令和4年7月20日(水曜日)知事定例記者会見
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令和4年7月20日(水曜日)知事定例記者会見
【発表案件】
○オンラインストア「なら子育て応援 はぐくみストア」オープン!
○近鉄による運賃改定申請にかかる公聴会についての報告
○新型コロナウイルス感染症に関する経過報告
【質疑応答】
○安倍元首相の事件について
司会:
それでは、知事定例記者会見を始めさせていただきます。
初めに、本日の発表案件についてでございます。本日は、発表案件が3件ございます。1、オンラインストア「なら子育て応援はぐくみストア」オープン!、2、近鉄による運賃改定申請に係る公聴会についての報告、3、新型コロナウイルス感染症に関する経過報告についてでございます。各項目ごとに質疑応答の時間を取らせていただきます。
それでは、まず、1、オンラインストア「なら子育て応援はぐくみストア」オープン!につきまして、荒井知事より発表いただきます。よろしくお願いします。
【発表案件】オンラインストア「なら子育て応援 はぐくみストア」オープン!
知事:
それでは、発表させていただきます。
最初は、「なら子育て応援」の仕事ですけど、「はぐくみストア」とネーミングしましたけども、オンラインストアで子育て家庭の買物支援というテーマでございます。
なら子育て応援団というのをつくっておりますけれども、子育て家庭、奈良には約11万世帯おられますけれども、その子育て家庭を応援する応援団、企業の店舗などを持っておられる応援団がおられます。その応援団の組織を利用して、子育て家庭に買物の割引をするという仕組みをしております。その仕組みは、電子割引クーポンを利用してのオンラインストアの利用ということでございます。具体的には、5,000円分のクーポンを、3万世帯、2万世帯と分けてオンラインで配ります。それが、来年の2月末まで7か月間、予算総額3億円で行うことにいたします。対象は、なら子育て応援団に登録をしてもらうという家庭で、18歳未満の子供さんや妊婦さんがおられる県内在住世帯ということでございます。クーポンの利用は、全てオンラインで行うことができます。お子様たち、ご家庭でオンラインで相談していただいて、申し込んでいただければと思っております。子育て家庭は何かとお忙しいことだと思いますので、このような、はぐくみストアとネーミングをしておりますけれども、僅かだと思いますけれども、買物の支援をさせていただく試みでございますので、発表させていただいた次第でございます。以上でございます。
司会:
それでは、ただいまの発表案件につきましてご質問ございます方、挙手にてお願いをいたします。
読売新聞さん。
記者:
まず、はぐくみストアですけども、どういったものが買えるか、ちょっと少し詳しく教えてください。
担当課:
担当課のほうから説明させていただきます。
食品と非食品がございまして、食品につきましては、スイーツですとか、三輪そうめんですとか、柿の葉ずしですとか、県産品を登録させていただいております。非食品につきましては、子育てグッズということで、積み木ですとか、お子さんの衣服ですとか、そういったものを登録させていただいております。約500の商品を登録ということになっております。以上でございます。
記者:
大体、価格帯はどのぐらいのものを想定しているとか、あと、非食品に関しては、県産のものになるんでしょうか。
担当課:
県産品で、原材料が県内のものであれば登録をできるということになっております。価格帯ですけれども、2,500円の2回のクーポンを使えるようになっておりまして、大体2,500円以上のものも登録が多いということになっておりますけれども、それ以外のものもあるといったような状況です。
記者:
このクーポンは、第一弾で5,000円分使うことも可能なんですか。
担当課:
そうですね、第一弾、第二弾とも、それぞれ1回しか使えないんです。第一弾で使われた方は、第二弾で利用はできないということになっております。ですので、第一弾で5,000円分のクーポンを入手していただくということになっております。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
知事:
今、買える内容はどうかというタイプの質問で、内容は、今ご説明されましたように、ストアで売るほうで、これだけ用意してますよというのはいろいろあるんですけれども、ご家庭の中で、いや、違うもの欲しいんだということがあるかもしれません。お子さんの年代によって、上の年代の、18歳未満ですから、15歳以上の人と5歳未満の人とやっぱり買う物が違うかもしれませんが、これは最後の試みでもございませんので、これは私のほうの考え方になりますけれども、その利用していただく方のよかったなと思われるかどうかで、こういうものが売れ筋だということになれば、そういうタイプの売れ筋をまた用意するかということは、応援団の人と相談するのもいいかと思って、発展的に考えていきたいなと思っています。
それから、クーポンの次は利用の仕方について、多少新しい、はぐくみストアという何か店があるように表現してますので、どのように利用できるのかということ自身も目新しいことでございますので、そのようなご質問もございましたが、メールでお買物していただくということでございます。お忙しいご家庭をあんまり手間取らせないようにしようと、クーポンが届いた、そのクーポンを持って店に行くということではなしに、メールで届くのを、またメールで注文しようというやり方が目新しいかなと思っています。そのような利用の仕方ができれば、最初の予算は3億円でございますけども、子育てを応援しようというのは大きな流れでございますので、奈良県も力を入れていきたいと思っておりますので、今、讀賣新聞さんがご質問になりましたような内容についてのこれからの充実と、クーポンのこのようなメールを使っての利用というのをいろいろ進むように、新しい試みでございますので、多少試行錯誤があるかもしれませんが、充実する方向でその試みを、第一弾をしていきたいという意気込みでございます。以上です。
記者:
ありがとうございます。
司会:
ほかにご質問いかがでしょうか。
記者:
ちょっと細かいんですけど、このクーポンは第一弾で2,500円部分、第二弾で2,500円分と、分けて使うことはできるんですか。
担当課:
分けて使うことはできないんです。第一弾か第二弾で使っていただくということになっております。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
司会:
産経新聞さん。
記者:
この取組は、物価高騰対策ではなくて、単純に子育て支援ということなんでしょうか。
知事:
そうですね、子育ての支援と、消費の促進と、2つの目的があるように思います。消費の促進は、これもメールでやるということにも関係するかもしれませんけれども、リアルな店に行っていくのは、コロナ時代でありますので、多少抑制される傾向にありますので、特に子育ての方が店に買物に行くというのは割とその作業がかかるし、コロナの時代にはあまり行きたくないなということもおありになろうかと思いますので、その意味でも利用していただければということで、子育て支援、それから産業の振興、それとコロナ対応でメールでリアルに訪問しなくてもいいと、その3つがあるように私は思います。
司会:
よろしいでしょうか。
ほかにご質問いかがでしょうか。
毎日新聞さん。
記者:
大変細かくて、すみません。配送料みたいなものはかからないのでしょうか。
担当課:
配送料ですか。ちょっとその点、後でお答えさせていただいてよろしいでしょうか。
司会:
時事通信さん。
記者:
このクーポンを配布する、第一弾で3万世帯で、第二弾で2万世帯というのは、どうやって選ぶんでしょうか。
担当課:
3万世帯と2万世帯の配分ですか。
記者:
どういう順序で配布する対象の世帯を決めるんですか。
担当課:
なら子育て応援団に登録された方にクーポンを発行させていただくのですけれども、今現在、登録していただいている世帯が3万8,000世帯ぐらいございまして、そちらの方には発行させていただくことになりますので、第一弾としましてそういった方への対象ということで、あと2万世帯は、新規に加入を応援団のほうに登録された方に対して、また追加で発行できたらということで、第一弾、第二弾で分けさせていただいております。
知事:
第一弾、第二弾に分けた意味というご質問だと思いますけども、といいますのは、予算に限りがあるから、使われたら以上終わりという今のこの予算だと終わりますが、それが第一弾で3万世帯使ったら終わりですかというのと、いや、まだ5万世帯までいきますよというのが、3万、2万というのは厳格か、単なる目安かというようなご質問だと思いますけども、厳格ですか、目安ですかね。
担当課:
世帯は、厳格になっております。
知事:
すると、例えば10月までに、例えば8月から9月に3万世帯売り切れました。じゃあ、また第二弾の12月に待ってくださいと、こういうことになりますかということになる。
担当課:
正確に申し上げますと、金額で上限を決めておりまして、5,000円掛ける3万世帯ということで、1億5,000万に達しましたら第一弾は終了するということになっております。ですので、5,000円使わない方が多かったら、3万世帯以上も利用していただけるということになっております。よろしいでしょうか。
記者:
もう1点なんですけど、このオンラインストアというのは、アマゾンとか楽天のサイトとか、そういったようなものをイメージすればいいんですか。
担当課:
はい、楽天市場になっております。
記者:
分かりました。
担当課:
先ほどご質問いただきました配送料ですけども、配送料は無料となっております。もう1点補足させていただきますと、第一弾、第二弾とキャンペーンございますけれども、なら子育て応援団にもう既に登録されている方、これから新しく登録される方、区別なく第一弾、第二弾も利用していただけますので、先着順に利用していただけますので、補足させていただきます。失礼いたしました。
司会:
ほかにご質問よろしいでしょうか。
【発表案件】近鉄による運賃改定申請にかかる公聴会についての報告
司会:
それでは、次の発表に移らせていただきたいと思います。2としまして、近鉄による運賃改定申請に係る公聴会についての報告につきまして、荒井知事より発表をお願いいたします。
知事:
先日、14日の公聴会で公述を行いました。その回答は、当日、都司社長が口頭でされたんですが、昨日、文書で届きました。文書での回答が届きました。もし幹事社さんがよろしければ、文書の回答資料を配布したいと思いますが、よろしいですか。
じゃ、どうぞお配りしてください。よろしゅうございますでしょうか。
もしよろしければ、本日の会見内容は、近鉄がこのように回答されましたことに対する所感と、回答の内容をご紹介するといったようなことになろうかと思います。回答の、まず内容でございますけれども、ここに7項目書いてございますが、私が公述で申し上げた項目をおおむねカバーをしていただいております。踏切の安全、リニア中央新幹線等々、申し上げた中身をよく捉えていただいているように思います。
このような回答を文書でいただきましたことに対する私の感じ方でございますが、公述した趣旨は、当日も申し上げましたように、鉄道と地域は共存共栄の関係が望ましいということからでございます。ウィン・ウィンの関係であるべきというのが私の考え方でございますので、そのような観点から、その地域の貢献、鉄道への貢献、鉄道の地域への貢献が重なり合うことが望ましいという観点で、具体的な公述をさせていただいたつもりでございます。そのためには、鉄道と地域とは不断の対話が必要だというように思って述べたところでございます。
不断の対話につきましては、回答の7番目で、基本的姿勢につきまして、具体的なことにしっかり取り組むとともに、地域との定期的な対話を行いながらと書いていただいておりますので、公述の趣旨をよく踏まえていただいたように思います。そのような観点から、このご回答には高く評価をさせていただきたいと思う次第でございます。
また、具体的な項目についても、奈良県にとっては重要な項目について触れられておりますので、これについても高く評価をさせていただきたいと思っております。以上でございます。
司会:
ただいまの発表いただきました内容についてご質問のございます方、挙手にてお願いをいたします。
読売新聞さん。
記者:
知事、公述するに当たって、地域のサービス水準の向上と地域に必要な投資が行われなければ、そういう運賃増に対する理解を得られないんではないかという指摘がございましたけれども、投資という部分では、この近鉄の回答からは分かるんですけれども、このサービス水準の向上、これは具体的にこの近鉄の姿勢で感じている部分があれば、ちょっと教えていただけないでしょうか。
知事:
サービス水準についても申し上げました。この回答の中では、安全については、第1項目で触れていただいております。それから、サービス水準については、5項目めと7項目めになろうかと思っております。移動円滑化の具体策について、5項目め、言ったことについて関係者との相談・協力、これは一緒にやりましょうよと。例えば、エスカレーターについても、バリアフリーについても、いろいろ補助金を出したりしておりますので、補助金を出すのはある程度県の仕事・役割という法的な立場が私は必要かと、バスでも同じと思っておりますけれども、国の法律のフレームの中で国庫が、国も補助するから県も補助しなさいというのが普通のパターンなんですけども、遅れている地域は県単独でも補助できるようにするには、バスなんかがそうですけれども、地方の権限ということが要るというように国交省にはずっと言ってきております。
基本的なところが確保できたらと、そのような観点でサービス水準改善について、今まで進んで国がやってきておられますのは、移動の円滑化、高齢化社会におけるバリアフリー化というのが長年進んでおりますけれども、日常の、高齢社会になって、マイカーから脱マイカーで鉄道利用していただくのは、駅の改善、バリアフリーだけではなく、駅が利用しやすいようにすると、マイカーで行かなくても鉄道で行って買物して帰ろうというようなお客様が増えると思いますので、そのようなサービス改善、特急のお客さんと違って、普通のお客さんが乗って日常の買物、通勤でも通学でもない買物とか病院へ行く方が鉄道利用ということが、マイカー利用が減るという観点からは、私は重要だと思っておりますので、そのような地域の要望・ニーズに鉄道がどのように応えていただくのかというのが新しい課題であろうかと思います。関東ではそのようなことが随分進んでおるのはよく知っておりますので、近鉄沿線でもそのようなサービス向上が行われたらという思いで申し上げました。
それで具体的な例は挙げておりますけれども、まだまだ、ここもあそこもという状況でございますので、第5項目めで、日常的な利用者向けのサービス改善というような項目で書いていただきますので、この中に全て入ってくるのではないかと思っております。
それと、7項目めの定期的な対話の中で5項目めが振り返られると、持続性のある対話と持続的なサービス改善に結びつくのが一番望ましい形であろうかと思っておりますので、そのような回答をしていただいたというように理解をしております。
記者:
各自治体に今回意見をお求めになったと思うんですけども、やはりそのシンプルに通勤・通学、特に通学ですかね、定期の運賃が上がることに対してのご懸念を示した複数の自治体があろうかと思うんですけども、何しろその辺りに対する知事の受け止めはいかがでしょうか。
知事:
運賃は、この鉄道側が投資される場合の元手でありますので、納得感があれば運賃が上がることについても、そういうサービスを改善していただけるならばというのが利用者の気持ちだと思います。奈良県の各自治体の受け止め方が違うのは、一つ分析なんですけれども、皆さんの分析も必要かと思いますので、分析していただければと思いますけれども、サービス改善が進んだところは、もういいよと。してないところは、もっとしてくれないと困るよという事情が、私は割とその日頃の自治体の鉄道へのアプローチの仕方で分かりますので、そのようなことかもしれないというように思っています。駅の周辺の整備が進んでいる市の首長さんの言い方と、進んでなくて駅が無人化されるばっかりのところとでは随分違っているなという印象を、その市町村からの意見では受けております。やれるところだけはやったということではなく、いろいろ駅の無人化についても市町村で協力をしてやりましょうという申出がありますけれども、今まで対話がなかったのであまり進んでいなかった市町村からは、割と意見が出ているように私は感じております。それに対して、近鉄は、受けて立ちますよと言っていただいたような感じがいたします。市町村ごとのニュアンスは、そのように私は分析をしております。
記者:
そういった駅の無人化というのも問題になっているというか、指摘の声もありましたけども、今後具体的に近鉄側と定期的に対話の場を設けるとか、そういったことはあるんでしょうか。
知事:
都司社長からは、これから定期的な対話をしたいというようなことも、立ち話ですけども、文書以外でもいただいております。普通は、そうするのが普通は多いんですけど、権限があるところに運賃改定のときだけ運輸省に行くというような、地域独占の会社は往々にしてそうなる傾向がありますけど、あまり望ましくないと思っております。利用者と不断の対話というのが、企業がサバイブするのに必要不可欠だと私は思っておりますので、また、それは企業の繁栄のためにも必要で、望ましい関係だと思いますので、近鉄がこのように態度を変更されたことは大変いい方向だと思っております。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
司会:
毎日新聞さん。
記者:
こちらの回答の4番の八木西口駅、これも廃止を条件とせずというふうに言われてますが、これを受けて県としては、新駅とこの八木西口駅、両方残して運営にも関わっていくという、そういうスタンスでやっていきたいなという、知事としてはそのような考えなのでしょうか。
知事:
元から新駅設置というふうに近鉄に申し上げていました。すると、八木西口駅の廃止という返事が返ってきて、もう膠着状態でありましたので、二者択一ですねということを確認して、八木西口駅の廃止で新駅設置か、八木西口駅存置なら新駅を諦めるかという強硬な態度でございましたけれども、今回、態度を変更されまして、私にとりましては、併設でもいいというのは驚くべき変化でございます。望ましいというふうに思います。これは近鉄の八木西口駅廃止を望まれるということを忖度をして、橿原市にも二者択一のようですよということで当たっておりましたけれども、すると新駅設置は諦めなきゃいけないのかという思いで最近過ごしておりました。やはり八木西口駅存置というのは地元の強い要望がありますので、地元の政治がそれを乗り越えられない状況が続いておりましたので、もう諦めなければいけないのかという思いでございました。
ところが、やはり新駅の設置は、鉄道会社にとってもメリットが一番大きいのは、集客のある駅ですので、乗ってこられるのも駅ですので、しかも病院のそばの駅というのは収益性が高いんです。普通、通勤・通学定期というのがあるが、通院定期というのはないんです。普通、医療保険の対象にも通院というのがあるかどうか、多分あるとこもあるのですが、体が不自由になられた方のタクシー代とか、そういうのを地方が出しているところもあるのですが、通院費用というのを下げようというのが大きな流れになってきておりますけども、電車で通院されると自動車の事故がなくなるというのと、やはり多少の運動にもなりますので、電車通院というのは地方にとっては大きな要素だと私自身は思っておりました。新奈良駅の新駅をずらして済生会奈良病院にわざわざ持ってきた、あるいは王寺駅の前に西和医療センターを持っていこうというのも、そういう思想でございます。
したがって、奈良県立医科大学附属病院の前に駅をつくるというのは、私から発案した次第でございますけども、併設問題で滞っておりまして、もう駄目かなと最近諦めておりましたけども、併設ということになりますと、効率的な運行ということはある程度少しはできるかもしれませんし、奈良県立医科大学のキャンパスの移転が今、工事が始まっておりますので、そのキャンパス跡地の病院と南側のキャンパスが移動すると運動場が移動しますので、新駅の前にまちができます。医大新駅のまちづくりというテーマがございますので、早速そのまちづくりに、かねてから多少の案はございますので、まちづくりに取りかかりたいと思います。
記者:
ありがとうございます。
司会:
ほかにご質問いかがでしょうか。
朝日新聞さん。
記者:
知事は、もともとその公述に当たっては、利用者の方、県民の方が、こういう近鉄の態度で運賃値上げとなると県民の方が納得しないであろうというお話でしたが、公述会であったり、この回答によって、県民が、ある程度は理解してくれるだろうというふうにお考えでしょうか。また、公述会と、あとこの回答に関して、県民にどういった形で周知するかというのは、今の時点でお考えでしょうか。
知事:
公述の趣旨は、地域独占の国認可の価格形成体系でございますので、利用者の意見が入る余地が普通ないです。今まで運輸省のやり方はよく知っておりますけども、利用者はともかくとしてといって、事業者間の利益調整をするというのが色が濃く出ておりました。利用者との利益調整という形はないんですけども、少なくとも運賃改定のときは利用者の意見を聞いて運賃に反映させるのが望ましいというふうに思っておりました。それは、運輸審議会なり、その認可ご当局の判断になりますけども、そこに利用者の意見というのは、この地域の独占企業でございますので、地域の声と、国の一般的な一律に上がったり抑制したりする原価主義ということになりますが、原価を査定していればいいという時代から、地域の声をよく反映して共存共栄を図りなさいよという運賃体系に変わってきているように思いますので、地域の声をその認可のときにどのようにしんしゃくされるかというのが大きな要素のように思います。そのようなふうに思って、利用者にも納得していただきますように、将来利用者のサービス改善があれば運賃値上げも納得できますねという、一般的に言えばそういう声を代弁しようと思った次第でございます。
地域の私どもの意見というのは、今おられる地域の利用者と、将来の利用者、駅なんかの設置は、今ないわけでございますので、将来の利用者になると思います。バリアフリーなんかのように短期間で設備投資ができるものについては、現在の利用者の方にサービスを還元するということでございますけども、駅の設置、駅自身の設置というのは、将来の利用者でございますので、今いない利用者の声を反映させるというのは、我々地域行政のある面、一つの役割であろうかと、そういう認識を持って公述をさせていただいた面がございます。
それを、利用者が納得されるかどうかというのは、納得しましたという投票制度もございませんので、またいろんな意見が出てくると思いますので、これは利用者、皆さんはメディアであります。その利用者の声を平等に聞いていただくようなまた仕組みがあればいいことだと思いますけども、またいろんなそういう気持ちでコミュニケーションをするというふうな仕組みを、これはいろんな社会の局面で大事かと思っておりますけれども、利用者の声を聞くのはマーケットで聞くのが原則ということになっておりますけども、このように独占企業の価格形成ということになりますと、公的な機関がその間に入って意見の筒になるというか、メディア代わりのコミュニケーションのツールになるという仕組みはあるわけでございます。そのような意識でまず意見を言って、それを返ってきたのをまた報道されたり、その資料を、この今日のような資料も、これを住民の方にこうですよと皆配るやり方はないんですよね。また県民だよりにも紹介したりするというやり方はあると思いますけども、県のできる広報はしたいと思います。このような皆さん方の前で公表することで、県民の皆様に少しでも伝わることがあればという、第一報が伝わることがあればと思って公表させていただいている次第です。近鉄のお許し、また運輸審議会のお許しも得て、このような形でしております。
やはり文書でいただくのがいいかというふうに思って、そのようにお願いしました。近鉄の場合は、言われたことがよく変わってきておりましたので、必ず文書で下さいということは強く言っておりましたので、このような文書でいただくことが、証拠というとちょっと大げさですけども、形として残ることは大変いいことであろうかというふうに思っています。
【発表案件】新型コロナウイルス感染症に関する経過報告
司会:
それでは、3番目の発表案件へ移らせていただきたいと思います。3、新型コロナウイルス感染症に関する経過報告について発表いただきます。
荒井知事、よろしくお願いいたします。
知事:
お手元に資料を配布させていただいておりますが、新型コロナウイルス感染症に関する経過報告という形を取っております。部内で会議をいたしまして、対策本部会議をする可能性もあったんですけども、内部の対策会議を経まして、本日公表資料として、経過報告という形でさせていただきました。
中身に入らせていただきます。2ページ目では、その全体的な所見を申し述べております。増加していることは報道されているとおりでございますが、オミクロン株のBA.5と言われる株の特性ということでございます。この特性の判断がとても大事かと思いますけれども、この奈良県で見ております限りではということになりますけれども、感染力は強いわけですが、重症者の発生や入院治療が必要となる感染者の割合は低い状況が続いているように思います。
また、4月から奈良県独自の療養先トリアージ基準を運用しておりますが、正常に機能しております。医療提供体制との関係になりますが、奈良県の療養先トリアージ基準、後でご説明いたしますが、順調に運用されているということでございます。
その基本的なコロナとの対峙、そのようなコロナの株の特性を踏まえますと、奈良県ではウィズコロナということを念頭に置いて書いてございますが、ウィズコロナということを基本にしてきているわけでございます。具体的には、感染症予防と社会経済活動の正常化というのがウィズコロナの本質的なところでございます。本日発表いたしますのは、コロナ感染者数が増えてきたことと、夏休みに入りますので、そのことについてのご注意を入れたというような経過報告の構成になっております。
内容について申し上げたいと思いますが、まず、感染動向でございます。4ページ目を見ていただきますと、大阪との同調性ということが、アルファ株、過去ずっと、10分の1同調というのが強いんですけども、オミクロン株になりましても同調性が、小さなこぶが上がったら上がる、下がったら下がると、なぜ上がったら上がるのかよく分からないんですね。私どもも分かりませんし、専門家もあまり分かっておられないように思いますが、とにかくこのようなエビデンスがあるということでございます。それの坂がずっと上ってきて、このエビデンスがずっと変わりがないということが大きな特徴であろうかと思います。
5ページ目になりますが、日々の新規感染者数エビデンスを週割りにしたものでございます。ここに書いてございますように、大阪との同調性ということでグラフ化いたしましたが、数字では奈良県、滋賀県と、大阪府の数字上の感染者の同調度というのを5ページ目の資料でしたわけでございます。これは動向というよりも、同調度というための資料だと思っていただければと思いますが、総括いたしますと、1番右下になりますが、奈良県、滋賀県、大阪府の比率、奈良を1にした場合の比率ということになりますが、この6月6日以降の比率になりますけども、奈良県が1に対して滋賀県が1.03、奈良県が1に対しまして大阪府が10.12ということでございます。この同調性というのは、最近では滋賀県が1対1の関係になってきましたので、それが新しいことでございますが、どうしてこのような比率で同調するのかというのは、正直分かりません。ほかの地域の同調性もあろうかと思いますが、専門家の方があまり分析されない分野であるように思いますが、奈良県から見ますと、この同調性というのは大変大きな要素でございます。
6ページ目になりますけども、変化のありますのは年代でございます。新規感染者の変わったところは、年代別の感染者数でございます。一番特徴なところは、10代未満の割合、また10代の割合というのが増えて、10代未満が増えておりますので、10代の割合も、第四波では10%が14.5、17.4と、下から2段目でございますが、増えてきております。10歳未満についても5.2から8.4、17.0というふうに、増える割合は10歳未満が一番大きくなってきております。このような特徴がある。これがまたどういうことなのかということが、我々の関心事項でございます。ワクチンを打ってないせいか、いろんなことを評論家の方がおっしゃられますけども、正直我々もよく分からないですけども、これは、れっきとしたエビデンスとしてあるというふうに思っております。
7ページ目でございますけども、重症化の割合でございますが、このように感染者が増加する一方、感染力が強くなったと言われますとともに、毒性が低くなったというふうにも思われます。そのようなのを奈良県のエビデンスとして提供しているものでございます。コロナの行動パターンになりますけども、生き延びるために毒性を低くして感染力は強くするという、こちらはウィズコロナと言ってますけど、彼らはウィズヒューマンと思っているんじゃないかなと思うような傾向でございます。重症化の割合は、第一波、この日割りも書いてございますが、一波の6.52%から、現在0.43%まで、重症化率が下がってきております。これは大きな特徴でございます。
それから、重症化の年代別割合でございますが、第六波になりますと、感染者は若年者、先ほどの6ページ目で言いましたが、20代未満が圧倒的に増えておりますけども、重症者の年代の内訳は、70代以上が増えております。重症者は70代以上、感染者は20代未満というのが第六波を含む期間の大きな特徴だということが分かってきております。
8ページ目になりますけども、死亡原因でございます。死亡原因、六波以降では従来と随分変わってきておりますが、第六波の特徴でございますが、上の表は直接の死亡原因と直接でないということが、お医者さんの死因の報告の中で登録をされます。コロナにかかっておられる方がいかなる原因で亡くなられても、コロナの死者ということに登録されるのがこの国の統計でございますけども、その死因報告を読みますと、コロナが直接の死因ではないという割合が今では46%まで増えてきております。これは割と大きなことであろうかと思います。
高齢者、70代以上の重症化というのも、コロナ重症なのか、コロナ以外重症なのかということになります。重症者の割合も、コロナにかかっておられる重症者ということになりますので、コロナの重症かどうか、その他の基礎疾患の重症化というのが大きな要素でありますので、通常医療なのかコロナ医療なのかということが大きな割合になります。
そのような分析を奈良県ではしてきておりますけれども、8ページ目では、コロナの直接死因でない割合が増加して、現在では46%までいっているというふうに思います。また、コロナが直接の死因と認められても、コロナだけの死因なのか、コロナと併合があって基礎疾患なのか、その割合は分からないんですね。基礎疾患なしのコロナのみの死因というのは統計上出てこない仕組みになっておりますけども、コロナのみで、要は肺がやられたというのをもう少し分析すると、さらにコロナ死因という、コロナ直接死因というのは数が少なくなってくるように思います。
すると、通常医療というのはとても大事な、亡くなられないためには通常医療というのがとても大きな要素になってきている。第一波、第二波では、新型コロナに感染されて亡くなられた方で、新型コロナが直接の死因と認められなかった方はおられませんでした。コロナで亡くなられた方が圧倒的に多かったわけでございますが、それが割合としても減ってきている。コロナにかかって亡くなられたというのは、コロナで亡くなられたということが第一波、第二波の特徴でございましたが、それが変化してきているというのが大きな意味であろうかと思います。
それを死亡率という面で見てみますと、新規感染者に対して新型コロナが直接の死因と認められた方の割合というのは、ここに、下の棒グラフにありますように、第一波、第二波では2.17%、1.50%でありますのが、最近では、第五波、第六波におきましては0.17%、0.16%というふうに、随分下がってきているというのが特徴でございます。
9ページ目になりますが、入院病床の占有状況でございますが、トリアージ基準を4月に独自で定めました。療養先トリアージ基準でございますけども、奈良県のトリアージ基準の特徴は、入院をしていただきます方は、まず、コロナ病床に入っていただく必要のある方というふうに限ることが大きな特徴でございます。コロナ病床に入れなければいけないという方は、1つ目は、新型コロナのための入院治療が必要、やっぱり酸素の供給ということが大きな要素になると思います。それとともに、コロナにかかっておられるのでコロナ病床に入られるわけですけども、主たる治療が妊婦さんでございますとか、人工透析、外傷・持病の治療というふうに分かれます。それ以外に、特に治療はないが、経過観察をするという方の入院もございました。そのような方は、逆に入院をさせることによって経過が悪くなるケースも出てまいります。閉じ込め型になりますので、リハビリができなくなったり、家族との対話ができないので認知症が進んだりという傾向が出てきておりますので、入院が必要な方だけを入院させようというトリアージ基準を確立して、4月から実行しております。順調に進んでいるという報告でございます。
10ページ目以降は、ワクチンの接種状況でございます。ここに、10ページ目に書いてございますように、特徴的なのは、全体として65歳以上は91%を超えておりますが、65歳未満、12歳以上という方が55%にとどまっておりますということと、4回目接種が3.6%、また小児接種は10%強の状況だというのが、状況のご報告でございます。
11ページ目は、全国との比較ということでございますが、ワクチン接種は、総じて近畿の各県が全国の中で最も低い状況でございますが、本県も同様でございます。全国との比較、僅かでもありますが、少しずつ低いわけでございますけども、全国より高いのは、奈良県の場合は65歳以上ということでございます。特に低いのは若年層でございます。ここの四角で限られている年齢層が、全国との差があるというふうに見受けられます。若年層の接種率向上が課題だというふうに思います。
12ページ目でございますが、ワクチン接種のまとめとして、3回目、4回目の接種の検討をお願いしていきたいと思います。このようなスケジュールで今後、ワクチン接種の展開を考えていきたいというふうに思っております。
2つ目の項目になりますけども、今後の感染者増に備える対策でございます。14ページ目でございますけども、何といっても地方の責任は、医療体制の堅持ということになると思います。通常医療とコロナ医療との両立というのが大きな課題でございますので、コロナ病床を持っておられる病院の通常医療の確保というのも大きな課題でございましたので、運用病床を減らして、コロナの感染者数が少ないときには通常医療に戻すことをいたしました。最近では感染が拡大しておりますので、新型コロナ対応病床としての運用を再開をしたいと思っております。7月22日から、現在確保しております病床を、全て運用することにしたいと思います。125床の増加ということになります。さらに数床、最近では追加の要望がございましたので、また報告をさせていただきます。
クラスター対策になりますが、15ページ目でございます。クラスター対策のために感染対策責任者の登録ということをしていただきました。ご案内のように、医療、高齢者、障害者については既に登録が先行しておりましたが、学校、保育所についてもお願いをいたしておりましたが、最近、学校、保育所についても全て感染対策責任者の登録が行われました。この登録された感染対策責任者を通じて、その施設の感染予防をしてもらおうという仕組みでございます。
それから、検査でございます。16ページ目でございますが、感染に不安を覚えられる無症状者に対する無料検査を、当面の間実施していきたいと思っております。県内全域に行う予定でございます。まず、8月31日まで、夏休みの移動がございますので、検査を受けて帰省しよう、あるいは違うところに行こうという方の要望に応えるものでございます。
17ページ目は、ワクチン接種率向上に向けての情報発信でございます。
18ページ目は、接種会場の設置を、8月も引き続き、奈良県文化会館で設置をしていきたいと思っております。
最後に、夏の感染防止に対するお願いということでございます。基本的な感染防止対策になりますけども、笠原ドクトリンでございますが、マスク・換気・消毒・距離、この4項目をぜひ実行していただきたいと思っております。夏は特に換気が大事かと思いますので、お気をつけていただければと思います。
さらに、21ページ目になりますが、高リスクのところでは特にご用心をしていただく。この20ページ、21ページ目をしていただくことでリスクが、完璧ではございませんが、リスクは相当軽減されます。このどっかで、後で分かりますが、この回避をしないときは、クラスター発生したときには何か抜かりがあったなと後で分かるのが常でございますので、ぜひ小さな施設でも、ご家庭でも、大きな施設でも、お気をつけていただければというふうに思っております。
長くなりましたが、以上でございます。
司会:
ありがとうございました。
それでは、ただいまの発表いただきました件につきましてご質問のございます方、挙手にてお願いをいたします。
読売新聞さん。
記者:
資料を拝見すると、やはり若年層の、若者のワクチン接種率の向上が一つ課題と県のほうでも指摘されているわけですけども、接種率向上のための何か手だてというものはどのようにお考えでしょうか。
知事:
接種率向上について、奈良県だけではなく近畿全体低く、特に3回目以降低いですが、これは様々な個人のご判断があると思いますので、ワクチンは強制接種ではございませんので、ご自身のご判断でしていただくことになるんですが、地域差が出てくるというふうになります。接種を受けられる方も、よく地域別感染者の動向を見ておられるんじゃないかと推察いたします。この表と併せて、接種率が高くても感染しているなと思われる方もおられるかもしれませんし、やはり接種していたら感染が逃れたという話も聞くから、接種しようと思われる方もおられますので、これはその方の判断になると思います。接種をしなさいという強制的な接種をしないというのと、各国ともそうですけども、接種自身がおかしいよという反対のデモとかアピールされる国もあるぐらいですので、感染症予防は難しい面がありますので、接種という行動に対する当局、国ないし行政でございますが、アプローチの仕方というのも大きな課題になっていると思います。
ワクチン接種一つとってもそうでございますけども、私は素人でございますが、ワクチン接種は個人の判断に任されてますが、やはり重症化リスクを下げるという効果がある。これエビデンスがはっきりしないのでちょっと心もとないという点はあるんですけども、やはり重症化予防になるし、感染を完璧に食い止めるということはないかもしれませんが、感染リスクも下げるというふうに言われておりますので、やはりワクチンを打っていただいたほうがいいかと思います。
そのときに心配なのは、副作用との関係であると思います。副作用があるならやめておこうかという人も出てきているように思いますので、副作用の率、いろんな注射、ワクチン以外の治療薬でも副作用というのは必ずあって、あまり副作用のある方はお勧めできませんけども、お医者さんと相談して、ほかの注射で副作用ありましたかと必ず聞かれますので、副作用のことも、自己判断ではなく、お医者さんとの相談の上でワクチンを打っていただければ、そのほうが安心感が出るように私は思います。
これを行政として、強制的な行動というようになかなか結びつけるのは、あまりふさわしくない分野かもしれないというふうな感じも持っております。したがって、そのエビデンスを出して、行動を促すというような、エビデンスとナッジという手法をあらゆるところで奈良県は使っておりますけれども、エビデンスとナッジという手法は、ワクチンだと行動強制ということは元からないんですけども、行動変容につながるようなエビデンスということを心がけてきているつもりでございますので、エビデンスとナッジということで適正なご判断をしていただければと願っております。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
司会:
ほかにご質問はいかがでしょうか。
奈良テレビさん。
記者:
16ページの検査促進事業についてお尋ねしたいのですが、今、実施されている無症状の方に向けたイベントとか、そういう社会経済活動を行うためのその無料検査と、感染の不安を覚えていらっしゃる無症状者に対して行っていらっしゃる検査、この2つの使い分けといいますか、どのように使うことが望ましいのかを教えていただきたいのと、当面の間と、8月31日までという、この日付の違いというのには何か理由があるのか、教えてください。
担当課:
担当からお答えします。
まず、最初におっしゃったワクチン検査パッケージ、イベント等に利用される場合ですけれども、いろんな旅行のパッケージですとか、イベントの主催者のご提案で、陰性証明やワクチンの接種証明を求めるケースがあります。そういったときに利用していただくというのが、現在も継続して行ってますワクチン検査パッケージで、非常に最近、感染が増加してきましたので、実は第六波が始まった時点で、昨年末から一般の検査というのをやっておりまして、感染者の減少と同時に、6月で一旦終了したんですけれども、今回の急増を受けまして、それを再開するということで、リスクを感じられる方については積極的に検査を受けていただきたいというふうに考えています。
司会:
よろしいでしょうか。
記者:
ありがとうございます。
司会:
ほかにご質問はいかがでしょうか。コロナ経過報告の関係でご質問はよろしいでしょうか。よろしいでしょうか。よろしいですか。
読売新聞さん。
記者:
確認ですけども、第六波のときには実務者、病院長さんらによる実務者会議等もありましたけども、今後、対策本部会議など、場合によっては開催するということも、知事の考えとしてはあるのでしょうか。
知事:
本部会議は、特に医療のトリアージ、医療の病床をどのようにするのかと、今もそうですけど、当時の大きな課題は、コロナ医療と通常医療というのをどのようにコロナ病床で両立するのかというのが大きな課題でありました。何でもコロナにかかっている人を入れてしまうと、そこで併診というのができないという病床がございました。腎透析を受けられないコロナ病床や、リハビリができないコロナ病床などが結構ありました。それは、むしろコロナ病床に入れてしまったので基本病状が悪化しているのではないかという問題意識で、医療関係者と相談したと、大きなテーマがあったわけでございます。
その結果、奈良県独自の医療トリアージというのが発生して、コロナ病床で治療が十分できない方、また、治療が必要でない方は入れないでおこうと。自宅で医療を提供したほうがいいという判断を、トリアージ基準の作成のときにしたわけでございます。自宅で療養される方にも医療が必要なわけでございますけれども、コロナ病床の医療とまた違ってきますので、例えばコロナにかかられた方の腎透析をコロナ病床で受けるのか、外来あるいは自宅で受けるのかということです。自宅、特に施設、障害者施設の方は、コロナ病床に移すのは難しいという事情もございますので、現在おられるその施設で必要なコロナ治療が受けられたらということを、一つの方向として確立しようという試みでございます。それは今のところ順調にいっているという報告をさせていただいて、医師会も参画をしていただいたという経過をたどっています。
そういたしますと、病床使用率という単純な指標だけで、その行動制限をする、しないというのもちょっと単純だなという印象を持つわけでございます。そのようなことをしながらでございますが、今、読売新聞さんのご質問の中で、コロナ感染者数が急増している中で、その医療関係者も含めた対策本部会議の是非・可否ということでございますが、必要があればしたいと思いますけども、現在は感染者が増えるだけというのではまだテーマが十分ありませんので、先ほど分析しましたように、感染者が増えても毒性が低くて、重症化率、重症者数は少ないという状況でございますので、その状況をよく見ていきたいというふうに思っています。
医療の最大のミッションは、コロナにかかったからといって、その基礎疾患も含めて病状が悪化しない、増悪しないということと、死に至らしめないと、死者を出さないという大きなミッションがございますので、感染者数だけでおたおたしないで、その本務を心に刻んで、私どもも含めた医療関係者が感染者増を抑制するというのは、本務というよりもその外堀ということでございますので、本務は重症化させない、死者を出さないというのが医療の本務であることは改めて確認できると思います。そのような心がけで医療提供体制を堅持していきたいという気持ちは変わっておりません。
そのような本丸についての状況の問題が発生すれば、医療提供体制を含める対策本部会議をいつでも開催したいと思っておりますが、読売新聞さんのおっしゃる、予定はあるのかというようなご質問であれば、まだ予定はございません。
記者:
ありがとうございます。
司会:
毎日新聞さん。
記者:
コロナ関連だと思うので聞きますが、「いまなら。キャンペーン2022プラス」については、予定どおり引き続き続けていくというお考えなのかと、仮にこれ以上さらに感染が増えたら、一旦中止をする、停止をするというような考えも知事はあるのでしょうか。
知事:
「いまなら。キャンペーン2022プラス」の継続あるいは将来の停止・中止ということのご質問だと思いますが、今の感染者増というだけで、用心をしていただきたいと。ウィズコロナの中の行動制限、行動変容というのをどうするかというテーマだと思いますけれども、行動制限はしないという方向で、今、国でもそうでございますので、行動制限をしないということを前提にいたしますと、お気をつけて移動してください。行動制限の中で移動という行動の制限、必要かどうかというのは「いまなら。キャンペーン2022プラス」と直結するわけでございますけれども、移動という行動制限、あまり効果がなかったという意見もございますので、感染者が増えたから、はい、行動制限、移動制限というのは、その効果の面でもやや単純だったのかなという印象を持つ人もおられますし、奈良県としては、「いまなら。キャンペーン2022プラス」を、感染者増に対応して中止するという考えは、今のところございません。取りあえず継続をさせていただきたいと思います。
その際には、ぜひ用心をして移動してくださいというのが願いでございます。うつされるのもうつすのも困りますねということになりますので、そのためのPCR無料検査でもございますし、また、ワクチン接種ということでもございますので、それも義務化ということでもございませんので、日本のエビデンスとナッジで、注意してくださいねというナッジを続けるということになろうかと思います。
ちなみに、戒律というのは、奈良独特の戒律ですね、仏教ですけど、戒と律は大いに違うというのをテレビで放映されておりましたので関係すると思いますが、行動制限というのは律ですね。結婚しちゃいけない、妻帯はいけない、食事はこれしか食べちゃいけないと、もう絶対基準というのが律。戒というのはお勧めだから、健康で言えば、歩きなさい、あるいはお経を唱えなさいというのが戒であります。戒律というのは、仏教では戒と律を明確に分けておられるというふうに思いますが、そのお勧めと禁止というのと、日本は戒と律が割と曖昧だなというのが印象を受けます。律と称して戒であったり、戒と称して律であったりするのが日本の特徴だなと。余計なことを言っているような気もするのですが、行動制限か行動変容かと、「いまなら。キャンペーン2022プラス」をやめるのかというご質問ありましたので、戒か律か、やめるということは律のように近づくですけど、どちらかというと戒を重視すると。奈良言葉、仏教言葉で言うと、戒重視の奈良モデルというふうな感じがいたします。お気をつけて、お勧めは行動制限を自主的にするわけではなく、気をつけて行くのはいいと思いますよと。日常生活をされるのはいいと思いますけども、気のつけ方が違いますねという、大体皆さん、そうされています。日本は戒が好きですから、律はあんまり好まれない国柄だというふうに思ったりいたします。
記者:
ありがとうございます。
司会:
よろしいでしょうか。
コロナ経過報告の関係はよろしいでしょうか。
安倍元首相の事件について
司会:
それでは、その他のことも含めましてご質問お願いしたいと思います。ご質問ございます方、挙手にてお願いをいたします。
NHKさん。
記者:
先日、奈良市内で発生した銃撃事件に関連して、銃撃事件、安倍元総理(安倍晋三元内閣総理大臣)の事件に関連してお尋ねしたいんですが、この事件に関連して、警察では、警備態勢についてどうだったのかという検証が行われています。奈良県内では、今後12月に国内外の要人の方を招いてのガストロノミーの世界フォーラムも予定されているかと思いますが、こういった大型の行事で、その安全確保の対策について、県としてはどのように取り組みたいか、お考えをお聞かせください。
知事:
西大寺の銃撃事件を踏まえてのことでございますが、今後も国際会議あるいは要人参加の会議が続きます。要人というほどではないかもしれませんが、知事さんが集まられる全国知事会議が、来週ございますので、そのようなときにどうするのかというふうなことも踏まえてのご質問でございます。12月には、UNWTO主催のガストロノミーツーリズム世界フォーラムがございますので、そのときに参加国は確定しておりませんが、個人的にどうなるのかなと思っております。ロシアが来られるのか、ウクライナが来られるのか、両国とも来られるのかというふうなことはまだ全く確定しておりませんが、そのようなことも国際会議ならではの心配もし始めています。
その中で、NHKさんがご質問されたのは警備態勢ということでございますが、同世界フォーラムでは、街頭に出られる場面はあまりありませんので、会場内で集団行動していただくことが多いと思いますので、そういった意味の警備というのは割とやりやすいように思います。国際会議では、普通、セキュリティーゾーンがはっきり分かれておりますので、ここからはその証明があって、入ってくださいというふうになります。そのような会議は正直、奈良県、まだ慣れておりません。セキュリティーゾーンを設ける会議は県主催ではあまり記憶はございません。しかし、G7の関係閣僚会議も要望しております。まだ決まっておりませんが、そのレベルの会議がありますと、必ずセキュリティーゾーンが設けられます。
もう一つは、奈良県の警備で今までよくやってきていただいたと思います。
と申しますのは、皇族のご来県のときの警備でございます。かけがえのない皇族でございますので、警備が一番気を遣われるのは皇族警備だというふうに思っております。そのような皇族警備については、尊敬の対象でもございましたし、気を遣う、かけがえのないという意味で警備関係者はとても気を遣っておられるのがよく分かっておりました。海外要人についても、やはりそれぞれかけがえのない人たちでありますので、警備に万全を期したいと思います。
会議の警備というのは、また警察に全部を任すということではなく、会議主催者としての警備という、警備センスということも必要だと思います。街頭演説とは異なり、一般の住民の方に接するとか、アピールするとかという場面はあんまりございませんので、会場内のセキュリティーゾーンをはっきりするということが一つだと思います。
それと、会議がどこでやっているのかということになりますので、セキュリティーゾーン外での要人の交際ももちろんですが、会議自身を、しかもガストロノミーツーリズムというテーマでございますので、そのこと自身を楽しんでもらえるようなフィールドもつくれたらというふうに思っています。会議内のフィールドと、会議場外のセキュリティー外のフィールドというふうに、それは一般の普通の場所でそういうこともできると思います。本世界フォーラムでは、街頭演説の予定はございませんが、警備に万全は期したいと思っています。
記者:
ありがとうございます。
それから、関連にはなりますけれども、そもそも今回のこの事件が奈良県内で起きたことについて、知事として、今、何か思うことがあれば、お願いします。
知事:
私は、その演説会が行われることを知りませんでした。呼ばれなかったので西大寺での演説会には参加しませんでしたが、安倍さんとは長い付き合いなんです。長い付き合いでございますので、それは驚きました。個人的なことをお聞きになったわけではないと思いますけど、ショックでしたので、まず、そのように反応せざるを得ません。やはり皆さんも同じだと思いますが、それぞれお付き合いになられた方が多いと思います。それぞれの思い出というものがおありになると思います。とても長い付き合いでございました。びっくりしました。奈良という身近で事件が起こって、あの晋三さんが亡くなったというので本当にびっくりしました。
夜中に、ご遺体がまだ橿原にあるということを聞きましたので、駆けつけました。ご遺体と対面することはできましたが、もう信じられない思いでした。本当に長いお付き合いでしたので、もうびっくりして、まだちょっと整理がつかないぐらいの思いでいます。安倍事件ということになると、そのようにまず反応せざるを得ません。長いお付き合いでございましたので。まだ代議士になられる前からのお付き合いです。選挙に出られるときの激励会をしたりしてましたので。お人柄については、全然変わらないですね。総理になられて、総理に陳情したり、柿を持っていったりもしたんですけども、昔の思い出話に入りそうな場面がしょっちゅうありましたので、いろいろ思い出が重なります。本当に重なります。
奈良で起こったというのは、どうしてかな、と信じられない思いでございますけれども、本当にびっくりしました。そのほかのことはまだ考える余裕がございませんので、また警備とか、いろんな仕事に関係することについては、当然考えていきたいと思います。このような事件が起こりますと、とにかく慌てないでじっくりと考えたほうがいいかと思います。個人の思い出がまずそれぞれおありになりますので、そういう期間もそれぞれに必要かと思いますので、そのときに世の中全体、あるいは政治的にパニックにならないというのが大事かと思います。社会的、政治的な見方をすると、パニックになるとあまりいい結果になりませんので。喪に服すという言葉もありますし、しばらく、それぞれの思い出に浸るというのがいいかと思います。初七日とか十七日とか四十九日とかという仏教の考え方がございますけども、四十九日までは魂が近くにおられますよ、というのが仏教の教えでございます。個人的な信じ方、感じ方でございますが、まだ魂が近くにおられる間は、思い出を思い出すというのも許されることかと思っております。私なりに思い出に浸ったりすることもまだ当然ございます。
記者:
ありがとうございました。
司会:
ほかにご質問いかがでしょうか。
共同通信さん。
記者:
先ほど、個人的にはまだちょっと振り返る余裕がないというお話だったんですけれども、安倍元総理を9月27日に国葬するということで岸田総理が表明されていますけれども、このことについて知事としてはどのように受け止められますでしょうか。
知事:
先ほどの個人的な思い出が重なってますので、知事として、と言われると答えにくいんですけども、国葬というとそれには政治的な意味が入ってくると思いますが、個人的には、我々国民、多くの方が安倍さんをしのんで、見送りたいなという思いが強くございます。それが国葬という形になりますと、違う要素も加わってくるのかどうか。国葬の意味というのが、私はちょっとよく分からないんですけれども、国葬の是非というものについては、知事としては、なおさら意見を言う立場にはないと思いますし、個人的にも国葬でいいのかどうかは、政治的な意味が入ってくるのでよく分からないんですね。そういうお人柄の人ですので、政治的な業績をたたえるのか、総理としてのお人柄をしのぶのか、それぞれの要素が大きく入ってくると思います。
私の気持ちとしては、そういう正式なご葬儀ということになりますと、国民の皆様がお人柄をしのんでお送りするといったような、仏教的な気持ちでございますけれども、そのような気持ちにさせていただくのはありがたいことだというふうに思います。知事として、というのには十分お答えできないので申し訳ございませんが、個人としての思いのほうが強いお答えになったかと思います。お許しください。
記者:
ありがとうございます。
司会:
ほかにご質問いかがでしょうか。
奈良新聞さん。
記者:
先ほど、安倍さんとは長いお付き合いだというふうにおっしゃってたんですけれども、もう少し詳しく、どういうお付き合いをされていたかというのを教えていただけますか。安倍さんとどういう関係だったかというのを。
知事:
そんなことをお聞きになるんですね。またいろいろ思い出しますけれども。多少、個人的な思い出が入るかもしれませんけれども、お付き合いが始まったのは、まだ選挙に出られる晋太郎さん(安倍晋太郎元衆議院議員)の秘書をされている時期でありました。晋太郎さんを応援する会が幾つもあったんだけど、その人たちと集まって、ご子息の晋三さんを、選挙に出られるからみんなで応援しようよといったようなことが最初だったように思います。そして、選挙に出られるということになりましたので、私が幹事をさせていただいて、霞ヶ関の人たちを集めて激励会をしたのは覚えております。その頃からとても素直で明るくて、皆さんの受けがいいお人柄でありました。皆とすごく仲よくしていただきました。みんなで言葉をかけて応援したんですよね。
こんなエピソードを言っていいのか分かりませんが、実は運輸省では、晋太郎さんが属していた清和会に属していた方が多かったんです。だからそういう晋太郎さんと近い人が随分おられた面もあって気安くお付き合いさせていただいて、晋太郎さんが総理になれなかったという思いが我々にもありましたので、激励のつもりで言ったんですが、晋三さんには、総理のお話があったら断っちゃいけませんよね、とかいって説教がましくした覚えがあります。晋三さんは、素直に、はい、と言っておられたんですけども、2回も総理をされるとは思いもよりませんでした。そのような、全く個人の思い出で大変恐縮でございますけれども、そのようなことから始まったお付き合いでございます。
そこから順調に政治家になられて、まだ運輸官僚だった私から見れば政治家の先生になられたわけですけども、割と気楽に付き合っていただいて、荒井広幸さん(荒井広幸元衆議院議員)と3人でよく集まりましたね。私がどうして入ったのか分からないですが、荒井広幸さんととても仲がよかったから、3人でよく集まったのを覚えています。いろんなとこで会食しましたけど、後援会でも、私どもが幹事をして一緒になったこともあります。運輸官僚のときでございましたので、そのようなお付き合いがずっと続いておりました。
運輸省を退職するときには、お世話になりました、というので普通は終わるんですけど、私がたまたま参議院選挙に出ましたので、応援に来ていただいたりもしました。晋三さんがまだ官房副長官にもなっていなかった頃です。昔に撮ったいい写真があるんですよね。郡山城ホールの前で、我々の仲間数人と晋三さんと、私がたすきをかけて、こう写ってる写真があるんですよ。私も若かったし、晋三さんもすごく若くて、すごい思い出の写真です。この前ちょっとアルバムを整理していたら見つかって、ああ、こういうところまで来ていただいたんだなという。それは選挙に出てからのお付き合いで、郡山城ホール入り口で撮った写真がある。いろんなことで、そういうお付き合いがあった。
参議院議員になったときは、もう官房副長官になっておられて、私が海上保安庁長官をしていたので、安全保障の会議に、新人議員だったのに、割と来いよ、来いよといって仕事に誘っていただいた。派閥が宏池会で、ちょっとラインが違ってたので、仕事の政治の面ではあんまりお役に立たなかったのかなという思いがございます。また、参議院議員は1期で辞めましたが、郵政民営化のときは、官房副長官だから、部屋で座ってこんなことしてたら、わざわざ私の部屋まで来て、郵政民営化に賛成しろよといって、目の前に立っておられるのでびっくりしたこと、いろんな思い出がたくさんあります。一緒に遊んだと言ったら語弊がありますけど、一緒に楽しい会をしたという思い出のほうが多いものでございます。
あと、どんどん偉くなられて、私も知事にはなっておりましたけども、偉くなられるとやはり、あんまりお付き合いする機会はなかったですね。それでも、機会があって柿を持っていったり、いろんな陳情に行ったりすると、昔と変わらないお人柄で、いつも朗らかに声をかけていただきました。長い間で、お互い立場は変わりましたけども、たまたま知事もしておりましたので、お付き合いをさせていただいて、選挙の応援にも度々来ていただいたりという、そういうお付き合いもありましたし、陳情に行ったという思いも終盤ございましたが、最後のお別れを奈良でするとは思いもよらないことでございました。ちょっと長い話になって恐縮でございました。個人的なことばかりで申し訳ございません。
司会:
毎日新聞さん。
記者:
生前の安倍さんに最後にお会いしたのは、いつ頃、どういうところでだったんでしょうか。
知事:
菅さん(菅義偉元内閣総理大臣)が官房長官のときには、よく行ったんですね。特に地方消費税の清算基準のときに菅さんのとこへ行きました。安倍さんのところに陳情に行った記憶はあんまりないですね。総理まで行くようなことはあまりなかったと思います。あと、毎年、柿を持っていきましたので、総理としておられたときに柿を持っていくと、ご機嫌よく食べていただいたのは毎年のことでしたので、それは総理の最後の年だったかもしれません。
それから、総理を辞められてから、菅内閣になってからということになりますけれども、お目にかかることはなかったんじゃないかなと思っています。個人的には、総理を辞められたから、また行って、晋ちゃん遊ぼう、といって行ければいいなと内心思ってましたけども。仲間と食事するのをすごく楽しそうにされるんですよね。どんな仲間とも。だから、晋ちゃん遊ぼうと言いに行けたらと思っていましたが、総理を辞められてからはお会いしたことないように思いますので、ご遺体でお目にかかったのはとても不思議で、総理のときに、柿の試食といいますか、プレゼントした時に官邸でお目にかかったのが最後だったかもしれません。
記者:
それとすみません、細かくて申し訳ないですけど、安倍さんが銃撃をされて倒れたというのは、どのようにして知事は知ったのでしょうか。知事が知ったのは、どういうふうにして知ったのかということと、安倍さんがお亡くなりになったというのもどういうふうにして知られたのかということと、あと医大病院のほうには何時頃、どういうふうにして行かれたのか、ちょっと細かいですが、教えていただけますか。
知事:
金曜日だったと思いますけども、先ほど申し上げましたように、安倍さんが奈良に来られるのを知りませんでした。後に報道がありましたけども、前日にコースが変更になって、奈良になったということでもあったと思います。土日に予定も入っており、また、その前の土日も予定が入っていたこともあり、その日は、休暇をもらっておりました。それで、家でスマホニュースを見てたんですけども、お昼過ぎに速報が入って、一瞬、本当かなと思いました。スマホのニュースで、速報で知ったんです。すぐにテレビをつけて、ニュースを見ておりました。
その間、県庁及び県警本部長から報告を電話で受けました。度々報告を受けましたけれども、本部長には、お忙しいだろうから私はいいですよ、もっと大変でしょうから、というような返事をしてました。
その報告の中で、最後のほうで、昭恵さんが来られるという報告と、昭恵さんが来られて、ご対面されて、死亡確認されたというような報告をたしか受けたと思います。あと、司法解剖されるという報告も受けたと思います。司法解剖されると、もうご対面できない。司法解剖の前に、もしかしてと思って、ご遺体にご弔問できるのかということで県庁を通じて私から申し込みました。ご弔問に行きたいけども、行けるかしらといって。何時頃でしたか、もう8時過ぎか、それぐらいだったと思いますけど、それでちょうど行ったら、昭恵さんがおられたのと、あと、菅さんが来られておりましたね。菅さんが涙を流しておられました。数人、国会議員がおられて、私もそのちょうど尻尾に入ることができて、ご遺体の対面と、昭恵さんにご挨拶して、西村さんがおられ、ご挨拶して帰らせていただいたということでございます。個人的には、ご対面させていただいてありがたいことだったと。
記者:
昭恵さんが、その、なにか眠っているようだったというようなことをおっしゃっていました。知事は、安倍さんとご対面されて、どのように。
知事:
正直、もうくらくらして、お顔を十分見ることもできませんでした。そんなに近くで見られません。お顔も拝見いたしましたけれども、もうあんまり見られないぐらいに震えてしまいました。一瞬、いろんな思いが重なってきたので、自分でもびっくりするほど体が震えましたので、いろいろそういうこともあるのかなと。現場におられた方もおられますので、また違う印象を持たれているはずでございますけど、私の場合は、すでにご遺体になってからのご対面でございましたが、それでも当然ショックでございました。ちょっと観察するというほどの余裕もございませんでした。
記者:
ありがとうございます。
司会:
ほかにご質問はよろしいでしょうか。ご質問のほうはよろしいでしょうか。
幹事社さん、よろしいでしょうか。
それでは、本日の知事定例記者会見を終了いたします。ありがとうございました。
※発言内容については、読みやすくするために質疑テーマごとにまとめています。
また、発言の趣旨を損なわない範囲で文言を整理する場合があります。
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