茶の栽培・加工等に関する過去の研究成果

食品添加用粉末茶における秋茶で色の良い品種の選抜

近年、お茶の需要は従来の飲用からお菓子など食用へシフトしています。そこで、秋茶を原料に、当センターで開発したドラムドライヤーを使った処理工程が少ない粉末茶生産方法を用い、色相の良い品種の選抜や製造方法の研究をしました。

 

輸出需要向け茶生産技術の開発

近年、日本茶の輸出が増加傾向にあります。また、輸出向けの茶は相手国の農薬残留基準値に適合する必要があります。そこで、化学合成農薬を減らすために光やフェロモン剤などの代替技術を調査研究し、奈良県にあった輸出茶生産技術の確立を検討しました。

   
フェロモン剤を設置したほ場  フェロモン剤を設置したほ場

霜害による製茶品質の低下とその軽減方策

2019年5月8日早朝の低温により、県内の多くの茶園で霜による被害がみられました。そこで、霜害後の製茶品質低下を軽減する方策について調査しました。その結果、発生から1週間程度では被害が軽度であっても、製茶品質が低下しますが、2週間経過すると葉は硬化するものの被害の程度によらず無被害と比較して製茶品質の差がなくなるということを確認しました。

製茶比較