古事記めぐり旅

 

大神(おおみわ)神社
神が神を祀った
はじまりの社


 日本の国造りに励む大国主神(おおくにぬしのかみ)のところへ、海を照らしてやって来た神が協力を申し出ます。この神、大物主神(おおものぬしのかみ)を大国主神が三輪山に祀り、国造りが完成したと『古事記』に記されています。
 大神神社のご祭神は大物主神。ご神体は三輪山です。神が神を祀ったとされる我が国最古の社と称され、国の成り立ちを記した『古事記』の要所にたびたび登場します。
 その一つが大物主神の神婚伝承。初代天皇とされる神武天皇の皇后は「三輪の神の娘」でした。矢に姿を変えた大物主神が川伝いに恋する乙女のもとへと流れ、夫婦となって生まれた姫君です。神武天皇は笹ゆりが咲く狭井河(さいがわ)のほとりでこの姫を見初(みそ)めて結ばれました。
 またその後、崇神(すじん)天皇の時代に国が滅びるほどの疾病が流行(はや)ったときも、大物主神が現れます。大物主神の子孫、意冨多々泥古(おおたたねこ)が大物主神をお祀りすることで疾病は止み、国は平和を取り戻しました。
 境内には今も笹ゆりが咲き、薬井戸がある摂社の狭井(さい)神社とともに、疾病平癒の鎮花祭を行っています。
 国のまほろば、大和国一宮の大神神社には、このほかにも幾多の神話伝承が伝わります。国造りの神様は、遥かな時を超え、医薬や酒造、縁結びなど暮らし全般の守り神として人々に親しまれています。





※「県民だより奈良」は県内の各家庭にお届けしています。
 市町村窓口、県の施設などにも配置しています。
※点字と声による「県民だより奈良」も発行していますので、必要な方は県広報広聴課へご連絡ください。
 県では、経費削減のために、「県民だより奈良」の裏表紙に有料広告を掲載しています。
 広告の申込・お問い合わせは、株式会社キョウエイアドインターナショナル大阪支社(TEL:06-4797-8251)まで

お問い合わせ

広報広聴課
〒 630-8501 奈良市登大路町30
報道係 TEL : 0742-27-8325
広報制作係 TEL : 0742-27-8326 / 
FAX : 0742-22-6904
デジタル広報係 TEL : 0742-27-8056
県民相談広聴係 TEL : 0742-27-8327 / 
FAX : 0742-22-8653
相談ならダイヤル TEL : 0742-27-1100

マチイロロゴ画像

スマホアプリ「マチイロ」でも電子書籍版がご覧になれます。
詳しくはこちら