古事記めぐり旅


県民だより奈良
平成26年10月号

石上(いそのかみ)神宮
神の剣が祭神の
日本最古級のお社


 『古事記』にも『日本書紀』にもご祭神とともにその名を残し、「神宮」を称したのは伊勢神宮と石上神宮のみ。日本最古級の神社が石上神宮です。
 「東方にすばらしく美しい土地がある」。大和を目指した神武(じんむ)天皇一行が全軍壊滅の危機に陥ったとき、天から降ろされた剣・布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)が救います。剣にみなぎる「起死回生の力」で元気を取り戻した一行は、大和を平定。剣は宮中で祀られた後、石上神宮に鎮座したと記されます。
 石上神宮のご祭神は三神です。この布都御魂大神、そして十種の神宝からなる布留御魂大神(ふるのみたまのおおかみ)。もう一つ、須佐之男命(すさのおのみこと)がヤマタノオロチを退治したと伝わる霊剣・布都斯魂大神(ふつしみたまのおおかみ)です。
 三祭神のうち、二神が剣。さらに教科書にも載る名高い剣、国宝指定の七支刀(しちしとう)も社宝として伝わります。
 石上神宮は軍事を司った豪族・物部(もののべ)氏の総氏神。ヤマト王権の武器庫も兼ね、多くの武器が宝蔵されたとされるところです。勇壮な神話に彩られる神宮に、かつて本殿は無く、拝殿奥の禁足地(きんそくち)に主祭神が埋斎(まいさい)されたと伝えられてきました。
 そして明治7年。神話の宝が今の世に現れます。当時の大宮司がこの地を発掘したところ、まさに伝承どおり。古墳時代中期とされる剣や銅鏡、勾玉(まがたま)など多数の宝が出土しました。「ご神体」はその後に造営された本殿に鎮座しています。

 




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