ハンセン病問題の理解のために

第35回架け橋美術展in橿原市を開催しました。

 ハンセン病の後遺症によるさまざまな身体の不自由さや困難を乗り越え、人間らしく生きることを追求する中で制作された美術作品を広く伝えることで、ハンセン病問題の正しい知識と理解を深め、元患者たちと私たちの架け橋になることを目的とし、「第35回架け橋美術展」を開催しました。

 


架け橋美術展1■美術展の概要

日時 令和元年12月8日(日曜日)~12月10日(火曜日)

場所 奈良県橿原文化会館 展示室

入場者数 約400名

美術展の説明
●国立療養所長島愛生園(岡山県)、邑久光明園(岡山県)、大島青松園(香川県)、栗生楽泉園(群馬県)、駿河療養所(静岡県)、多磨全生園(東京都)の入所者や職員の方々、また主催者、後援団体の方々から、手芸、書道、陶芸、工作、写真、絵画、彫刻、短歌、川柳、俳句、五行歌と多岐にわたる作品が合計200点出品されました。
●会場内には、来館された方が自由に閲覧できる「ハンセン病に関する書籍などの資料コーナー」「DVD等の視聴コーナー」「パネル展示」が設けられ、ハンセン病問題についての理解を深めていただくことができました。
●開催期間中、作品を出品いただいた国立療養所の入所者や職員の方々に来県いただき、来館された方々との交流を深められました。
●昭和57年、ハンセン病問題の正しい知識と理解を深め、回復者の方たちと私たちの架け橋になることを願いはじめられた本美術展は、回復者の高齢化もあり、本年度の開催を持ってその歴史に幕を下ろすこととなりました。

書道の展示DVD等の視聴コーナー交流会の様子