「E-夢 はっしん!」
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発行:奈良県教育委員会事務局 企画管理室
精神の美
奈良県教育委員会
教育長 吉田 育弘
桜の花言葉「spiritual beauty(精神の美)」は、アメリカの初代大統領であるジョージワシントンが子どもの頃に父が大切にしていた桜の木を切ったということを正直に告白したという逸話から生まれた。教育長として、常に心美しくありたいという思いから、教育長就任以来、毎年度末には花見に行くように心がけている。今年は5回目の花見となったが、桜は変わらぬ美しい姿で迎えてくれた。昨年、長谷寺を訪れた際には、とある高校の歓送迎会と遭遇し、数学の教員と数学談議にも花が咲き、楽しい時を過ごした。
桜の花や数学談に対する気持ちの変化は立場や年齢によって生じるが、社会や時代の変化は心情とは関係なくものすごいスピードでやってきている。特にこの5年で、AIが飛躍的に進化し、囲碁でも人間を負かすようになった。最近では大人数で手の内がわかりにくいポーカーや麻雀などにもAIの挑戦が始まっている。この春から就職試験の面接官を務めるAIまで登場したという。また、海外とのボーダーがどんどん低くなり、この5年間で、訪日外国人旅行者数と日本人海外旅行者数は2685万人(2012年)から4116万人(2016年)となっている。
AIが人間の多くの仕事に取って変わる時代に、子どもたちが身に付けなければならない力はどのような力か。そのためには、従来の教育のどの部分を変えていかなければならないのか。また、グローバル化が進む中、日本の大学の評価が下がりつつある中で、高校卒業後に海外の大学で学ぶ選択肢も必要となってくる。実際、海外の大学入学資格を得ることができるバカロレア教育を実施する学校も各地で生まれている。学校教育では、時代の進展や社会の変化とともに変わっていかなければならない部分がある。
一方、子どもたちが何かに興味・関心をもち、好きなことを学びたいと思う気持ちは、どのような時代が到来しようとも変わらず大切にしていきたい。
現在、「魅力と活力あるこれからの高校づくり」を進めるため、県立高等学校の適正化を検討している。不易と流行という言葉があるが、これまで奈良県の教育で大切にしてきたことを守りつつ、子どもたちのニーズや社会の変化に対応することのできる学校づくりの推進に全力を尽くしたい。
今年も桜を見ながら、心に誓った。
【1】平成29年度「みんなでチャレンジ!」を開催しました
<保健体育課>
近年、子どもを取り巻く生活環境が著しく変化する中、子どもの外遊びや運動機会の減少による体力の低下が全国的な課題になっています。このことは、奈良県においても例外でなく、運動する子どもとそうでない子どもの二極化が進んでおり、特に運動しない子どもへの対応が課題です。
そこで、県教育委員会では小学生を対象として、平成19年度から県のホームページを活用した取組である「外遊び、みんなでチャレンジ!」を実施し、外遊びを奨励しています。そのまとめとして、「外遊び、みんなでチャレンジ!」に参加する子どもたちが一堂に会し、仲間と力を合わせて記録に挑戦する大会を毎年開催しています。
今年度は、県内30校1083名の子どもたちが、ペアなわとびや8の字大なわとびにチャレンジし、体育の授業や業間体育、休み時間等で取り組んできたなわとびの頑張りの成果を、精一杯発揮しました。
結果の詳細はこちら
※お問い合わせ先 保健体育課
学校体育係 TEL 0742-27-9861
【2】「元気なならっ子約束運動」3月1日表彰式を行いました
<教育研究所>
県教育委員会が、子どもたちの基本的生活習慣の定着、社会性等の醸成、約束を守ることの習慣化を目的として実施している「元気なならっ子約束運動」に、247園所、20,886人の幼児とその保護者及び212校、12,693人の児童とその保護者が取り組みました。幼稚園や保育所等のうち、特に取組が優秀であった28の園所が表彰されました。
くわしく
はこちら
※お問い合わせ先 県立教育研究所
教育経営部教育企画係 TEL 0744-33-8902
【3】平成29年度キャリアセミナーを開催しました
<教育研究所>
学校において、将来の社会的・職業的自立に向けたキャリア教育は、とても大切になってきています。この度、キャリア教育の一環として、高校では体験できない専門分野(金融、理工系研究・開発、医師)について、現地での見学とともに、業務内容や様々な話を伺うセミナーを開催しました。

<パワーアシストロボットの説明> <卓球ロボットとの対戦> <ドライアイスの液化実験>

<レーザーで音の振動を聞く> <金融業界の説明> <院長によるカンファレンス>
※お問い合わせ先 県立教育研究所 教育経営部教育企画係 TEL 0744-33-8902
【4】平成30年度教育委員会事務局組織の主な改編について
<企画管理室>
県教育委員会では、事業の推進や業務効率化、新規事業に対応するため、組織改正を行いました。概要は次のとおりです。
(1)老朽化した学校施設の長寿命化等対応
引き続き耐震整備業務を行うほか、学校施設の建物寿命の平準化を図るための計画策定とその対応等を行うため、学校支援課に長寿命化整備係を設置します。
(2)学校教育支援の充実
学校経営支援や、へき地指定校の学校支援の充実を図るほか、効果的かつ効率的な研修運営を目指すため、教育研究所の学校教育アドバイザリー係を『学校教育支援係』に改称し、人員体制も見直します。
(3)組織の効率化
耐震整備集中期間の終了に伴い学校支援課耐震整備係を廃止するほか、機能移転により教育研究所学校支援センターを廃止します。また、学習指導要領の改訂や県立高校の適正化に伴う教育課程開発に係る業務等への対応を図るため、学校教育課内の組織体制を見直します。
※お問い合わせ先 企画管理室 秘書人事係 TEL 0742-27-9816
【5】平成30年4月教職員の人事異動について
<教職員課>
異動件数(退職含む)については、小・中学校が1,141件、県立学校が396件、事務局が92件で総数は1,629件となりました。異動総数は昨年と比して80件の減となりました。
本年の異動は、小・中学校では、多様な経験を積み重ねさせるため、採用後4年以上の初回異動者の他市町村への積極的な異動に努め、異動対象者の24.6%を異動しました。また、初回異動者以外の市町村間交流も積極的に進めました。
県立中学校・高等学校の異動は、前年度に比べ、退職が2件増、管理職異動が29件減となり、異動総数は27件減となりました。また、特別支援学校では、昨年は高等養護学校分教室の学級増や、奈良養護学校整肢園分校の廃止などがあり、異動総数が24件増となったが、本年は奈良東養護学校の高等養護部の募集停止はあったものの、前年より21件減となりました。本年も、「教職員人事異動方針」を踏まえて、「平成30年4月教職員人事異動の重点項目」の実現に努めたところです。
具体的に小・中学校では、(1)新規採用後に配置された学校での勤務が4年以上となる者については、地域や学校の実情を考慮の上、全県的な視野に立って、県内全域の他市町村への異動を行う。その他の市町村間交流についても、積極的に異動を進め人材交流を活発化させる。(2)女性管理職の積極的な登用を進める。(3)管理職及び県教育委員会事務局指導主事等への若手教員の積極的な登用を進める。(4)小・中学校間及び小・中学校と特別支援学校間での相互交流や、国公立学校等との校種間交流等多様な経験を積ませる人事交流を積極的に進めました。
また、県立学校においては、(1)高等学校については、地域・学科間及び若手教職員の異動並びに多様な人事交流を進める。(2)特別支援学校については、新規採用後、4年以上の異動や異校種間の交流を進める。(3)管理職及び県教育委員会事務局指導主事等への若手教員等の登用を図りました。
■異動件数
小・中学校 県立学校 事務局 合計
異動総数 1,141 396 92 1,629
退職校長 77 13 90
教頭 15 6 21
事務長 6 6
一般 287 113 3 403
転勤 762 258 89 1,109
■校長・教頭への昇任件数 ※( )は女性で内数
小学校 中学校 県立学校 合計
新校長 59( 8) 20( 1) 14( 2) 93(11)
新教頭 55(16) 32( 6) 17( 1) 104(23)
※お問い合わせ先 教職員課 小中人事係・県立人事係 TEL 0742-27-9844・9846
【6】リーフレット「平成30年度 学校教育の充実のために」を作成しました
<教育振興大綱推進課>
「平成30年度 学校教育の充実のために」は、奈良県教育振興大綱が策定されたことに伴い、学習指導要領等を踏まえ本県の中長期的な方針として示した「奈良県学校教育の指導方針」と併せて、大綱に掲げる県教育委員会所管分野の施策の概要を理解いただくために作成したものです。
県内公立学校の全ての教職員に配布し、学校教育の充実に役立てていただくとともに、Webページ等で県民の皆様に示すことにより、本県教育への理解と協力を求め、本県学校教育の充実・振興に資することを目的としています。
リーフレットはこちら
※お問い合わせ先 教育振興大綱推進課 教育振興大綱推進係
TEL 0742-27-9830
「奈良県教育振興大綱」の施策の方向性の一つである「地域への誇りと愛着を抱き、地域と協働し、地域・社会に貢献する人材の育成」を推進するための取組に「郷土教育の充実」があります。小・中学校で実施されている郷土学習や、県立高等学校で実施されている奈良TIME(郷土奈良の伝統、文化等に関する学習)の取組の様子を本コーナーで紹介します。
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ふるさとから学ぶ
山添村立やまぞえ小学校
奈良県北東部、大和高原の一角に位置する山添村は、山々に囲まれた自然豊かな村です。今から60年ほど前に大川(おおこ)遺跡が発見され、縄文時代の早期からこの辺りで人々が暮らしていたことが明らかになりました。
このような歴史ある山添村にあるやまぞえ小学校では、地域の歴史と自然を大切に思う子どもを育てる教育を行っています。その一つが「ふるさと学習」です。
春に全校で田植えをし、夏に前年度から保管してあるわらを使って「さんばいこ(わらで編んだひも)」を高学年が作り、秋には全校で稲刈りをしてさんばいこで束ねます。田植えでは泥だらけになりますし、稲刈りでは汗だくです。とても大変な作業ですが、地域の方々や家族の皆様の指導の下、高学年が低学年をリードしながら全員でやりきります。

<全校田植え> <全校稲刈り>
冬には、低学年が羊毛を使って手芸をします。山添村には「めえめえ牧場(神野山にある羊の牧場)」があるので、ここから羊毛をいただき、羊毛館の方の指導を仰ぎながら学習を進めています。今年度は、2月6日に実施しました。

<親子で楽しむ1・2年生> <羊毛館の方の指導を仰ぐ>
白い羊の毛を固めて折り紙の大きさ程度に作られたベースに、カラフルに染められた羊の毛を、ニードルを使って埋め込んでいきます。失敗しても埋めた毛を抜けばいいので、何度でもやり直しができます。子どもたちは、動物や花、アニメーションのキャラクターなど思い思いの作品を作って楽しんでいました。
〈2年生児童の感想〉
「わたしは、はじめてニードルをしました。思いどおりにはできなかったけど、上手にできました。はりでさすので、はじめはちょっとこわかったけど、やってるとなれてきました。しかい(司会)も上手にできてよかったです。」
〈保護者の感想〉
「昨日はありがとうございました。どうなるかと思いましたが、グローブやバットの絵に見えるように仕上がって良かったです。いい時間になりました 。」
やまぞえ小学校の「ふるさと学習」では、この他に中学年が竹細工、高学年が木工工作をしています。このような継続的な取組を通して、子どもたちは地域の方々や家族の皆様からの心の温かさを感じ取ります。これからも地域を愛し、地域を誇りに思う子どもを育てる取組を、さらに充実させていきたいと思います。
今年度は、奈良県内の地域の産物や行事食、旬の食材を取り入れるなどの工夫をした学校給食の献立をご紹介します。献立画像をクリックしていただくと、分量や調理の方法を見ることができます。ご家庭でも、ぜひお試しください。
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★今月の献立★
*さわらの桜焼き
*三輪そうめんのごまサラダ
*吉野鶏の具だくさん汁
*下北春まなの菜めし
*牛乳
*いちご(あすかルビー)
★レシピ★
←画像をクリック |
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〔献立紹介〕
「菜めし」には、下北山村特産の“下北春まな”の塩漬けを使い、「さわらの桜焼き」は、旬のさわらに桜えびを混ぜたピンク色のソースをかけて、吉野山の桜の塩漬けをのせて焼き上げました。“下北春まな”は大和の伝統野菜で、下北山村だけで作られ、漬物などの保存食として親しまれてきました。栄養価も他の青菜と比べて高く、成長期の子供たちに食べてほしい野菜です。
「なら教育リポート ~まなびだより~」今後の放送予定
<県立教育研究所>
奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」(午後5時58分~6時55分)の中で、午後6時40分~45分頃に放送します。
○4月の放送予定はありません。
■過去の放送分は、こちらの Webページでご覧いただけます。
※お問い合わせ先 県立教育研究所 研究開発部 ICT教育係
TEL 0744-33-8907, FAX 0744-33-8909
2018年03月27日 平成30年度奈良県教育振興大綱アクションプラン
2018年03月23日 いじめ早期発見・早期対応マニュアル(平成30年3月改訂)
2018年03月22日
2018年03月20日 「これからの文化財保護体系検討会議」(第3回)の開催について
2018年03月16日
2018年03月13日
2018年03月01日 リーフレットを作成しました
取り上げてほしい記事や、紹介してほしい学校の取組等がありましたら、本メールマガジンの下部にあります発行先までご連絡ください。
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