令和5年2月14日(火曜日)令和5年度当初予算案・令和4年度2月補正予算案記者会見

【案件】
令和5年度当初予算案・令和4年度2月補正予算案について

【質疑応答】
リニア中央新幹線について
県債残高の減少について
依存財源について
「地域において良い人材を集め育成することを目指した良い職場づくりの推進に関する条例」について
県税収入について
少子高齢化及び経済規模の縮小の中での地方自治のあり方について
その他




【案件】令和5年度当初予算案・令和4年度2月補正予算案について





司会:
 おはようございます。
 それでは、ただいまより令和5年度奈良県予算案について、知事記者会見を始めさせていただきます。
 本日は、まず、荒井知事より令和5年度奈良県予算案について発表いただいた上で、その後、報道機関の皆様からご質問をお受けする形で進めさせていただきます。
 それでは、荒井知事、発表のほうよろしくお願いをいたします。




知事:
 それでは、この資料(令和5年度予算案の要点)で説明いたします。なかなかボリュームが多いものですから、ちょっとずつ飛ばしながらの説明になりますけど、お許しください。
 1ページ目でございますが、令和5年度の予算編成に当たっての考え方でございます。16年間の知事4期の目標は基本的に変わってございません。「地域の自立を図り、くらしやすい奈良を創る。脱ベッドタウン化」ということでございましたけれども、そのために雇用をつくる、工場誘致や観光振興ということに重点を置きました。この16年間で大変な成果が出てきたように思います。工場立地件数は近畿2位に、有効求人倍率が近畿で1位になってまいりました。県外就業率が25年前に35%ぐらい、3分の1が大阪勤務だったんですけども、今、27%に下がってきまして、全国県外就業率1位から3位まで下がると、思いがけない結果になりました。これなかなか難しいテーマだなと思っておりましたけども、やってみると、大きく動くことになりました。その経済活性化の背景ですけれども、やはり遅れてきた幹線道路の整備、また、暮らしやすいという意味では医療の整備などをしたなと思います。観光面では、コンベンションセンター、雇用を確保するというのが大きな目標でございましたが、社会保障の面では、がん死亡率が下がる、また、女性の就業率の伸び率が全国1位になるなど、様々な分野でいろんな成果が出てきたのを喜んでおります。
 また、現在では大きな動きが目の前へ展開されております。リニア中央新幹線の奈良市附近駅、また、大規模広域防災拠点、また、デジタル田園都市などでございます。そのような時期でございますので、奈良をもっとよくするという継続的な予算でございます。その際に、(戦略に向けた取組を)体系的に進めるほうが持続力があるということが分かってきてますので、条例の制定を去年から始めて、去年4つ、今年は7つお願いする議会でございます。以上のような考え方で予算編成をさせていただいた次第でございます。
 2ページ目でございますが、リニア中央新幹線が長期的な奈良の戦略としては大きなことでございます。50年間かかっておりましたが、14年後に開通するというとこまでこぎ着けました。15年後のリニアのインパクトは大きいものでございます。リニアの開通に向けた奈良県発展戦略ということはずっと心がけておりましたけれども、いろんなことが形になってまいりましたので、それに予算をつける、条例に予算をつけるという性格の予算になっていると思います。
 3ページ目でございますけれども、当初予算案は5,329億円でございますが、前年度、3.2%の減でございます。それとともに、開会日に364億の補正予算案を提出させていただくことにしております。
 4ページ目でございますが、財政、県税収入額でございますけれども、県税収入額と地方税清算額を合わせますと自己資金ということになりますけども、10年前は1,212億円でありましたが、来年度予算では1,671億円までなってまいりました。460億円の増加でございます。これも大変ありがたいことでございます。いろんな工夫を重ねてまいりましたけども、収入の面で大きく飛躍をしております。その反面、債権総額も減っておりますけど、特に交付税措置のない県債残高、自前の自己資金で返さなければいけない借金でございますので、それを減らす努力をしておりましたが、10年前、4,163億円でございましたが、3,494億円まで670億円も減少いたしました。自己資金で返すということですので、県税収入との関係では4倍を目途にしておりましたけれども、今、3倍を切るまでになってまいりました。
 政策の体系は、都づくり戦略、9条の戦略項目がございますが、それに沿って予算の説明をいたします。
 最初の項目は、9ページ目以降でございますが、栄える「都」をつくるということでございます。
 10ページ目を見ていただきますと、「新しい時代の地域資本主義に基づき活力ある持続可能な経済と社会の実現を図る条例」をこの2月議会に提案をさせていただいております。左下でございますけれども、商ってよし、働いてよし、世間によしの三方よしを標榜した条例でございます。それに関係する予算を計上しております初年度ですけれど、これからこういう体系的な予算が伸びることを期待しております。
 11ページ目でございますけれども、工業ゾーンの創出、工場誘致が奈良県の経済をこれまで引っ張ってきたことは確かでございます。左の上ですと、この15年間に424件の工場立地で、その工場立地の投資額が1,000億円を超え、また、雇用創出者数は2,400人、確定分で超えております。全体の見込みまで入れますと、5,000人を超えるようになっております。奈良県製造業の雇用量の1割近くの大きな投資がこれまで進んできているということでございます。そのような工場誘致が奈良県経済を引っ張ってきた面がありますし、また、その流れが止まりませんので、誘致活動を継続するということを予算の中心にしております。企業誘致補助金がこれまで100億円ぐらいの支出でございましたが、今後も企業立地促進補助は効果があることが分かってきましたので、続けます。それから、産業用地、流れが止まりませんので、もっと土地はないかというような勢いでございます。2つ目の御所インターチェンジの工業団地を、これは唯一の県直轄地の産業ゾーン創設ですが、めどが立ってきましたので、本格的な工事に入ることになっております。
 その次は、14ページまで飛んでいただき、県産品の海外販路、国内販路の拡大でございます。海外への販路も始めてもう10年がたちますけども、順調に進んでおります。首都圏への販路拡大も10年以上たちますけれども、アンテナショップ、アンテナレストランをつくって、東京での評判、ブランディング化、奈良ブランドの向上・展開を図っております。これも続けていきたいと思っております。
 16ページ目を見ていただきたいと思います。脱ベッドタウン化の中心課題は、地域雇用戦略でございました。昨年には、「地域における多様な人材の育成、就労の促進及び再就職の支援に関する条例」、地域雇用戦略条例をつくりまして、2年目になります。多様な人材の育成、リカレント教育が大きなことでございます。就労の促進は、若者の就労、県内定着のほか、特に外国人労働者の相談体制の充実を柱としております。奈良県は(人口の)社会減が激しかったので、社会減が止まってきております。不思議なことでございます。去年あたりから止まってきております。社会増となっておりますが、それは外国人労働者だということが分かってきております。外国人労働者を大事にしていきたいと思います。再就職の支援は、今、人生2度、3度の時代でございますので、これも大事です。地域雇用戦略は力を入れてきた大きな分野でございます。
 次は、17ページ目を開いていただきたいと思います。地域雇用戦略条例に続きまして、第2弾、第3弾の条例として、雇用環境、労働安全衛生、経済発展の関係の3つの条例でございます。最初の雇用戦略条例は、今申し上げたとおりでございますけども、真ん中の2つ目は、働き方改革条例でございます。県庁を中心に、働き方改革をしようと。時間適正管理から総合メンタル対策、職場復帰支援、Well-beingなオフィス環境というような盛りだくさんになっており、これは、県庁職員が自死されたことをきっかけに、職場環境を改善するという動機がございました。条例をつくるまでになりました。また、条例の内容も工夫を凝らしたものになってきております。その右のほうは三方よしの条例でございますので、先ほどご説明した内容でございます。

 その次は、20ページまで飛んでいただければと思います。ホテル誘致ですが、雇用戦略のもう一つの柱は、観光産業振興でございます。観光産業は、若者とか女性の雇用が大きく確保される分野でございます。通過型観光でした奈良県を滞在型観光にするという大きな目標を立ててまいりました。ホテルを誘致するということでしたが、左の上の図にありますように、旅館・ホテルの客室数、全国最下位でございましたが、今、最下位を脱出しつつあって、44位まで上がってまいりました。これは大きなこと、大きな動きだと思っております。宿泊立地の補助も引き続きしたいと思っております。それと、制度融資、利子補給を行います。また、下の3つ目でございますが、旧奈良監獄ホテルは奈良公園の内でございますが、国の特区への上乗せ支援もしていきたいと思います。既存の宿泊施設の営業力強化、誘致と営業の強化ということで、観光力を上げていきたいと思っております。
 次は、22ページまで飛んでいただきたいと思います。観光総合戦略ということでございます。その前のページに、コンベンションを活用した観光振興、これもその一角でございますが、コンベンションセンターを造りましたので、そのコンベンションを活用した観光総合戦略というのも大きな柱でございます。観光総合戦略の今のもう一つの柱は、万博には奈良に泊まっていくということを大きな目標にしたいと思っています。万博への来訪者を誘致するだけでなく、奈良に泊まって万博へ行くということを標榜しております。また、観光振興の土台づくり、ホテルとか魅力創造ということにも総合戦略の中で力を入れていきたいと思います。これは、リニアが来ることを目指して、奈良の観光力をアップっていうことが大きな目標でございます。
 23ページ目では、奈良公園の中枢地のプロジェクトは盛りだくさんになってきました。予算額も大変大きくなってきておりますし、大きな投資がこれから出てまいります。1つは、奈良公園の魅力でございますが、奈良公園の中にホテルができてきており、大変好評でございます。「ふふ」は、今、絶好調で、ほとんど満室の状況でございます。アメニティーの不足解消、特に最近、水環境の改善、導水の管渠をしております。猿沢池の水をきれいにすることがシンボリックでございます。文化の展示力向上でございますが、文化会館の整備、リニューアルをしていきたいと思います。大きな予算が要りますけども、令和8年度のリニューアルオープンを目指しております。少し休館の時期がございます。それから、奈良公園内の交通が混雑するので、バスターミナル、あるいは、ぐるっとバスの運行で、マイカーの駐車を控えて、奥に行くのを控えてもらう取組でございます。軌道に乗ってきたように思います。
 24ページ目でございますが、奈良観光の一環でございますが、大宮通りのイルミネーションと街路樹を県が手がけておりまして、随分きれいになってまいりました。これは、引き続きさせていただきたいと思います。近鉄奈良駅の西口です。奈良市が管理権を持っておられたですけれども、県に譲っていただいて、県が工事を手がけております。交番と駐輪場が大きな施設ですが、それを移設、あるいは埋設をして、大きな広場を造る、屋根つき広場でございます。行基広場が問題になったのですけれど、ここでは自治会と協議をして進めております。
 25ページ目を開いていただきたいと思います。平城宮跡歴史公園でございます。国営公園ですので、朱雀門の北は100%国費でしていただいております。朱雀門の南ですが、その東側は、いよいよ形が整ってまいりまして、買収も順調に進んでおります。道端に外観が実物大正倉院を意匠化して置くということと、体験学習館には、歴史体験エリアで、劇場シアターということになります。天井から後ろまで映像があって、その映像が動くと、椅子に座って自分自身が動いているような感じで、例えば遣唐使船に乗って海の上を進んでいるような感じになるシアター形式の体験学習館を想定しております。これがいよいよ本格的な工事に入ります。令和8年度の完成を目指すことにしております。南側ですけれども、広い朱雀大路を三条通りまで延ばします。平城宮跡南側、昔の官人の公舎、役人の公舎が多く残っておった場所ですけれども、防災機能のある公園というような方向での議論が進んでいて、令和7年度の完成を目指したいと思います。広々とした公園というイメージの憩いの場所になる予定でございます。それから、平城宮跡は広いとこですけれども、いろんなにぎわいをしておりますし、民間の人も参加していただいておりますので、これを続けていきたいと思っております。
 26ページ目でございますが、奈良市の中町の整備です。これは平城遷都1300年の際に、大宮通りが混むといって、車の駐車場を確保し、そこで止めてバスで来てもらおうというやり方でございました。その駐車場を、長年かかりましたけれども、道の駅に整備しようという方向がまとまりまして、今、工事が始まっております。令和5年度のオープンを予定しております。また、この近隣には丸山古墳がありまして一体的な場所として、これから大きなにぎわいを見せる場所として期待がございます。
 28ページ目、食の振興でございます。観光の一環でございますが、ガストロノミーツーリズムの世界フォーラムを奈良県でいたしました。長寿化が進んでおりますので、高齢者がおいしいものを食べに行く旅っていうグルメツアーというのが世界の大きな流れになっております。奈良では、食の振興とともに観光の振興、おいしいところでないと人が来ませんよということを標榜しながら、食を楽しむ機会の拡大など、いろんな試みを引き続きしたいと思っております。
 その次は、31ページ目まで飛んでいただきたいと思います。大規模広域防災拠点の整備でございます。7割の交付税措置がある緊防債の適用が確実になっております。その拠点整備の予算です。いよいよこれから本格的になるということです。工事用道路の用地、1期造成工事に着手ということで工事が始まるということでございます。整備が進むまで防災機能が発揮できないかということでなくて、現況のままでも防災機能を発揮しようということにしました。現況はゴルフ場でございますけれども、ゴルフ場のままでも防災機能を発揮する、災害時のヘリ着陸などを造ることにしております。そのような体制で大規模防災拠点を整備していきたいと思っております。
 なお、京奈和自動車道五條西インターから国道168号に直結するときの通りにこの大規模広域防災拠点がありますので、接続する道路の整備もぜひ完成をさせたいと思っております。その都市計画決定の手続がいよいよ始まります。令和7年度に1期工事の完成、2期工事はおおむね10年後ですけども、2,000メートル滑走路の早期設置を目指していきたいと思っております。
 その次のページは、33ページ目を開いていただきたいと思います。安全・安心な地域の一環で、奈良の災害は地震と洪水、土砂崩れ、3つが大きな要素でございますが、大和川の水害が50年前にございましたが、100年に一度の水害にも耐える防災施設ということにしております。そのような中で、令和3年に全国で初めて特定都市河川に指定されました。国の補助率が3分の1から2分の1になります。これはとても大きなことでございますが、今まで適用されたのは大和川だけでございます。ここの10年間、大きな整備が進めばと思います。上は大和川そのものの直轄遊水地ですけども、5つの遊水地計画を全て国が直轄でやっていただいております。直轄になりますと、国の負担が3分の2まで上がるという、大変有利な方式で進めていただいております。地元としては、用地をできるだけ早く出して工事を進めてもらうように連携してやっております。内水対策は数年前から総合治水対策をしようということを決めて、市町村と一緒にやり始めておりますが、どんどん内水対策の箇所が出てまいりました。その際に、県は市に対して2分の1の実質負担をいたしますよということを約束しておりましたが、国の補助が3分の1から2分の1になりましたので、市町村の負担が、実質5分の1ほどになる大変有利な補助体制になりました。地元の負担が2割程度になっております。そのような洪水対策をこの際、積極的に進めるのが大きな目標になっております。
 34ページ目でございますが、3つあります災害項目の一つ、土砂災害でございます。紀伊半島大水害を経験しましたので、その復興から復旧というのが今の段階でございますが、大きな工事を、土留め、地滑り防止の工事をしております。そのほか、直轄河川の紀伊半島の大規模土砂災害についても、国の事業が中心でございますが、進んでおります。それから、深層崩壊が起こりましたら、森林の手当てということも欠かせないで進めていこうかと思います。それから、まちの中での土砂災害、小さな小山の災害が、土砂が大雨で崩れるということにも注意を払っていきたいと思っております。
 その次は、35ページ目を開いていただきますと、空からの広域防災、それから、水の関係、土砂の関係、ため池のことなど、災害、防災対策を事前にする、備えをする大きな予算になっております。また、災害が起こった場合の対応として、空からの対応、また、避難の対応、併せて事前の防災、事後の防災、その2つを安全・安心に目指していきたいと思います。大変大きな予算額を計上することになっております。
 次の項目でございますけれども、36ページ目を開いていただきたいと思います。きれいな奈良県づくりの一環、なら四季彩の庭づくりですけれども、奈良の自然環境はいいのですけど、手入れがあまり進んでなかったと思っておりました。これだけの自然を手入れして、彩りの庭を造ろうと、エリアの責任課長、庭師と呼んでおりますけど、庭師を決めて、それぞれ河川とか公園とか、担当が違いますので、河川、道路沿い、公園、施設のきれい化を進めております。また、市町村に支援をしております。庭造りは大変大きな事業でございます。今、60か所を超える彩りの庭が出ております。奈良公園は、60を超える庭の一つでございます。そのような奈良の自然を生かすという予算でございます。
 37ページ目を開いていただきたいと思います。馬見丘陵公園は、そのうちの60ある庭の一つで、県営公園ですので、花の都ということで力を入れてきましたが、大変立派になってきました。日本全国に誇れるような花の都になりつつございます。その花の都、古墳の跡、古墳公園とも呼ばれるとこですので、大変細長い庭ですけど、池部から細い道の途中、自然がありますのでそこもきれいに花街道を整備する新しい試みでございます。それから、広い敷地ですので、園内の電動カートを運行しております。1回乗って300円でございます。私も乗りましたけれども、やはり気持ちのいいものです。それから、園内は今まで休息所とか広場などアメニティーがなかったのですけど、お客さんが増えて、年間100万人を超えるようになったと聞いておりますけど、アメニティーを整備していきたいと思います。その原動力になっている花ごよみイベントです、チューリップを100万本ということを言っておりましたけれども、ハナショウブ、ヒマワリなど、いろんな花の飾りが出てまいりました。馬見丘陵公園は大きな躍進ですので、引き続き予算をつけていきたいと思っております。
 38ページ目でございますけれども、きれいな川づくり、川は防災の拠点ですけど、きれいにするという役目もございます。大和川が全国で一番汚い水質ですけど、大和川の水のきれい化を進めてまいりました。左の上の図にありますように、汚かった原因は、下水、汚い水が支川から流れ込むということでございました。左上の赤い線がありますのが、汚い水を流し込んできた川です。下水の整備が十分でなかったので、市町村にお願いをして、下水の整備も並行してしますと、支川の環境、水環境がよくなってまいりますとともに、本川の水環境もよくなってまいりました。その経験を踏まえまして、水のきれい化を引き続きしていきたいと思います。下水道の助成が基本になってくると思いますけども、水がきれいになりますと、川辺もきれいにしようという動きに自然になってまいりますので、水辺の遊歩道整備など、庭造りの一環として大きな柱にしております。川へプラごみを流さないように、きれい化をしようと、水の上をきれいにしようという大きな動きをしております。
 39ページ目を、ご覧ください。きれいな奈良県づくりの中の街路でございます。奈良県は電柱、無電柱化が進まなかった県ですけど、無電柱化を進めようと、まちをきれいにしようという大きな動きをしております。いろんな場所で無電柱化の工事が進んでおります。工事を進めるというのが大きなミッションになってきております。
 その次は、40ページ目を開いてください。まちづくりの一環で、非常に斬新な条例を提出いたします。「土地の適正な管理、合理的な利用及び効果的な利用により、地域経済の発展及び生活の向上を図る条例」です。日本の都市計画法ができて50年近くなりますけど、市街化区域と市街化調整区域を分けるというのは大きな項目でございました。建設省と農水省の境界づくりというのが大きな目標でございましたが、農地とまちを、昔の江戸でございますと、城下町と農村を分けるといったようにも続きますが、今はデジタル田園都市をつくるという100年前のイギリスのハワードが提唱したまちづくりの方向になってきております。大きな考え方の違いは、真ん中の右にあるボトムアップ型のまちづくりということでございます。今までをマスタープラン型のまちづくりといってもよかったと思いますけど、市街化区域、調整区域の区分をして、マスタープランをつくってきました。スイスとかイギリスの田園都市とはまた違う様相が国の施策で行われてきたので、それを見返して、ボトムアップ型のまちをつくろうという、まだ日本で最初の条例になると思います。そのようなことを数年勉強してきておりました。建設省の元次官であった下河辺淳さんの夢を奈良県の条例でやろうということが勉強してまいった成果でございます。条例をつくって、これからまちづくりに向かうという大きな目標がある条例でございます。
 43ページ目でございますが、自治会との連携強化でございます。自治会は独自の組織でございますが、自治会と知事の懇談が始まりました。自治会は、防災を主に活躍されております。自治会の人がコミュニティーの中核ですので、災害が起こったときに、あのおばあさんはまだ家にいるのかな、地震が起こったとき、いち早く発見して、声をかけていただくのは自治会の方でございます。警察が行ったり、消防が行ったりとする前に、そのようなことが起こりますので、自治会の支援に、連携の強化の予算を初めて計上いたしました。
 45ページ目でございますが、子育ての分野が続きます。日本は義務教育が国の中心の教育でしたが、就学前、義務教前、就学前の育みは保育と幼稚園に分かれております。厚生省と文科省に分かれておりまして、なかなか統合ができない。こども家庭庁ができる時代になりましたけども、就学前の児童の育みは地域でできることも多いと考えて、はぐくみ条例をつくりまして、はぐくみプロジェクトを進めております。はぐくみ条例は、去年つくりまして、1年たちますと、これだけの充実した予算になってきております。就学前教育の質の向上ということに県が取り組むような、ユニークな県になってまいりました。それから、保育認証制度、認定こども園などの応援をすると。それから、障害児の保育にも力を入れる。それから、食育にも力を入れる。また、場所として、まほろば健康パーク、後で出ますけれども、年代別の遊び場、なら歴史芸術文化村の幼児向けのアート美術ということでございます。このような取組は先行してやっておりますし、奈良っ子はぐくみ条例も、昨年つくりました、体系的に進めてきている中身が充実していっているものでございます。保育の受皿確保ですけれども、保育施設への支援は従来から進めて、大規模改修が出ておりますので、その補助と県内就業の保育士確保っていうのも大きなことでございます。その就学前児童のはぐくみの条例の2年目の予算というのは大変充実していったものになってきております。
 46ページ目でございますけども、子どもの通学通園路の安全確保について、奈良県では通学通園路の死亡事故は起こっておりませんけれども、安全点検をして、市町村の責任ということに大きくかじを切りました。校長先生の責任から市町村長の責任ということで、大きなかじを切った上の予算でございます。
 それから、その次は、48ページ目以降でございます。便利な「都」をつくるということでございます。
 49ページ目を開いていただきたいと思います。道路整備ですけど、道路整備が奈良県の経済を引っ張ってきた昨今でございます。大きなのは、やはり京奈和自動車道でございます。京奈和自動車道の未開通区間が大和北と大和御所だけになりました。京奈和自動車道で未完成が残っておりますのは、奈良県のこの2つの区域だけでございます。工事が本格的に始まっておりますので、国の直轄工事ですけど、県の負担金の予算をつけております。それと、開業目標が出始めておりますが、橿原ジャンクションの大阪方面接続ランプが令和8年度に開通いたします。これが完成いたしますと、あるいは完成が見えてまいりますと、企業立地が促進される、完成前に企業立地があるというのが通常ですので、大きな工事でございます。その下のほうは、県が工事を請け負います西九条佐保線、大安寺柏木線、それとJR関西本線高架化、奈良インターの周辺の工事がこれからいよいよ本格的になってくるということでございます。
 50ページ目になりますけれども、大和平和中心部の道路ですが、北のほうは国道163号、清滝生駒道路、これは国の直轄でしていただいております。国道168号の北部ですけど、上から小平尾バイパス、それから王寺道路、香芝王寺道路、真ん中の写真にありますように、2車線を4車線化にする用地買収と一部拡幅工事が進んでおります。これも横の中和幹線と同じようにできますと、大変有力な道路になると思います。それから、横の道路で国道25号、これはよく混んでおりますけども、用地買収を進めて、一部区間の開通ができるようになってまいりました。
 51ページ目でございますが、大和平野中心部の道路で、斜めに走っております大和中央道が大きな道路でございます。北のほうは生駒の清滝のとこの大橋、それから、ずっと南の京奈和自動車道に接続するブロードウェイみたいな大幹線でございます。その周辺で、ここにあります大和郡山市の城廻り線、今、工事が最盛期に入っております。それから、結崎-三河工区ですが、これは大和中央道が京奈和自動車道に接続する一番下の道路でございます。天理王寺線は、横に王寺から天理を結ぶ道路でございます。長楽工区の用地買収が一番難航しているところです。中町工区は、中町の道の駅のそばで、交差点が複雑でございましたが、橋を造って、そちらのほうから流れるようにしました。それから、中町バイパスというのを今、用地買収かかっております。中町バイパスと結崎-三河工区が完成いたしますと、大和中央道の完成でございます。真ん中ですが、阪奈道路の結節点の宝来ランプが、高架で入って、左折ができない構造になっております。警察のほうとの協議がうまく進まなくて、右に行く車と左の車が衝突する可能性があるということで、それを高架でこなす工事設計をして、その工事を始めようとしているものです。
 52ページ目でございますが、アンカールートの整備、国道168号、五條新宮道路の工事、これは国の直轄と県の施工と一体ですが、小さいですけども、左の国道168号の地図で赤い印が工事箇所でございます。6か所も工事が始まっております。全区間、事業化が進んで、工事が進めております。十津川村から五條市まで、五條新宮道路と呼んでおりますけど、工事が最盛期に入っております。右の写真にありますように、今となってはダイナミックな工事が進んでおります。それに新しい工事、下の2で、バイパスの整備でございます。五條市生子町-釜窪町、これは、大規模広域防災拠点を通過する御所の京奈和自動車道五條西インターから国道168号に直結する道路になります。新しい道路ですが、都市計画を手続中でございます。この工事は進めたいと思っております。
 53ページ目でございますけども、国道169号、東のほうに走る道路ですが、御所から上北、下北山村に走る道路ですが、御所の手前で高取バイパス、御所高取バイパス、これは大変重要なバイパスですけど、工事が本格的になってまいります。御所インターと南和を結ぶという道路でございます。東のほうは、伯母峯峠道路の工事が始まっております。調査路線で、南のほうは、下北山村の前鬼-上池原の辺りが、今、調査に入っております。トンネルを造るべきかどうかの調査になっております。
 その次のページは、55ページ目になりますけれども、道路の計画化、体系化という項目です。老朽化対策、維持管理ですが、大きな予算を計上しております。維持管理のメンテナンスですが、道路構造物の老朽化対策、点検、保守、それから、防災、維持管理ということ、メンテナンスの予算を計上しております。
 次は、59ページ目まで飛んでいただけたらと思います。鉄道になります。鉄道整備は、JR新駅、新駅ができる地域っていうのは、鉄道が廃線になる地域も多い中で、新駅ができるということは喜ばしいことだと思っております。奈良駅と郡山駅の間に奈良インターチェンジができるので、鉄道の高架化について要望を国土交通省都市計画局と折衝したら、認めていただきました。鉄道を上げるには大きな予算が要りますので、それを認めていただいたということでございます。鉄道高架化するとともに、新駅を設置するという要望をして、JR西日本と折衝いたしますと、これもオーケーになりました。負担割合を1対1対1にして、今、高架化の工事が進んでおります。また、その鉄道駅ができることによりまして、大安寺柏木線の整備を進めております。踏切が解消される大きなことになります。それから、新駅周辺のまちづくりにも、奈良市の南の玄関口、大きな副都心になる可能性もございます。
 60ページ目でございますが、鉄道整備の中で、リニア中央新幹線の奈良市附近駅の確定というのが大きなことで、予算としてはこのぐらいですけど、奈良市附近駅の位置、県内ルートの、それと、関西空港接続と合わせて、接道体系の研究をして、JR東海と調整するという、最終的な段階に入ってきたと思います。
 それから、その次は、63ページまで飛んでいただきたいと思います。健やかな「都」をつくるということで、健康寿命日本一を目指した健康づくりです。左の上にありますように、健康寿命という項目は、男性3位、女性21位で、かつて女性が40数位であったことに比べると、大躍進でございます。平均余命は男性3位、女性10位として比較的いいのですけど、要介護期間が男性39位、女性が43位で長いわけでございます。要介護期間を短くすると、健康寿命が日本一になるという目標を立てております。要介護期間を短くするためには、健康な体を維持するという目標になります。健康増進ということですが、1は栄養、2は運動、3はがん検診、4がたばこ対策、自殺対策ということで、平均要介護期間の短縮に向けた努力をしていきたいと思っております。
 その次は、65ページ目を開いていただきたいと思います。健康寿命の中で、高齢者の社会参加ですが、高齢者の平均寿命を延ばすのには、栄養、運動とともに、社会参加っていうのが大きなことです。高齢者の長寿社会の実現を図る条例をこの議会に提出をしております。社会参加というのは、やはり誘わないと、高齢者の人は自発的にということにもならない面もありますので、県民の方への働きかけをいろいろしていくという予算になっております。
 66ページ目ですが、健康の基盤ということになりますけども、国保の県営化っていうことを奈良県がいたしまして、左の上にありますけども、全国で最も進んだものと言われております。どういうふうに進んでいるかということですが、左の一番下に丸が5つほどございますけど、これを徹底してやっているのは奈良県だけでございます。保険料水準の統一は必須事項ですけど、法定外繰入れも徹底してやると。そのほかの項目も奈良県は徹底してやるということにしております。そのようなことが進んでまいりまして、令和6年度の保険料の統一の案が先日の国保の県市町村会議で、協議会で提案いたしまして、了承されました。具体的な額が出るまでになりました。それとともに、そのときに国保の事務局、事務を持っておられます桜井市長からの要望がございましたが、小・中学生の医療費の無償化に伴いまして、自己負担金を行政が払うとペナルティーがかかるという制度が残っておりますけども、ペナルティーを払ってでも進めたいという意欲でございます。そのペナルティー分の県市町村負担はその場で返上したのですけど、県もお付き合いしますよと、県内全市町村が足並みをそろえられた場合には、お付き合いをしますよということを申し上げておりましたが、小・中学生までの医療費無償化に足並みがそろいましたので、その負担をするのを県が半分持ちますよということを提言いたしました。また、さらに高校生まで無償化をするということに合意を目指しておりますということでしたので、高校生まで無償化をされた場合、全市町村が一致して足並みがそろった場合には、県は行政負担を同じく2分の1いたしますよということを明言しました。そのようなことまで進んでくることになりました。喜んでおります。
 その次は、68ページ目でございます。新型コロナウイルス感染症で、今、感染の人数も全数把握しなくてもいいということにもなってまいりました。奈良県は全数把握をしておりますけれども、それでも、その数は圧倒的に少なくなってまいりました。5類への転換に伴って、国の方針も足元が固まってまいりました。やっとでございますけども、奈良県では、国の経済との両立のウィズコロナのやり方は国一元でやってくださいよと言ってきまして、いよいよそのようになってきました。県は、医療の通常医療との両立、及び重症化を防ぐというのはメインのミッションだと考えて、やります。そのようなことをしてまいりましたので、そのようなことが結局、効いてきたと思います。病床療養施設の引き続きの予算ということになりますけど、病床療養施設の確保、これは県の役割でございます。クラスター対策、笠原先生にやっていただきました。それから、ワクチンの取組、基本的な方針は奈良県では確立をしております。そこから、新型コロナウイルス感染症で大きな影響を受けた方々への支援ということでございます。制度融資による支援が大きなことでございましたが、制度融資をいち早く始めたのは奈良県と福井県でございますけども、最初、1,000億円の融資の様相、もくろみでしたが、3,700億円の融資となりました。先日の経済界の会合でも、そのようなことで感謝をされております。それとともに、「いまなら。キャンペーン」をいち早く打ちまして、観光振興をしております。69億円の予算でして、この3月まで延伸をいたしました。ウィズコロナということで、奈良県はかじを切ってきたわけでございます。その反面、まん延防止を適用しなくて、協力金を出さなかったわけです。協力金を出して、雇い止めをして今、戻ってこられない地域が出ております。長期的には、まん延防止を出さなかったほうがよかったんだなと思っておりますし、そのような評価をいただくようになってまいりました。また、まん延防止を出さなかったからではないかと言われるのが、出生率が上がっているところは緊急事態宣言を短くした県に重なっております。奈良県は出生率がプラス0.02で、昨年は全国3位のレベルになってまいりました。不思議なことですけど、ウィズコロナを慎重にやるっていうことは、いろんなところで大事なことであったかと思います。国の方針がウィズコロナにかじを切るかどうかは大きな判断でしたけど、奈良県ではウィズコロナでいきましょうということをしてきて、結果はオーライであったように思います。
 70ページ目でございますけども、健やかな「都」で、医療は大事ですけど、医療は奈良県、先進県になってまいりました。健康増進の関係で、包括ケア、在宅医療の充実も大きなことでございます。このようにかじを切っております。その際、デジタル化を活用する、AIを活用した高齢化支援、包括ケアは、体の調子が悪いだけで心の調子が悪くなるのが人間ですので、心の調子を見て、応援しようということです。医療を超えて、日頃のお付き合いということになります。在宅医療、認知症、介護予防ということです。介護をしてからの手当ては当然でございますが、その予防をいろいろしようって、健康寿命を延ばす、目指す方向と一貫した動きになっております。

 その中で、71ページ目ですけど、県立医大の移転に取りかかっておりましたが、いよいよ先行整備があります。先行整備といいますのは、教育部門、それから、運動部門を移転し、そのあと、研究部門を追っかけ移転するというもので、その先行分ですが、教育部門と附属のグラウンドの移転は今工事が始まって、令和7年度の移転、開学の予定でございます。また、今のキャンパス、病院の敷地の中にありますけども、キャンパスが移転した後に、その敷地の駐車場などを整備して、附属病院の機能強化、新外来棟と言っておりますけれども、今、北のほうにありますA棟を、古くなっておりますので、新外来棟に持っていくものです。設計工事をいたしまして、令和13年頃の新外来棟の完成を目指していきたいと思います。
 それから、次の72ページ目でございますが、県立病院機構の、三室にあります西和医療センターが古くなっていて、耐震化がなくなってきておりますので、医療センターを移転再整備するという方向で検討しておりました。王寺町はじめ、生駒郡、それから、北葛城郡が王寺でいいよという共通の陳情をされましたので、西和医療センターの新しいセンターを王寺駅の南に持ってこようということが本格化してまいりました。JR西日本の敷地、王寺町の敷地がございますので、土地の確保ができないと病院が建ちませんが、そこで確保するようなことにめどが立ってきております。令和13年頃の開院を目指した取組でスケジュールを組むまでに、もう具体的なスケジュールになってまいりました。
 73ページ目でございますが、福祉の奈良モデルというのを昨年つくらせていただきまして、大変ユニークな取組の体系が出ております。それを進めるとともに、今年の議会では、「障害のある人及びその家族等に生涯にわたりつながり続ける障害福祉の推進に関する条例」を上程することにしております。福祉の奈良モデルと障害福祉条例でございますけども、奈良モデルは、市町村との連携、また、市町村だけでなくて、民間との連携というのが大きな柱です。福祉協議会というのがございますが、県の福祉協議会と市町村福祉協議会の連携、また、実際に担っておられます方々との連携モデルをつくるのが奈良モデルの特徴ですので、福祉の奈良モデルは大きく進む可能性が出てまいっております。
 福祉の中で、75ページ目でございますけども、これはいち早く、令和2年に奈良県更生支援の推進条例ということを推進いたしました。出所者を県で雇い入れるという条例でございます。これは全国でもユニークな条例でした。一般財団法人かがやきホームをつくって雇い入れることでもう3年になりますけれども、毎年新年会などに行っており、大変元気で働いてくれております。楽しいことでございます。更生支援というのは、国の仕組みの中で言いますと、司法の関係と福祉の関係が国ではつながらないので、地方でつなげようということになります。その面で大変ユニークだと思います。特に満期出所者は、司法の外に出られますので、福祉で受けてもらいたいという願いがありますけども、中途出所者は保護観察期間があります。司法の中で保護観察がありますので、それは割と充実したものになっておりますけど、満期出所になりますと、どちらかといえば、ほったらかしになりますので、昔の悪い仲間のとこに帰って、再犯に向かうケースが日本では多かったわけでございます。それは地域の福祉で受けようという発想でございますので、今順調に進んでおります。大変ユニークな取組だと思います。
 76ページ目は、スポーツ推進条例というのをつくろうと思っております。いつでも、どこでも、誰でもスポーツに親しめる。これは健康増進の一環でございますけども、参加の促進、奈良マラソンもそのようなことでございました。それから、身近なとこでスポーツを、それと、部活の地域化ということも教育の中で行われてきております。部活の地域化で先生の負担を減らそうということの運動も関係しております。スポーツの支える人材は地域スポーツ人材ということになりますので、そのような方向に向けての予算を計上し始めております。そこから、身近にスポーツを親しめる環境づくりで、国体が来るということもございますので、スポーツ拠点をつくり、それを観光、スポーツの運動の拠点にしようという予算が大きく出始めています。
 その一環で、その施設整備でございますけど、77ページ目でございます。スポーツ拠点として、畝傍山周辺のスポーツ拠点と田原本のスポーツ拠点、川西町のスポーツ拠点でございます。橿原市のスポーツ拠点は、橿原市、また、その議会と調整の上、橿原市が持っておられます運動公園の上のほう、3分の1を県が有償で取得をして、1種陸上競技場を造ろうと。多目的複合型アリーナは、畝傍山の東にあります県の橿原公苑を利用して造ろう。その中で、橿原考古学研究所の附属博物館がありますので、文化とスポーツの拠点にしようという構想で今進んでおります。それから、国民スポーツ大会がもう令和13年度に迫っておりますので、その準備の予算も計上しております。
 その次は、78ページ目でございますが、スポーツの振興、健康増進ということでございますけれども、先ほどのスポーツ振興条例の一環でもございますが、まほろば健康パーク、今、スイムピア、下の写真を見ていただきますと、スイムピア奈良、これ、県有地でございますけれども、その北にありますエリア、運動、野球場とか、自由の広場ございましたが、浄化センターの敷地の中でございます。浄化センターの施設は、もう安定して確定してまいりましたので、その空き地になるような場所を利用して、スイムピア奈良に、ともにまほろば健康パークをつくろうとしております。まほろば健康パークは、令和9年の開園を目指しております。PFIでいたしますけれども、中にありますように、6か月から5歳までの遊び場、それから、下のほうに行きますが、8歳から15歳までの遊び場、右ほうに3歳から10歳までの遊び場、遊び方がいろいろ違いますので、もう見るからに違いますので、そのような年代に応じた遊び場を造ろう。このようなのはなかなかユニークであろうと思いますが、外国では出始めておりますので、それをここで適用していこうというふうに思っております。スイムピア奈良とファミリープールとまほろば健康パーク、それと、ここの地図には書いて、下のほうに大和平野中央の川西町のウエルネスタウンが併設されますので、4つの機能強化ができるまちになってまいります。
 79ページ目からは、智恵の「都」でございます。
 80ページ目を開いていただけたらと思います。1つ目は、県立工科大学でございます。県立工科大学を三宅町に造るということでございます。令和8年度の大学院の先行設置に向けた取組がダイナミックに進んでおります。真ん中のほうは、県立大学の附属高校、また、県立大学の施設整備、船橋にあります施設整備の予算を計上しております。
 81ページ目は、県立医大の予算でございます。
 82ページ目でございますけれども、県と大学との連携を推進する、今まで早稲田大学、近畿大学との連携を強化しておりましたが、そのほか、先端科学技術大学との連携もいたしますし、そのほかでは、スイスのベルン応用科学大学、世界のトップクラスの大学との連携もいたします。また、教育の分野でなしに、NAFICとBCCの連携という、あるいは、清華大学との連携、ほかの項目で計上しておりますけれども、大学との連携では、そのような県が間に入ってといいますか、県が主体になってやっております予算でございます。下のほうは、教育振興のために研究支援をこのような連携の中で行っていく、新しい試みでございます。
 84ページ目を開いていただければと思います。私学の振興で、約100億円の規模の予算を計上しております。私学振興助成金になりますけども、63億円を出しておりますけれども、その中で、補助額加算で、政策課題、政策加算と言っておりますが、今10%ぐらいまでの政策加算を維持できるようになりました。これで知恵を出していただこうということでございます。下のほうは、私立高校への助成、授業料支援でございます。下に書いておりますように、39万円までの国庫補助を利用するとともに黄色い部分は上乗せ補助をしております。奈良県はご家庭の世帯が苦しいとこほど上乗せをする、一律パーでなしで、苦しいとこを重点的に支援をするというやり方をしております。
 87ページ目まで飛んでいただけたらと思います。文化の振興でございます。文化振興条例を昨年つくりまして、その条例に基づいたイベントの展開ということでございます。ムジークフェストならを連休後にしておりましたけども、四季のムジークということで、新しい展開を開始いたします。JNO、反田さんが奈良で活躍をしていただきますので、反田さんとの連携をして、本格展開が始まります。それから、子供を音楽で育てるということは、大変理にかなったことでございます。ジュニアオーケストラをつくっておりましたけれども、子供を音楽で心を育むということでございます。神経と心を育むということを本格的にしていただきたいと思います。文化会館のリニューアルで音楽を軸にした殿堂、音楽の館にすることにしております。それから、芸術祭は、障害者芸術祭との2本立てで、全国そうでございましたけども、奈良県が1本立てで行うようになりまして、これに全国が倣ってきているような状況でございます。美術館の展覧会でございますけども、50周年を迎えますので、記念の行事をしていきたいと思っております。
 その次は、90ページでございますが、飛鳥・藤原の世界遺産登録の取組でございます。
 91ページ目でございますが、なら歴史芸術文化村の、今大変はやっております。バスが4台も来るんだよといってマネジャーが言っておりました。そこから、フェアフィールドと、民間の宿泊施設があるんです。フェアフィールド、全国に22か所あるんですけれども、一番はやってるのがこの奈良の歴史芸術文化村のフェアフィールドだそうでございます。稼働率が全国のフェアフィールドの中でトップだということを聞いております。その中で、複合的なイベントということをしておりますけど、文化資源の継承、活用で、文化財に親しんでもらうこと、また、文化活動で幼児向けのアートプログラムということでございます。先日、イギリスの王立美術教会の理事長、レベッカ・ソルタさんという立派な方が来られまして、この幼児向けの芸術活動は、その自尊心、利他心の育みで一番大事なことですよとおっしゃっていたので、それを実行してますと。イギリスにもこういう場所はないんですよ、頑張ってくださいと言っていただきました。それから、複合施設の中で、地元の方々の農産物直売所、にぎわいをつくることもしております。
 その次は、95ページ目まで開いていただきたいと思います。中央卸売市場の再整備でございますが、これまで検討を進めてまいりましたが、いよいよ工事に取りかかるまでに至りました。スケジュールに書いてございますように、令和6年の事業契約の締結を目的にしております。令和5年度、来年度には基本方針のプランを公表して、募集を開始する。令和5年度の翌年、令和6年の1月に事業者を募集するということまで確定してまいりました。令和10年度には順次開業ということでございます。にぎわいエリアのアイデア、出ておりますが、募集の中でさらに進んだアイデアが出る可能性がございます。
 96ページ目でございますが、NAFIC教育でございます。NAFICをつくりますと、BCCとの交流、提携ができるようになる。BCCは、世界の超トップで、ニューヨークのICAとBCCが世界のトップで、あとはローザンヌ、もうその3大拠点で、NAFICはとても小人でございますけれども、日本で唯一のユニークな大学ということで、連携をしてくれるようになりました。その交流の予算を計上しております。それから、NAFICの料理学校と、その研修のホテルだけでなしに、セミナーハウスを造って、眺めのいいことでございますので、その飛鳥・藤原の入り口にもなりますので、セミナーハウスの整備は進めまして、今大変立派なセミナーが行われるようになってまいりました。
 その次は、100ページ目まで飛んでいただきたいと思います。畜産、農水産で、みつえ高原牧場の整備を今調整しております。アイデアが出ておりますので、地元との調整が本格的になってきております。そのための予算でございます。
 102ページ目でございますが、脱炭素時代、エネルギー政策でございます。グリーン政策でございます。上のほうの脱炭素エネルギーの中で、その大きなのは、上の赤字で書いてございますが、木質バイオマスでございますとか、公的部門の再生可能エネルギーの率先導入などでございます。下のほうは、森林環境管理、フォレスターアカデミーの運営によって、森林のCO2吸収能力を上げよう。放っておくと、やっぱり下がってまいりますので、環境整備をして上げていこうということでございます。
 森林につきましては、103ページ目になりますが、奈良県フォレスターがいよいよ現地に配置されます。市町村の逆権限移譲を受けて、7市町村でございましたが、出てきておりますので、そこの県の職員でございますが、市町村の伐採届の業務を県職員が行うという逆移譲でございます。それで、森林の環境管理を進めていこうということでございます。今まで森林の環境管理は市町村の役割でございましたが、その森林のある市町村は、田舎の市町村で、なかなか職員の確保も難しいので、進まなかったと言われておりますが、県が逆移譲することによって進めようと。そのための人材育成を県フォレスターアカデミーでしようという条例をつくってまいりました。大変ユニークな試みでございます。その目標は、環境管理の目標、恒続林をつくる、日本の森林ではない方向で、奈良の森林環境管理はかじを切っております。スイスとか、南ドイツ、バイエルンの思想を反映したものでございます。
 それから、104ページ目でございますが、森林環境管理とともに、奈良の木材の振興、売れるブランド、奈良の木ブランド戦略という言い方で、県産材の需要拡大とともに展開をしておりますが、それ、引き続きやっていきたいと思っております。
 105ページ目以降は、誇らしい「都」をつくる、地域戦略でございます。
 106ページ目でございますが、昨日か、一昨日、南部・東部振興コンソーシアムフォーラムというのを大淀でいたしましたが、大和平野中央のコンソーシアムフォーラムが大変ダイナミックに成功しておりますので、南部・東部地域でもコンソーシアムフォーラムをつくって、民間の人が何十社か、ウェブで参加をしていただいております。大淀町へ、南部に来ていただくのは難しいですけども、地方の発展戦略の中で、ウェブで民間の人が参加していただくということにもなってきております。コンソーシアムフォーラムの一つの形だと思います。そのコンソーシアムフォーラムで、いろいろ出て、デザインをどうするか、ビジョンをどうするかという段階で、プラン、ドゥー、シーのプランをどうするかということの議論が集中いたしました。これを条例に基づきますと、体系ができますので、そのような努力の方向が出てきているように思います。
 次の107ページ目でございますが、誇らしい「都」をつくる、2つ目の柱が大和平野中央部の田園都市構想の推進、これもダイナミックに進んでおります。県と磯城郡3町の協議会ができて、コンソーシアムフォーラムで、間もなく今年度の最終のフォーラムがございますが、その中で県立大学のスタートアップ、ウエルネスタウン、田原本と川西町の設立、それから、事業用地を県有地にして拠点をつくるというのがプロジェクトの核でございますので、その予算を大きくお願いをすることにしております。上のほうに予算規模が書いてございます。
 108ページ目からは、爽やかな「都」をつくる、最終の項目でございます。
 109ページ目になりますが、まちづくりを市町村と連携してやろう。奈良モデルの一環でございますけれども、駅とか庁舎、参道、公園というカテゴリー別に書いてございますが、市町村のハード事業を支援するようにしております。また、ソフト事業、ハードとソフトに分けておりますが、それぞれのカテゴリー別に、ソフトも支援しようということにしております。ハードは、4分の1事業費、市町村負担の国費を除いた4分の1を県が負担しますよ。ソフトは2分の1を負担しますよという約束をしている奈良モデルでございます。いよいよ具体的な計画がどんどん煮詰まる、まちづくりはやはり計画の練りの期間が長いわけでございますが、いよいよ出てきてる感じでございます。そのような2つの例がございます。
 110ページ目は、近鉄郡山駅の周辺のまちづくりでございます。包括協定を結んで、このようなアイデアが合意をしておりましたけども、地元の人には機運が醸成されておりましたけれども、この際、またこの2月に3者協定をいたしました。一歩また進んだわけでございます。市の役割が大きいわけでございますけれども、このような設計で地元と調整をする。市のほうもこのような方向で進むということを合意していただきました。予算的には、令和6年度以降に市に対し県からの財政支援が充実されることになりますので、予算的には令和6年度予算からになります。
 111ページ目でございますが、医大周辺のまちづくりでございます。先ほど新キャンパスの移転について申し上げましたが、新キャンパスの移転は、畝傍山周辺プロジェクトの一環になりますけれども、医大の教育、また、研究部門が出た後の医大の整備ということになります。この新キャンパスの造成と、跡地の造成、医大周辺のまちづくり、特にその医大の南のほうに新駅ができますので、令和5年度中に新駅設置に向けて、近鉄、橿原市との合意を郡山駅と同じように結ぶことを目的にしております。そういたしますと、スケジュール感で、下の予定で、令和6年度に新キャンパスの第1期が完成いたします。7年度からは、医大周辺、向こうに移った後の整備に着手して、令和13年頃の新駅の供用と新外来棟、この新駅と歩いていける、駅の前に造るわけでございますけれども、それを目指していくいうとこまでスケジュールが固まってまいりました。
 112ページ目は、先ほどご紹介、医療の分野でご紹介申し上げました西和の医療センターの移転、再整備でございます。下のほうに書いてございますが、それに伴って駅前の整備を基本協定に向けた検討をもう始めております。連携の覚書を締結いたしましたので、基本計画、どのように具体的に造っていくのかということの検討に入ってまいる、第2ステージに入ってきたわけでございます。
 そこから、114ページ目でございますが、県域水道一元化に向けたことで、先日も会議がございまして、基本協定を締結するまでになりました。26の市町村と県の県営水道、また、水質センターが入った28の団体の基本協定でございました。そのための予算がこれから出てまいります。左の上にありますように、事業が出てまいりますと、国が3分の1、県が同額いうことでございますので、水道企業団については、3分の1の負担で老朽化対策ができるという大きな10年間の勝負になってくると思います。
 それから、116ページ目でございますが、市町村の財政の健全化でございます。奈良県の市町村の財政は、全国で一番悪かったんですけれども、徐々に回復をしております。数年前に上牧町と御所市に無利子融資25億円を出すことにしました。それは大きく助かったわけでございますけれども、その後、重症警報を発令した地域に対して、改善を約束された市町村には財政支援をするということにしております。5か所あるんですけども、そのうち、3か所出ました。あとはまだこれからということでございます。奈良市と五條市になります。奈良モデルの考え方の市町村財政支援でございます。
 117ページ目でございますが、よい職場づくり条例でございますが、それを行政マネジメントに、よい職場にはよい人が集まるということを経験しております。病院の整備で経験したことでございますけれども、県庁で行おう。県庁で行ったのを教育現場で行えないか。また、県庁、教育現場で行ったのは、民間で行えないかという展開を予想しております。そのような先駆的になって、失敗をしてもこのように、県庁と民間ではまた違う面があると思いますけれども、県庁が率先してやろうという予算でございます。
 それから、118ページ目は、ファシリティーマネジメントをしておりますが、それぞれの資産を融通し合おうということで、徐々に進んでおります。
 最後に、119ページ目でございますが、デジタル条例をつくりました。デジタル条例がなかなか盛りだくさんになってきております。補正予算案でデジタル予算がつきましたので、2月補正で大きな予算、補正予算で要求しますと、補正債が発行できて、国の交付税措置が厚くなりますので、補正に要求をすることにしておりますけれども、デジタルで発展モデルをつくろうということを、見える化をしようということを中心にしております。
 120ページ目は、県の財政の中期運用でございます。最初に申し上げましたように、財政は好調でございますけれども、好調になるまでに、この最後のページにありますように、県の財政運用を細々と始めたのが最初でございました。120ページ目にありますような、財政マネジメントという項目で都づくりを始めましたら、最初のページにありますように、税収増、県債の減少などに結びついたものでございます。
 長い時間を取って恐縮でございましたが、私からの説明は以上でございます。ご清聴ありがとうございました。




司会:
 ありがとうございました。



【質疑応答】





司会:
 それでは、ただいま発表いただきました予算案につきまして、質疑応答に移らせていただきます。
 質問される方にはマイクをお持ちしますので、質問ございます方、挙手のほうをお願いいたします。
 それでは、どうぞ、挙手をお願いいたします。
 奈良テレビさん。




記者:
 この新年度予算案で、知事は先ほど継続的な予算というふうにおっしゃっていたと思うんですけれども、4月には選挙も控えていると思うんですけれども、継続的な予算というのは、リニアという大きな事業と、それに関連する事業といった、そういったことを継続して確実に進めたいというような、そういった予算になっているという位置づけでよろしいでしょうか。




知事:
 継続の大きな柱はやっぱり奈良モデルだと思います。リニアとか、プロジェクトが出てきてることは確かでございますけども、一貫して行ってきたのは奈良モデルだと思います。県の市町村との連携ということでございます。奈良モデルは、選挙で崩れるかもしれないというちょっと見方もありますけれども、やはり荒井県政は奈良モデルを中心にやってきたと思いますので、奈良モデルを継続させていただきたいという予算が中心になっていると思います。リニアのプロジェクトは、このような時期にたまたま出てきたので、私は、リニアに、整備新幹線の各地の建設には随分大きなことができたと思うんですけれども、奈良でも多少の力が、今までの経験、人脈が生きないかなと思っていることは確かでございますけども、それはプロジェクトでございますので、継続というよりも、これから奈良県がどうなるかということについての新規の大きなプロジェクトという面がリニアに関してはございます。
 最初の図にありますように、リニアがありますと、とても大きなインパクトでございます。全国で新幹線も空港もない県というのは山梨と奈良だけであったかと思います。2つともないのは山梨と奈良。山梨にリニアが駅できますのと、奈良県、最初の基本計画で入った2つの中間駅が甲府市附近と奈良市附近、そういうなのがないところを基本計画で拾ってもらったという知恵があったのかと思います。今度は、山梨には新幹線が、リニアも来ますし、奈良にも来る。だから、もう50年前に確定してたんですけども、いや、リニアが来ると、近隣からこちらだ、こちらだというようなのがありますので、私はもうびっくりいたしましたけど、それがやっと奈良市附近駅が確定するというのは、今までの鉄道行政の経験からし、感慨深いものがございます。それと、リニアの土を活用して空港を造るということ、空港のない、防災拠点という空港でございますけど、飛行場になりますけれども、リニア、新幹線も空港もなかった県が2つそろうよというのは感慨深いものがございます。その2つとも、長年携わってきた要請分野でございますので、そのせいでできたわけでございませんけれども、携わってきたという、その経験から踏まえて感慨深いものがございます。なかなかプロジェクトはこしらえても、そのようにいかないのが普通でございます。奈良県には運が巡ってきたなという思いがございます。各地の空港整備の、航空局にもいました。空港整備のお手伝いをしたり、新幹線のお手伝いを、鉄道整備のお手伝い、随分したんですけど、各地の友達は喜んでくれた方がたくさんいるんですけども、奈良県で喜んでもらえることになればというように本当つくづく思う。個人的な考えになって申し訳ございませんが、長年の経験から、そのような考えを持つようになっております。基本的には、奈良モデルの事例が随分出てきておりますので、それを展開するということが続けば、奈良のような地域にとっては大変いいことだなというふうに思っております。




記者:
 ありがとうございます。




司会:
 ほかにご質問いかがでしょうか。
 毎日新聞さん。




記者:
 奈良モデルについて、いろいろ知事はされてるので、よく存じてますが、一つお聞きしたかったのは、県債の、県の借金の残高なんですけど、荒井さんが知事になられて、ピークが平成26年度末、これは県債の残高が1兆円超えてたと思うんですが、それが県財政の改革の努力なのか、ピークに比べると1,500億ぐらい減ってきてます。この県債の減らし方、努力、結果などについて、知事は今どういうふうにお考えなんでしょうか。




知事:
 財政マネジメント、財政運営でございます。よくご質問していただきました。なかなか地味な部門で、政治は財政の悪いところを隠したら隠せると思って、隠される地域も結構あるもんですから、やっぱり見える化というのは大きなことでございます。見える化してると、財政が心配だったら無駄遣いをやめたほうがいいねという民心が発生する。これは一般論でございます。奈良の財政、全国の財政でございましたが、私が知事になる前には、地方財政ショックというのがありまして、三位一体の改革とともに財政を、地方交付税を絞ろうと、大変痛んだことがあります。これは、逆に地方財政が緩んでるからというような見立てがあったのかなと思います。奈良県は元から財政が弱いとこでございましたが、財政改善の努力、気合を入れてやろうということで始まって。財政の状況を見詰めるということから始めたというふうに思います。それが第一で大事です。政治家は財政の状況から目をそらしちゃいかんということは基本のことでございます。
 それだけでもちろん改善したわけでございませんけれども、財政の基本は、入りを図って出を制すということでございますので、入りを図るということは、収入を増える。これ、収入も増えてきておりますので、これも大きなことでございます。入りを図る中で、大きかったのは2つあると思います。それは、地方消費税の清算基準でございますけれども、地方消費税の清算基準は、奈良は消費額は全国有数にもかかわらず、地方消費税の清算は全国一低い。どうしてだろうかということで、取っかかりました。これ、10年以上、もうけんか腰で取っかかったんですけど、一つは、例えば買物が外で行われる。大阪で買うものは、今の清算基準で、大阪で買ったものは大阪の消費だというふうにされている。当時の民主党の総務大臣に食ってかかったんですけれども、例えば枕、布団を大阪の百貨店で買って、枕、布団を自宅で使わない人というのは少ないでしょうと。自宅の消費じゃ、奈良の消費じゃないですか。それを大阪の消費に計上されてる清算基準はおかしいと思いませんか。すると、川端さんという滋賀の大臣、理屈やなと。あるいは、もっと小さなことですけれども、高の原のイオンがございます。高の原のイオンは、京都府と県でまたがってる。消費は高の原の団地は奈良の人が多いから消費額は奈良の人のほうの消費が多いと思うんです。入り口が京都府にあるから、全額、京都の売上げに計上されてたんです。そんなことまで分かったんで、これは文句言いに行きました。これは政治的なのじゃなくても行政で確保してくれました。入り口が京都府だから、その売上げが全部、京都にあるのはおかしいねと。事ほどおかしなことがたくさんあったのが目につきまして、その人口基準、売上高がそんな曖昧にやっておる清算基準というのは、地方消費税らしくないよといって、もう一つ、地方消費税の清算基準を見直しを菅官房長官の、2度ばかし、内密に行きました。菅さんも同じ思いを持っていただきまして、総務省の財政局長に俺は言ってるんだと。その名は言いませんけども、財政局長がちょっとうまくいかなかった、更迭されましたですね。そこまで気合を入れて官房長官はやってくれました。
 また、パチンコの販売額、とても大きいんです、消費税の反映大きいんですけど、奈良、パチンコあるのに、パチンコはもっとローカルで分かるんだけども、大阪のパチンコ屋に集約して、奈良は幾ら、幾らって、売上げをもう自分で根拠なしに配分されてることが、もっと根拠があって配分してくれと。手間がかかりますので、控えてた。奈良のパチンコの売上げが物すごい低いんで、これをそのような曖昧なので配分してるのはおかしいんじゃないかと。日本の国の制度、そんなとこがあるんで、文句言いに行ったんですね。これが大きく反映されて、その人口比で曖昧なところは人口比でやられた、15%しかなかったのが、5割まで増やしてくれました。5割まで人口基準でやってくれる。あとは、売上げ基準とか、残ってるんですけど、あとは、そのぐらい、半分以上増やすのは大変だから、我慢して。それで、官房長官も納得されまして、それで、その売上げ基準の、曖昧な売上げ基準で、本社のあるとこはすごく大きかった。東京都が物すごい大きかった。東京都から1兆円を取り上げて、各地で配分するという大変な荒技でありましたけども、それを内密に行って、これは、知事会には報告してましたけど、私、個人でいたしました。これが先ほどの地方消費税の清算基準が大きくアップしたというのは、私はそれが大きな原因だと思います。あんまり、そんな言ってませんでしたけども、毎日新聞さんが質問されたんで、思い出して、それで大きな1兆円の配分で、大きなメリットを受けられたのは埼玉県とか、近隣なんですね。埼玉県は大きな財政ありますので、大きく影響を受けられた、100億円以上よかった。奈良県も数十億円のアップがありまして、その地方消費税の清算基準は、県にそのように配分されて、県内の半分は市町村に配分され、市町村の配分は人口比でやるんで、全部人口比でやるんです。これは一応平等でありますので、県内の買物は、桜井の買物か、郡山の買物かって、分けるの難しいですけど、消費地を分散するのは難しい。ヨーロッパの付加価値税は、その細かくやる仕組みがあります。消費税の帰属地ちゅうのは、すごく、インボイスという制度が、インボイスをやると、そういうことはできます。インボイスをやるのは手間がかかるからって、民間の人に負担をかけるからって、インボイスを適用しないで、清算基準ということをやっておりましたけど、それは曖昧だということを言いに行って、菅官房長官に直していただきました。菅官房長官に安倍さんのご遺体の隣で、菅官房長官に、そのことを踏まえて、大変お世話になりましたということをお礼を申し上げる機会がありました。それはこのことでございました。大変思い入れ深い仕事でございました。そのようなことで、その市町村の財政が消費税の配分が増えているんですね。これもあんまり言わないから当然報道されませんが、それで、市町村では、そんな荒井さんのおかげだからといって言ってくれる市町村長もいるんです、全部じゃありませんけど。それが一つの入りを図るの中の一つの大きな。
 それと、入りを図るののもう一つは経済活性化ですね。法人税も増えているんです。法人税とか、市町村の固定資産税も工場立地があるともう確実に増えてきてると思います。財政が悪くなって、入りを量るというふうのが大きな動き、経済活性化ということになる。その制度的な清算基準。出を制すというのは、出を制すのほうは、この入りを量ると関係いたしますけども、地方の財政は、国の交付税、交付金で賄ってることは確かです。自分の収入だけで、出を制すことは不可能でございますので、交付税措置のあるような県債発行を心がけよう。1兆円の中で県債の発行を交付税措置のあるように転換しようということで、緊急防災債、7割の交付税措置でありますので、そのようなものをつくるのが、取れるか取れないかで物すごい違ってきますので。あと、補正債は交付税措置が大きいんですね。そこから、先ほどのスイムピアのいろんな施設造るときに、公園補助、奈良県の国営公園もそうですけど、公園補助の一番の使い手が奈良県になっているんですけども、そのような補助金の活用というのが、出を制すんじゃなしに、入りを量るの一環でありますけども、国の交付金、補助金、交付金、交付税を持ってくるのに、いろいろ助けていただいて、大きな効果が。これが大きかったと思います。交付税措置のない借金が減ってきた。大きな原動力は、交付税のある借金に転換したというのが大きなこと。これは実質的に自己資金で返済するから、これは実は大きなことでありますので。
 そのように回復して、それがこの数字で見えるように、先ほど言ってましたように、110ページ目で、このようにしよう、しようということを計画立ててやってきたのが、前のほうに報告できるようになるまで実績が上がってきたということでございます。実績が上がるまでに、もう5年も6年もかかってきておりますけれども、これは、大変、もう本当に一番喜んでる。この財政がこれだけ使っても財政がよくなってきているというのは、その工夫があったというふうに報告、今はできると思う。実績があるから報告できると思います。




記者:
 ありがとうございます。
 それと、ちょっと今の関連するんですけど、今回の歳入を見ても、やっぱりいわゆる依存財源ですね。国からの依存財源がやっぱり半分以上、奈良県であっても占めてると。やっぱり知事としては、まだ国依存体質がまだまだかなというような考えなのか、もう仕方がないという考えなのか。




知事:
 仕方がないというか、当然だと思いますよ。依存というふうに言われますけど、依存しないで生きていける地域というのはほとんどありません。それは、先ほどの地方財政が東京に集まるという体質がありますので、経済的な実勢もそうでありますけども、本社が集まると法人税が集中するんですね。地方に法人税が回ってこないんです。法人税の雇用が地方で、地方の本社があっても、働いているのは、地域で働いている人がいるので、地域ごとに法人税がうまく、本社、東京であるのを、本社が一括国税に納めますので、法人税はですね。地方法人税って、その一部僅かです。すると、その税制のやり方というのも関係いたします。依存かどうかということ、そういうやり方だということ。国依存というふうに表面的に見ないほうがいいかと思います。そういうやり方だと思う。そのときに、財政依存というよりも、経済依存というのが集中で、経済が集中してるというふうに見立てますけど。依存というのはあんまり関係ないと思います。不適切な表現だと思います。依存じゃなしに、集中してるということであります。地域、地域が自立を図るというのは、それ、自立を図るというのは、依存の逆じゃないかと当然おっしゃるので、そういうことはありますけども、依存というと、また違うニュアンスが入ってくるので、自立してないという言い方のほうが正確だと私は思います。




記者:
 県発表の資料にも依存財源という書き方されてるので、そういうふうに聞きました。




知事:
 申し訳ございません。




記者:
 それと、ちょっと今年、知事選があるということで、あえてお聞きしたいんですが、これまでの16年間を振り返ってでもいいんですが、例えば近くでいいますと、バスターミナルだとか、最近すごく活用されてますが、コンベンションセンター、昨年できた天理の芸術文化村などなど、いい悪いは別にして、一部では、いわゆる箱物、箱物ですね、大型の箱物を荒井知事は割と好んで事業化してるんではないかという、そういう声もあるようなので、知事はどういうふうにお考えですか。




知事:
 それは、必要なものを造っただけです。前から、そのような箱物、箱物は、今まで箱物という悪口があったんですけれども、公民館は軒並み同じものを造って、箱物、大きな公民館が村々に並んでるというのが箱物の象徴だ。今奈良で造ったいろいろ箱物という悪口を言われるのは、奈良になかったものじゃないですか。ユニークなものじゃないですか。しかも、はやってるんだから。それを見ないで、箱物というレッテルを貼られるという、その政治的な動きだと思います。それに毎日新聞さんが同調されてるのかどうか、質問されてるんじゃないかと私は思います。大きく反論したいと思います。役に立ってるのは箱物という悪口ではないですよ。役に立っているでしょう。実績を見てくださいということ。それに尽きます。




記者:
 私、別に批判しているわけでは……。




知事:
 ありがとうございます。




記者:
 実際、箱物という言い方が……。




知事:
 いつも質問されるので、同調されてるのかなと思っただけ。




記者:
 一つちょっと私の感覚で言うと……。




知事:
 毎日新聞さんの感覚は大事です。




記者:
 例えばバスターミナルであったり、コンベンションもそうなんですけど、知事は、さっきと関係するんですけど、国のほうからいわゆる補助金、事業費の補助、助成などを引っ張ってくるといいますか、そういうのがすごく得意じゃないかと思ってるんですが、それは自分で自負されてる、知事としては、やっぱり自負され……。




知事:
 箱物で、例えば文化会館なんかには国の補助ないんですよね、ないんですよね。今、県が造ったのは、皆、国の補助がある。それは地方創生交付金で、地方創生でやるプロジェクトを認定して、交付金出しますよ。それは国がいいですねと言っていただいたプロジェクトですから、それを地元じゃ、箱物といって批判される荒井さんですから、ちょっと悲しいとこあります。毎日新聞さんが同調されてないと聞いて安心いたしましたけれども、度々質問されますので、同調されているのかなと思ったんですけれども、今ちょうど反論の機会がありましたので、国のお金でつじつま、箱物につじつま合わすって、国の交付金は今そんなこと何もありません。文化会館などはリニューアルしてますけど、補助金出ないんですよ。だけど、それでも、交付金だから、それは昔の箱物の典型がその会館ということでありましたので、それには交付金、交付税が出ないこと。しかし、コンベンションセンターとか、文化村には地方創生整備交付金という最初の交付金が出てるんですよね。地方創生の旗で最初に出たのは天理の地方創生整備交付金なんです。最初に出たんですよ。ご存じかどうか知らなかったので、知って質問されてるのか、知らないで質問されてるのかと思って、殊さら言うんですけれども。今の国が認定してくれた、その出るということは、今の時代は、これはいいよと言ってくれてるというふうに自信を持っています。皆、それが奈良の箱物は地方の後押し箱物だという言い方をしたいと思います。




記者:
 そういうことだと思うんですよ。いわゆる奈良県はお金があんまりないのに、どんどんそういうものを建ててというような誤解をされて、批判をされてるところもあるのかなと思うので。




知事:
 悲しいですね。




記者:
 あえて聞いた。国の色合いが違いますけど、うまくお金を使ってるなというように……。




知事:
 いや、お金を使うだけに、無駄なものを造ってないという自負があります。奈良で……。




記者:
 自負があるということですね。




知事:
 十分あります。コンベンションセンターなんか、奈良になかったから、観光地じゃなかったじゃないですか。大きなホテルでコンベンションすると。コンベンション機能のある大きなホテルが仙台なんかにもあるんです、札幌にもある。だから、サミットができるんですよね。奈良でサミットできる施設なかったじゃない。今サミットができる。これだけ文化施設あるのに、サミットができない。悲しいなと思っています。国際会議できなかった。コンベンションセンターがあるから、やっと国際会議できる。奈良は国際会議で経済振興するという、大きな要素、ポテンシャルがあったのを見逃していたと思いますので、それを造って、箱物だと、無駄だと言われるのは大変悲しいことで。もう悲しいことです。ほかでやってるのに、奈良でしたら悪口言われるのは悲しいことだと、そのように思いますですね。毎日新聞さんが同調されてないので、ほっとしました。




記者:
 ありがとうございます。




司会:
 ほかにご質問いかがでしょうか。
 産経新聞さん。




記者:
 たくさんの事業のことを今日、予算で説明していただいてありがとうございます。その中でもなんですけれども、特に訴えたい事業を上げるとすれば何になるか、教えていただければと思うんですが。




知事:
 この項目がたくさんあるので、読売新聞さんからももっと絞って言えよと言われたことは、皆、紙面が小さいから絞らないと書けないと、いや、そんなにじっくり書いていただければいいですから、今の本質的なことを書いていただくのはうれしいです。狙ってることが理解されるのがうれしい。表面的に言われるのは悲しいということです。
 気持ちをもう正直に申し上げますけれども、今まで奈良モデルはあれやこれやと進んできましたので、今みたいにおっしゃる質問は、何か目玉を出して、何か奇をてらうわけじゃないけど、目玉を連続して出すというような政治家が多いけど、おまえはしないのかと言われてるような気もしたんですけれども、ちょっと最近、ひねくれぎみになってますね。むしろ、奈良モデルで地道にやってくるのがこれだけ成果があるというふうに私は思って、とてもそのように喜んでます。だから、これだけ奈良モデル、いろんなことを、やるべきことを積み重ねてきて、財政が悪化してないじゃないですか、全体で。これだけ多くの盛りだくさんをして、財政が悪化してないのは、とてもうれしいことですということを素直にもう言いたい気持ちでいっぱいです。だから、目玉と言われたら、目玉で売り出すのかって、目玉じゃないんですよ。これだけのことをいろいろやってきて、財政悪化させなかったという多少の誇りもございます。そのように見ていただけないのは悲しいなというふうにいつも思いますけれども、このように成果を報告できるようになるとこまで奈良モデルが来たのは、大変うれしいことだというふうに思ってます。財政悪化して、財政の悪いのを隠して目玉をつくるって、これは一番の邪道だと思ってますので、それはしてませんよということは言えるのが大きなことでございます。目玉は幾つもありますけども、目玉はそれぞれ、県民の方の感じ方だと思いますので、こちらから目玉やというので、あまり目くらましをしないほうがいいかと思ったりするぐらいなんですけど。奈良モデルは地道なので、目立ちませんが、この全体を見ていただくとありがたいなというふうに思います。財政を悪化しないで、これだけのことができるんだなというように思いますので、そのような地方自治に全部の地方がなればいいかなと思います。国が発展するのは、こういうやり方じゃないかなと思っています。




記者:
 ありがとうございます。




司会:
 ほかにご質問いかがでしょうか。
 NHKさん。




記者:
 今回のこの新年度予算案、発表していただきましたが、これを実行に移すに当たって、どのように実践していきたいかという知事の豊富といいますか、意気込み、聞かせてください。




知事:
 予算は、一つは、絵に描いた餅だけではいけません。スケジュールが出るというのが大きなことです。中央卸売市場でも、まほろばパークでも、完成のスケジュールが出るというのは大きなことであります。そのスケジュールに向かって、プロセスをどうするか。実行という、NHKさんおっしゃる実行をどうするのかということは、今までプランについて熟議を重ねてきて、ドゥーについての設計が出始めるまでになったというのが今年の予算の大きなことで、プラン、ドゥーのとこまで出てきた。今のドゥーをどのようにするのかというご質問でもあろうかと思います。どのようにするのかということは、それはもう奈良モデル的にやるのもありますし、もう一つは、PFIでやるのも多いですので、民間との協働ということは、これはまちづくりでもありますけど、民間の活力をどのように利用するか。その民間活力利用については、地方の行政施設を造るというのについても、例えば文化会館を造るって、これ、行政施設でありますけども、それについても設計を自分でして自分でやるというやり方もあると思うんですけども、運営まで見越して、そのPFIでやろうかという新しいやり方が出てきてますので、そのような新しいやり方を活用するというのは一つの知恵だと思っています。そのPPPと言われます民間との協働でやろうというのは大きなことである。しかし、基本的な公的な目的の施設が多いですので、あるいはプロジェクトが多いですので、公共事業はもちろん民間が参与するのは公募をして、事業者になるんですけども、その公共事業でも道路の運営でもコンセッションでやるような時代になってきましたので、例えば今の実行の中の一つの例で、例えば空港の運営ということ、空港の建設、大規模広域防災拠点の建設と運営となりますと、これはコンセッションまではいかないと思いますけど、民間の管理ということも十分考えられます。関西空港の第3滑走路として、防災機能を確保というのは、県営空港でありますけれども、県営飛行場でありますけれども、滑走路の平時利用ということについて、関西空港はもうコンセッションになってますから、そのようなことをしますかということは、これは運営のとこになりますけれども、建設と運営は、五條については分かれてくると思いますけれども、もっと大胆にいくと、関西空港なんかは建設は国がやって、運営がコンセッションということでありますので、道路についても、運営と利用というのはPFIとか、コンセッションになる。愛知県の道路もそのようになってきておりますので、そのようなやり方が出てきております。大和平野中央のコンソーシアムフォーラムでも民間の運営が入る要素がありますかというのが大きなポイントになってきております。今のNHKさんのやり方についての知恵ということは、これからも一つの狙い目になってくると思います。




記者:
 ありがとうございます。




司会:
 ほかにご質問いかがでしょうか。
 読売新聞さん。




記者:
 今回、議会において、知事が新しい条例を7つ出されるかと思うんですけども、ちょっとその辺りの思い、ふだんより数が多いと思うんですが、その辺りの思いと、その中の条例の一つに、今回のこの117ページにもあるよい職場づくりに関する条例というのがあり、先ほど知事のお話の中でも西田さんの件がということでご説明がありましたが、非常に今回、いわゆる丸新の事業も多いですし、この辺り、知事の思いもあるんではないかと思うんですが、その原因と対策をどう考えてこういった条例を出されたか、お聞かせいただけますか。




知事:
 条例を振り返りますと、昨年から、あるいは2年から更生支援の条例などをつくってきておりますけども、みんな現場条例なんですね。現場をどのようにするかという条例なんです。そのときに、現場を見てやるときに、国が十分してくれないところということがあるいうことを現場の課題を見据えますと分かってきます。国のできないことを、国の勢力、仕事をつなぐという地方の役目があるように思いました。それが、条例の動機、思いということの一つ大きな思いであります。例えば更生支援の条例というのは、司法と福祉、法務省と厚生省が国ではつながってないですね。私、国のつながってない事例はたくさん知ってますので、つながってないということが分かってきて、それは地方でつなぐというやり方あるんじゃないかというのが更生支援の条例です。それは国でも喜んでいただいています。法務省は特に喜んでいただいて、厚生省はやってこられなかったので、あまり喜びということにはならない。代わりにやってくれるなというふうに思っていただいてもいいと思うんです。代わりにやってもいいんですよ。それは、地方で現場ですから。更生支援の現場を地方、地方でつくろうという条例ですので、条例がないと、継続、それこそ、先ほど目玉は何ですかと言われて、目玉、目玉と言っててもしようがないので、条例があると持続力があるというふうに思いますので、これが更生支援の国の足らないところを条例で補うと。これ、ちょっと言い方、たけだけしいですけども、そのような更生支援。
 もう一つ、国のやってないのを償うと、森林環境管理条例ですね。フォレスターをつくるというのは、国の森林は林野庁がやっておりますけれども、林野庁と森林環境管理は森林環境基本法というのがありますけども、アンブレラ法ですけども、環境省の法律がぶら下がってないんですね。ぶら下がっているようで、ぶら下がってないというすごいテクニックを国はやってますので、どうしてこういうことをするのといって、環境省に言いに行ったことあります。そんなんよく知ってますねと言われましたけど、もう国のテクニックだから、そういうことはいけないことだよといって説教して帰りましたけれども、環境管理は、あのようなやり方をするのは、朝日新聞の書評で、日本の森林は栽培、農業だという村野さんの書評が出て、これはいいことを書いてるなというので、その本を買って読んで、村野さんに来てもらって、森林環境管理条例をつくったと。その一々に現場の思いが籠もってるように思っています。
 そのような思い入れがありますので、今は7つも一挙に出しましたが、そのような元の現場の工夫条例、現場で工夫してもいいよと、国の言うことを聞いてるばっかりの地方じゃないよと、地方分権一括法が大きなきっかけでありましたから、私から、西尾勝さんって、亡くなられましたけども、地方の創意工夫で国を興す一助になれというメッセージが来ておりました。それは国の法律で、違反でない限りは、地方の創意工夫ができるようになったというふうに私は思って、それは条例として新しくユニークな条例に結果的にどんどんなってくる。国でやってないことをやるからユニークになるということでありますので、新しい、職場づくり条例もそうですけれども、これは県職員の自死があって、職場改善というのを地方は国の地方公務員法があって、地方の公務員はかくあるべしということになってますけれども、その職場の健康管理というのは、現場に当然任されてるんですけども、国の言うことを聞いてると、ありきたりになってしまう可能性がいつもありますので、自分で考えようと。奈良モデルは自分で考えようと。昨日ありました、奈良の南部・東部振興のコンソーシアムフォーラムでも、考えを自分で考えて、自分の知恵を出すのが一番大事ですよって、もう叫んできたんですけれども、それはこの県では、条例に対価できるというとこまで来てると思います。そのような思いが籠もっているということでございます。
 職場づくり条例も、県職員の自死をきっかけに、一生懸命やろうといったら、このような、私はそこそこ立派な条例だと思いますけど、そこまで来たように思います。これは、これを条例をつくって、予算をつけて、また、条例の改善もするということができますので、その体系化、見える化をしていこうというのが奈良モデルの一つの展開の仕方だと思っています。条例をたくさんつくって、つくったよというのは、一々が現場に近い条例であります。現場の地域の知恵と工夫が多少盛り込まれているということであれば、大変うれしいなと。職員は本当に条例の魂込めてつくってくれたなという思いがしますので、とても感謝をしています。魂を込めてくれよということだけお願いしておりました。願いを形にしてくれよということだけを。もうこのような条例は大変すばらしい条例になってきてると思います。条例をつくるという発意は知事がせないけませんけど、どのようにやろうかという議論しながら、あれだけの条例を勉強してつくってくれたのは、すばらしい職員だなというふうに誇らしく思っています。




記者:
 ありがとうございます。




司会:
 よろしいでしょうか。
 ほかにご質問いかがでしょうか。
 毎日新聞さん。




記者:
 度々すみません。1点だけ、やはりどうしても自立した財源を、少しでも自立していくためにも、県税が大事だと私は思うんですが、県税、県税を自立した財源の大きな柱だと思うんですが、県税を増やしていくために少しでも知事としては何が大事だと思ってるんでしょうか。どうやったら県税が増えていくかなと思っていますでしょうか。




知事:
 県税を増やすというだけじゃなしに、三方よしの条例つくりましたけども、世間よし、働く人によしというのは、事業よしになるよという、あれは条例なんです。ということは、企業が働く人にいい給料を与えるとか、世間に貢献するとかということになれば、県税の減免をしてもいいよという考えを持っています。稼ぐのではなく、減免をしようかという。世間にいいことしてくれたら減免しようかというようなことも、次の、これ、税制調査会にかけなきゃいけません。条例が通ってからの次の仕事になります。その県税の減税、法人2税の減免に結びつけたい。客観的な指標が要ります。それと、もう一つは、公契約条例というのは奈良県つくっておりますけど、公契約条例は、人権施策をした人、障害者を雇った人などには、公契約の評点の加算をしております。プラス加算しております。その三方よし条例で、いいことしてくれた人には公契約条例の加算をしてもいいよということを考え始めています。すると、公共事業の中には、建設業もありまして、建設業の現場の働き方改革をした企業には公契約条例の得点加算があり得るということになりますと、働く環境がよくしてくれる建設会社は公契約条例に入りやすくなるなというふうな奈良県にしたいと思っています。それは、客観的指標で要ります。それは減免とか、公契約条例の加算というふうに結びつけてまいりますので。県税の増進を直接やっても、これは難しい。そのようなことをしながら、県内での企業が機嫌よくといいますか、いいように働いてくれるというのがまず第一の目的で、その結果、企業の活動が活性化すれば、税金も納めてもらえるというふうな思考にしてます。
 その県税が納めて、伸びてくる、県税の法人2税も伸びてきてるんですけども、先ほど消費税で言いましたけども、法人2税も伸びてきてるんですけど、奈良県は、ベッドタウンでしたから、個人の所得税、個人所得税が一番の財源だったんですね。今まで大きな一番の。すると、大阪の給料が減ったり、奈良の給料より大阪の給料が高いので、働きに行ってる人たちの給料が下がってくると、構造的に県税収入は所得税の必ず下がるという構造があります。これは困ったもんだということで、その法人2税とか、税収構造を変えていくということを考えてきておりました。これも大きなことで、ぱっと変わらないわけであります。長年変えてきたら、事業活動が活発になると、法人税の収入がある。法人税の収入は捕捉しやすいんですね。個人所得税のほうが捕捉しにくい。収納率が若干低いです。法人税のほうが所得率が高いという構造がありますので、それを、法人活動を推奨して、経済の活性化をすると、法人2税にちょっとずつでも転換すると。それが個人の県外就労が減ってきて、しかし、県内の就労が増えてくると、県内で就労されてると、働く場所の改善と生活の改善と一緒に、他人意識じゃなしに、自己意識が回ってくる。そういう地域を目指しています。地域で人、金、税金が回るようにという地域を目指していきます。
 大きなこと、転換でありますので、なかなかできないかなと、本当に思っておりました。この15年間でそれが夢が現実的になってきてるというのを数字的に実感してます。だから、短絡的じゃなしに、回り回ってというようなことで、今日、ちょっと今日は勢い込んで言ってますけれども、それはこのような数字が出てきたことが大変うれしいことだというふうに受け取っていただければと思います。このような結果が出てますよということを言いたい面も出てきてるもんですから、こんなん、それこそ夢みたい。こんなんなかなかできないこと。経済構造を変えようということを考えておりましたので、脱ベッドタウンということで。脱ベッドタウンというのはなかなかできないことでありましたけれども、それが現実的になってきている。脱ベッドタウンは、どういうことかというと、高齢者も幸せに暮らすということがありますけど、次世代が地域でいい働き口があるということは一番大きな目標でございます。そのための条例もいろいろつくってきておりますので、それが遠回りであったかもしれませんが、現実にいい数字で表れてくるまでなったのかなというのを、もう物すごい喜びですね。それで、ちょっといろいろ口が滑ったのは、その喜びの反映だと思って、お許しいただきたいと思います。




記者:
 ありがとうございました。




司会:
 ほかにご質問いかがでしょうか。
 奈良新聞さん。




記者:
 4月に知事選が控えていますが、今回の予算というのは、いわゆる骨格予算ということになるんでしょうか。




知事:
 まあ、そういうことになります。骨格予算という言い方も、ちょっと古くさいかなと思うんですけれども、選挙を迎えて、しかし、今まで継続しているのは継続しないと、やはりちょっとおかしいなと。継続の予算を今の議会にかけさせてくださいというお願いの予算になっています。実は、12月議会の予算要望のときに、与党であります自民党の役員の人たちとか、公明党の人たちに、来年度予算、ちゃんとつけていいですかと、継続の予算ありますからと言ったら、ちゃんとつけるのがいいですよとおっしゃったとこも、そういう政治的な対話もありますので。骨格という、次に新しい事業費などは減らしております。新しい人がどのように展開されるかという余地も残してるという意味で、骨格だと思います。従来の骨格と言われて、もうゼロにするというのは、やっぱり続いてきてますので、ゼロにするのはちょっといけないことだと思います。継続してるのは、今の体制でやるべしといって、予算を議会でつけてもらってきた流れがあります。特に奈良モデル中心で、プロジェクト、プロジェクトが進んできてるのに、次のプロジェクトの判断を委ねるというのは、続いてきてるものは駆け込みじゃなしに、やれることは予算化しとこうというような予算になっていると思います。淡々として進める予算だというふうに思っています。骨格という呼び方は、中身は昔の骨格とまたちょっと違って、ゼロからという骨格じゃないかも、継続の分は乗せさせていただいていますというような意味の、いろんな余地を、予算展開の余地を残した、減になっているのはそういう意味でありますけども、残した予算ということであります。コロナ対策でも、今やらなきゃいけない予算はいろいろありますので、医療についてもそうでございますので、一から始めるのは、それこそ新しい政権に委ねるということで、今まで続いてきてるのは、つぎ込んでおくべきというふうなことに考えています。




記者:
 ありがとうございます。
 もう1点、新年度予算をどういうところに重点を置いて組まれたか、どういう予算になったかというのをちょっと一言で言っていただけると。




知事:
 予算の性格を、また一言言葉で、一言という性格を客観的に言うのは、私、あんまりできませんけれども、主観的にどう思ってこの予算をつくったかというと、今までの継続ということにも関係しますけども、ちょっとフレーズは長くなる、ふわっとした言い方です、もっとよくなる奈良を願う予算とか、奈良の発展を願う予算とか、願いが籠もっているということは確かでございます。この発展を継続していきたい。波が来てることは確かでございます。波を逃すと、波がもう二度と来ないかもしれないと思いますので、奈良発展の波の勢いを続ける予算とか、ちょっとだんだん長くなってきますけれども、奈良の発展の止めない予算とか、発展をもっとよくなる奈良を願う予算とか、願いを込めていることは確かでございます。ちょっと主観的な表現、客観的な表現にはなりませんけれども。こちらとしては、そんな表現しかなかなかできませんですけど。




記者:
 ありがとうございます。




司会:
 よろしいでしょうか。
 ほかにご質問いかがでしょうか。
 読売新聞さん。




記者:
 ちょっと今年度予算という枠組みからは少し外れてしまうかもしれないんですけども、ずっと知事のこの16年間の施策の中で、脱ベッドタウン化というのもあり、奈良のいわゆるいろんな方面からの発展ということに力を入れてこられたというか、一極集中だとか、そういったことから脱却して、奈良独自のということで考えていらっしゃったかと思うんですけども、やはり我々が生活していて、日本の人口がどんどん減っていき、これから日本の経済が縮小していくんではないかというような漠然たる不安があるわけですけども、今年度の予算という、これはちょっと外れてしまうんですが、そういった中での地方自治の在り方というんですかね、知事はどういったビジョンをお持ちなのか、お聞かせいただけないでしょうか。




知事:
 質問を評価しちゃいけないんですけど、いい質問だと思いました。いい質問というのは、大きな質問だということでありますけども、今日本の経済、何に襲われているかというと、停滞とか、人口減少が裏にあるんじゃないか、少子化が進んでるんじゃないかというようなことを反映して、抜け道というか、出口が見えないんじゃないかというようなことが閉塞感につながっていると思います。これは、国の発展モデルをどのようにするか、ちょっと言い方が大仰になるので、お許しください。それは、私の立場は、国の発展も願いつつ、地方の発展を願うという立場であろうかと思います。その奈良モデルは、国の発展のモデルが新しい資本主義とか、いろいろ国の政治もちょっと見てきましたので、その今の発展モデルについては、一つ、発展モデルについては、中央集中型って、富士山型といった、富士山が高くなれば、裾野が広がるよ。このパターンは、中央で均てんするというパターンは、もう取れないと思います。青い山脈型と呼んでるんですけども、地方の山脈、山脈があって、凸凹があっても、それぞれが盛り上げていくことによって、その大きな山塊ができる。日本アルプス型というふうに展開するというほうが、それはネットワーク型、今地方、世界がどんどんそのように展開している。そうでないと、中央トップ型だと格差ができます。中央と地方の格差ができて、しかも家族の格差が。この格差が一番の大きな問題、世界の政治の不安定をもたらすのは格差だというふうに認識してますので、日本は格差がないんじゃないかって、格差が広がってることは確かですので、格差是正に向かうべきというのは私の哲学です。そのために地方は頑張らなきゃ、国のためにも頑張らなきゃ。格差是正というのは大きな。
 奈良県の中では、南北格差。南を盛り上げるのが大きな。その政治は、大都市に目玉をつくって売っ、票を稼ごうという政治が、ポピュリズムが出てきておりましたので、そうじゃなしに、格差是正のために、票のない南部を盛り上げる、票の少ない地方を盛り上げるという政治に転換するのが私は望ましいと、そのような役割がこの地方の南北格差がある知事にはあると思いますし、奈良の地方が中央にも貢献、日本の経済にも貢献できるというような、地方間格差の是正、経済的な是正、あるいは世帯の是正。奈良に住んでると給料低いなと言われることのないように、暮らしと給料とのバランスがよくなれば、幸せな生活があるということを念じてまいりました。
 すると、人口減があるじゃないかという読売新聞さんのご質問ですけど、人口減で、私は経済発展のモデルの目標を何にするか。今までGDP、世界2位とか、3位とか、量で誇ってきた。私は量よりも質で誇るべきだというふうに思っています。経済の質で、その三方よしの条例は、新しい地域資本主義の条例ですけども、あれはその哲学の表れです。経済の質を誇るべきだと。幸せに暮らす人は地域貢献をする、国への貢献をする、企業のメンタリティーは日本の企業家にもあるわけです。株主資本主義で、政治的に言うと、どんどん走ってきました。小泉さんが走って、竹中平蔵さんが走って、アメリカの資本主義を標榜して、国の政治を動かしてこられました。それはポピュリズムにつながって、格差拡大につながったという、これはデフレ脱却とかというだけじゃなしに、経済の質が悪化してきたと思います。経済の質をよくするには、その全体のバランスのいい、アメリカの株主資本主義から脱しないかんというふうに思ってきています。それは、人口が減少してる、人口減少は増えればいいけど、人口減少して、人口は増やして、経済のGDPの量が多くなればいいのかと、昔でいいのかと。昔の公害をまき散らして、GDPを増やすということが典型的ですけども、生活の質を落として、経済の量が増えるというのは、もう取るべき道じゃないと思います。経済の質と生活の質と、両方上げないかん。そのためには、人口が減少しても立派な国がたくさんあります。世界の列国で、GDPが高いからというんじゃなしに、経済の質が誇れるようになる。それは社会保障と裏腹で、そういう目標が日本は達成できると思います。人口減少しても立派な国になれると思います。
 それを奈良県では大げさで言えば、実験しようかというのが今度の条例の一つの狙いであります。これは、一つの日本アルプス型、青い山脈型の一つのまだ小さな峰かもしれませんが、この峰がなかなか登りやすい、登山して気持ちがいいよというような峰になるように願っています。それは、今の発展形態の国を中心に、国がどうなればって、全体見るのはもうおかしいと思います。量を誇るような経済政策はおかしいと思います。質を誇るような経済体質になったほうがいいかと思います。そのために、地域、地域がするようにやろうと。ゆっくりですけど、そのような方向に動いてきてることは確かでありますので、そのような動きを感じてやると。しかし、政治で選挙だと、住民の方はやっぱり目先のほうがいいよと言われる政治が横行してきたことは確かでございますので、もう少し長期的に、しかし、先々のことを考えておられる方が結構おられます。
 今日は、このようにちょっと難しい思想の話をしたのも、フェイスブックを出し始めて、政策紹介していったら、ある方から投稿がありまして、この記者会見を楽しみにしてますという投稿が、びっくりしました。この記者会見で、理屈をちゃんと言っておられますねというような投稿があった。びっくりしました。そのような投稿は初めてなんです。その新しい条例とか、新しい試みを堂々と言っておられますねという投稿があったので、ああ、そのように見ておられる奈良県民の方がおられるのかということも知って、このような時期ですので、物すごい励みになります。今日は、どうも口が勝っているのは、その励ましのせいだと、ちょっとお許しください。今まで以上にちょっと噴き出してますけれども、そのような投稿があって、その奈良県のやり方、ユニークなやり方にわくわくしてますというような見方がありまして、これは毎日新聞さんなんかの言われるのとまた違う見方があるというようなことが、私にとっては励ましになるというふうに思っています。ユニークな取組をどんどん記者会見で言われてますねという。記者会見という場を、記者会見を楽しみにしてますという方、投稿があったので、ちょっと余計に、長い話を短くしろといつも言われてますけれども、そのようなことの情報の反映だと、お許しください。随分長くなってしまいました。私のせいですので、申し訳ございません。




記者:
 ありがとうございます。理解がすごい進みました。ありがとうございます。




司会:
 ほかにご質問はよろしいでしょうか。
 幹事社さん、よろしいでしょうか。
 よろしいでしょうか。
 それでは、本日の知事会見を終了いたします。ありがとうございました。

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