道具とくらしの移り変わり

衣類のシワをのばす道具

【100年以上前~】

「火熨斗(ひのし)」は、火のついた炭(すみ)を器(うつわ)に入れて熱でシワをのばす道具で、「裁縫こて」は火鉢などで温めて着物などの細かい部分のシワをのばすために使われました。中に火のついた炭を入れて熱と重みでシワをのばす「炭火アイロン」、電気の力で熱を生み出す「電気アイロン」、蒸気(じょうき)が出る「スチームアイロン」へと進化(しんか)していきました。

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    火熨斗(ひのし)          裁縫こて(さいほうこて)     炭火アイロン(すみびあいろん)

 

スチームアイロン

ご飯を炊(た)く道具

羽釜(はがま)は、かまどにはめ込(こ)んで使うため、羽根(はね)のようなツバがついています。かまどは火力(かりょく)が強いので美味しい(おいしい)ご飯が炊(た)けますが、そばで火の番(ばん)をしている必要(ひつよう)があります。電気炊飯器(でんきすいはんき)の登場により、スイッチひとつでご飯を炊くことができるようになりました。

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 羽釜(はがま)          電気炊飯器(でんきすいはんき)

電話をかける道具

 ダイヤルを回して番号を入力する電話が登場するまでは、電話局(でんわきょく)の「交換手」(こうかんしゅ)に相手の番号を伝えて呼び出してもらう必要がありました。プッシュ式電話機の登場により、さらに早く電話をかけられるようになりました。

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          磁石式電話機(じしゃくしきでんわき)       黒電話(くろでんわ)

 

プッシュ式電話機(ぷっしゅしきでんわき)

食べ物を冷やす道具

氷冷蔵庫(こおりれいぞうこ)は、上の段に氷を入れ、その冷たい空気で食品を冷やす仕組みです。

冷たさを保つために、内側には金属(きんぞく)の板がはってありますが、氷は毎朝買わなければなりませんでした。

電気冷蔵庫(でんきれいぞうこ)は、はじめは冷蔵室しか無く、ドアも1つだけでした。

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氷冷蔵庫(こおりれいぞうこ)           電気冷蔵庫(でんきれいぞうこ)