最近の食中毒発生状況(全国)

最近の食中毒発生状況(全国)

<平成28年食中毒発生状況>
平成28年は、食中毒事件数・患者数ともに前年に比べ減少したものの、有毒植物等の自然毒を原因とする患者4名を含め、14名の方が食中毒で亡くなられました。死亡者数は過去10年で最多となっています。病因物質別でみると、ノロウイルス及びカンピロバクターを原因とする食中毒が1、2位を占めています。(厚生労働省 食中毒統計資料より)

ノロウイルスによる食中毒は、12月~3月の冬期に集中しています。要因はノロウイルスが付着した手指や調理器具を介して食品が汚染される2次汚染によるものが大半であることから、食中毒防止のため、調理者は手洗いを励行し調理器具を清潔に保ち、また食品は十分に加熱しましょう。ノロウイルスの汚染のおそれがある二枚貝などの食品の場合は、中心部が8590℃90秒以上の加熱が望まれます。


<カンピロバクターによる食中毒を予防しましょう>
鶏レバーやささみどの刺身、鶏肉のタタキなどの半生または加熱不足の鶏肉料理によるカンピロバクター食中毒が多発しています!!平成28年5月には、屋外イベントで提供された加熱不十分な鶏肉(鶏肉の寿司)によって、500名を超える患者が発生しました。鶏肉は食生活に重要な食材です。適切に取り扱い、十分な加熱調理をしましょう。

 カンピロバクターによる食中毒を防ぐには・・・
・中心部まで十分に加熱しましょう!(中心部を75℃で1分間以上)

・食肉は他の食品と調理器具や容器を分けて、処理・保管しましょう!

・食肉を取り扱った後は、十分に手を洗ってから他の食品を取り扱いましょう!
・食肉に触れた調理器具などは、使用後に消毒・殺菌をしましょう!

 

食中毒予防の3原則