介護福祉士

みなさまから寄せられた

ご意見

奈良県における介護福祉士の未来を拓くため、今すぐ行動を起こすべき5つの課題と、その解決策を提案します。
課題1：低い賃金。これは、介護の仕事への誇りを持ちにくい原因です。そこで、「奈良未来応援手当」を創設し、介護福祉士の資格を持つ職員に、月額1万円を補助します。財源は県内の観光収益の一部を充て、観光客の「おもてなし」が介護福祉士への直接的な支援に繋がる仕組みを構築します。
次に、課題2：身体的・精神的負担。人手不足や重労働による疲弊は深刻です。これに対し、「鹿と歩こう！ウェルネスプログラム」を実施します。これは、定期的に奈良公園での散策会を設け、専門家によるリフレッシュ講座と交流会を開催するものです。奈良の美しい自然が、介護福祉士の心の癒しとなり、職場を超えた仲間との繋がりを生み出します。
課題3：キャリアパスの不明確さ。頑張っても将来が見えにくいという不安を解消します。「奈良県版 介護エキスパート認定制度」を創設し、認知症ケアやターミナルケアなど、専門性を高めた介護福祉士を県が認定・表彰します。これにより、スキルアップが社会的に評価され、キャリアアップの道筋が明確になります。
課題4：社会的な評価の低さ。尊い仕事が軽んじられる現状を変えます。「奈良の介護は、文化です」プロジェクトを立ち上げ、介護の専門性を歴史や文化と結びつけて発信します。例えば、東大寺大仏殿での介護福祉士感謝イベントを開催し、その姿を広く県民に伝えます。
課題5：デジタル化の遅れ。煩雑なアナログ業務は、利用者に寄り添う時間を奪います。「ならAIヘルパー導入支援事業」として、介護記録アプリや見守りセンサーの導入費用を県が全額補助します。
また、操作方法を学ぶ講習会もセットで提供し、誰もが安心してデジタルツールを使えるようにします。
これらの施策は、介護福祉士の生活を支え、仕事への誇りを取り戻し、そして未来への希望を育むものです。奈良県が、全国に先駆けて介護福祉士が輝くモデル地域へ。

受付年月日:2025年8月18日

県では、「奈良県福祉・介護事業所認証制度」を通して、職場内におけるキャリアアップの仕組みや給与等との関連が明確なキャリアパスの構築、心身不調・ストレスの解消など、介護福祉士をはじめとした介護職員がやりがいを持って働き続けることのできる職場環境づくりに関して、施設・事業所自らが取り組むことを推進しています。
また、介護記録アプリや見守りセンサーなどの介護ロボット・ICTの導入に要する経費補助を行うとともに、「奈良県介護生産性向上総合相談センター」を設置し、導入後の活用方法等に関する相談に対応するなど、介護現場のデジタル化を推進しています。
介護人材の確保・定着に向けた施策に奈良県の観光資源を活用する視点については、今後の施策の参考とさせていただきます。

福祉保険部　地域包括支援課