
                      入学者選抜についての説明 質疑応答
        14:30 ~ 15:00  科学部演示実験
        15:00 ~ 15:30  施設見学
        15:30          解散

 ※ 参加申込は次の(1)、(2)の内容を記入の上、はがき又はFAXでお申し込みください。当日の直接参加も可能です。
  (1) 参加児童、保護者等の氏名
  (2) 小学校名、学年(保護者等のみの参加の場合もご記入ください。)
 <はがきの場合> 6月11日(火)までに投函ください。(6月12日以降はFAXをご利用ください。)
            〒639-2271 奈良県御所市525番地 奈良県立青翔高等学校内
            奈良県立青翔中学校開校準備委員会 宛
 <FAXの場合> 6月13日(木)正午までに送信ください。
            参加申込書を下記Webページよりダウンロードし、必要事項を記入の上、送信してください。
             FAX番号:0745-62-6662

  なお、児童のみの参加も可能ですが、「青翔中学校について」、「入学者選抜について」の各説明は保護者向けとなっています。また、安全面から、できるだけ保護者等も一緒にご参加ください。児童のみの参加の場合は、参加申込書に連絡先電話番号の記入をお願いします。

 * 青翔中学校に関する様々な情報は、次のWebページからご覧いただけます。
           学校教育課Webページ      青翔高等学校Webページ


         ※ お問い合わせ先

            学校教育課 学事係
            TEL 0742-27-9851   FAX 0742-23-4312

【2】リーフレット
    「ともに 育ち 学び 生きる なら-奈良県の『交流及び共同学習」を作成しました

                   学校教育課    


 奈良県では、障害のあるなしに関わらず、地域でともに育ち、ともに学ぶインクルーシブな社会を目指して、「地域で支える交流及び共同学習」を進めています。リーフレット この度、奈良県教育委員会では、交流及び共同学習を推進する上での資料として活用していただけるよう、既に交流及び共同学習を進めている園や学校の取組の様子や、子どもたちや保護者の皆様をはじめとした関係者の方々のご感想を掲載したリーフレットを作成しました。
  内容は、卒業後の地域での社会生活を見据え、幼稚園段階から高等部段階まで、それぞれのライフステージにおいて、取り組まれて
いるさまざまな活動について、紹介しています。
 詳しくは、次のページをご覧ください。

         ※ お問い合わせ先
            学校教育課 特別支援教育係
            TEL 0742-27-9856   FAX 0742-23-4312


【今、学校では・・・】 目次に戻る

   小学校生活を楽しくスタート!!
      
~保・幼・小の接続プログラムの取組から~


五條市立北宇智小学校 校長 池口 三千夫   
 
 本校は、五條市立北宇智保育所から大部分の子どもが上がってくる、全学年単学級の小規模校です。数年前から、入学当初より立ち歩きなど落ち着きのない子どもが目立ってきました。まさに小1プロブレムが起こっていて、学年が上がっても落ち着かない状態が続いています。昨年度より、幼児期から小学校への接続事業に取り組んでいます。合い言葉は、「子ども同士の交流」「先生同士の交流」で、今までの近くて遠い関係から子どものことで先生同士が気軽に話ができるような関係を目指しました。子ども同士は、大変満足しています。また、教師同士も足りないものを貸し借りできるような関係ができました。
  では、どうして小1プロブレムは起こるのでしょうか。生育等の問題もありますが、保育所の先生からは、「教育」と「保育」の違いを指摘されました。保育所の「遊び」を中心としたカリキュラムと学校の「学び」を中心としたカリキュラムのギャップです。互いに、1日を通してどういう流れになるか、教師同士が実際に見て感じることが必要だと実感しました。保育所・小学校の接続期におけるアプローチカリキュラム(5歳児の3学期)とスタートカリキュラム(1年生の1学期)を作成してみました。活動の様子も含めて、詳しくは、「平成24年度 幼児期から小学校への接続調査・研究事業報告書」をご覧下さい。


すべり台交流集合

 

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奈良県ディア・ティーチャー・プログラム第8回ワークショップ

 平成25年5月11日(土)に、田原本町立田原本小学校をお借りして、奈良県ディア・ティーチャー・プログラム第8回ワークショップを実施しました。リクルーターの植山雅子先生が報告します。
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リクルーター 御所市立秋津小学校   植山 雅子   
  第8回ワークショップでは、受講生が先生役と児童役に分かれ、1人15分の模擬授業を行いました。
模擬授業は2回目になりますが、どの受講生も、前回指摘された課題を改善しようという意欲に溢れていました。授業後の意見交流では、児童役で参加した他の受講生やリクルーター、アドバイザーの先生方から、「○○さん、本当に変わったなあ。」という声がたくさん出て、受講生の成長した姿を見ることができました。
 受講生の改善点や成長点を具体的に挙げてみると、
 ○ 視線の配り方が、教室の児童全体に行き届くようになった。
 ○ 黒板の前や教卓の前、児童の近くなど、授業の中で各場面の必要に応じて立ち位置を変え、適切に動けるようになった。
 ○ 黒板の文字が丁寧になり、以前は筆順の間違いが多かったが、正しい筆順で書けるようになった。
 ○ 教材研究、指導案の作成に丁寧に取り組み、発問、教具、ワークシートなどに工夫が見られた。その結果、児童・生徒に興味をもたせる分かりやすい授業ができるようになった。
 など、以前に比べて、より実践的な力がついていることが分かります。
実際に、受講生が黒板の前に立つ姿を見ていても、少しずつ、「学生」から「先生」に近づいてきているように感じます。そんな受講生の姿を見て、私自身も大変勉強になります。
 さて、次回ワークショップも模擬授業です。次回に授業をする受講生は、今回仲間の授業から学んだことを生かし、授業づくりを進めていることでしょう。どんな授業が見られるかを楽しみにしながら、私も、学級の子どもたちの「わかった!」「おもしろい!」という声にあふれた授業を、毎日していきたいと思っています。

模擬授業1模擬授業2


奈良県ディア・ティーチャー・プログラム第6期の募集について

教職員課   

  「奈良県ディア・ティーチャー・プログラム」(DTP)の第6期受講生を募集中です。
  対象は、奈良県の国公私立学校の教員を志望する大学3年生又は大学院1年生です。また、大学2年生もプログラムの一部に参加することができます。
  1 申込期間    平成25年 5月15日(水)~平成25年 6月 7日(金)
  2 開講期間    平成25年 9月 7日(土)~平成26年 6月21日(土)
  ○ 受講案内、願書等は、奈良県教育委員会事務局教職員課のホームページからダウンロードできます。
      教職員課ホームページアドレス    

  ○ 奈良県ディア・ティーチャー・プログラムのブログで、ワークショップの様子をご覧ください。     
     DTPブログアドレス

  奈良県の教員を目指すみなさん、同じ志をもつ仲間と共に学びませんか? ぜひ、ご応募ください。


            ※ お問い合わせ先
               教職員課 人事企画係
               TEL 0742-27-9844  FAX 0742-24-7256

 

 子どもたちが郷土を理解し食文化を伝承していくための資料「奈良県の郷土料理集」(県教育委員会作成)の中から、料理レシピをピックアップしてお届けしています。

★ 今月号のレシピは
 
「大和食材の     
    ミネストローネ」 ★

(右の画像をクリック!→)
大和食材のミネストローネ

〔ちょっと一言〕
 「大和食材のミネストローネ」について
 今月号のレシピには、大和の食材「そうめん」のふし(「節そうめん」)を使っています。「手延べそうめん」を作るときに出る「節そうめん」は、産地ならではの食材です。調理する際、「節そうめん」には塩が含まれてるので、最初の味付けは薄くしておくのがポイントになります。大和丸なすやひもとうがらしなど、夏野菜たっぷりのバランス良い一品です。


 

[1]  「子どもと大人でつくる地域のつながり事業」実施団体を募集します!

 県では本年度から、地域の子どもと大人が集い、ともに学んだり、遊んだり、スポーツをしたりする機会を支援することで、子どもと大人のつながりを深め、「地域で子どもを育てる力」の強化を図る「子どもと大人でつくる地域のつながり事業」を実施します。
 ○事業の概要
  (1)事業提案型《運営面の支援》
  県内で活動する自治会、子ども会、PTA、NPO、ボランティア団体などの地域の団体が、地域の特徴を生かした独自の取組、他地域のモデルになる取組により、「地域で子どもを育てる力」の強化につながる事業を企画する場合、審査を経て採択されたものに補助金を交付し、事業実施を支援します。
  (2)プログラム提供型《企画・人材面の支援》
  地域の団体に、活動プログラムの提供やアドバイザー等の派遣を行い、施設使用料を補助します。

 ○募集期間、募集件数
  (1)事業提案型
     〈募集締切〉
      第1回:平成25年6月20日(木)
      第2回:平成25年8月16日(金)
     〈募集件数〉
      15件程度
  (2)プログラム提供型
     〈締切日〉
      平成25年6月20日(木)
      以降は原則、毎月末日
      ※申込は先着順で受け付け、募集件数に達した時点で募集を終了します。
     〈募集件数〉
      50件程度
 ○募集要項等の詳細については、こちらをご覧ください。

         ※ お問い合わせ先
            県青少年・生涯学習課指導育成係
            TEL 0742-27-8615 FAX 0742-27-9574

【2】「なら教育リポート ~まなびだより~」今後の放送予定   

                          県立教育研究所    


  奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」(午後6時~午後7時)の中で、午後6時45分~50分頃に放送します。

 ○6月12日(水) 教育セミナー
                 県立教育研究所

 ○6月26日(水) 学校コミュニティ=奈良モデル
               ~今、はじまる「地域と共にある学校づくり~

   ■過去の放送分は
こちらの Webページでご覧いただけます。

※ お問い合わせ先

            県立教育研究所 教科教育部 調査情報係  
            TEL 0744-33-8907  FAX 0744-33-8909



 【報道発表資料 】5月1日~5月14日  目次に戻る

    • 2013年05月14日“教育セミナー2013”の開催について
       
    • 2013年05月09日平成26年度奈良県教員採用試験について
       
    • 2013年05月01日おはよう・おやすみ・おてつだい約束運動
       
    • 2013年05月01日平成25年度一般選抜学力検査の結果

     【 編集後記 】 目次に戻る

     梅雨の季節が近づいてきました。近所の田んぼには水が入り、カエルの鳴き声も日増しに大きくなってきます。季節感の薄れつつある昨今ではありますが、この時期の「水田に早苗」が日本の原風景の一つのような気がします。
      さて、今月号の「巻頭言」は教育委員会、吉田理事の「大局観」です。なかなか先の見えにくい時代ではありますが、将来を見通した「布石」が打てるように精進したいものです。
     「教育委員会の動き」では、新しく開校する県立青翔中学校について、学校説明会のお知らせを掲載しています。今後も、情報を提供していきますのでお楽しみに。
     メールマガジンで取り上げてほしい記事や、紹介してほしい学校の取組等がありましたら、本メールマガジンの下部にあります宛先までご連絡ください。



     
     

     

    橿原考古学研究所  
     橿原考古学研究所附属博物館のWebページは、こちら



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