| 件名 |
県立学校
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みなさまから寄せられた
ご意見
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県教育委員会が公表しているデータによると、近年、県立高校の充足率は普通科を中心に低下傾向にあります。特に、倍率が1.0倍を割り込む「定員割れ」が常態化している学校も少なくありません。一方で、私立高校は普通科、専門学科を問わず、高い充足率を維持し、県外からの流入も増えています。この背景には、少子化という社会全体の傾向に加え、以下の要因が考えられます。 * 普通科の多様性の欠如: 県立普通科高校の多くは画一的な教育内容であり、生徒の多様なニーズに応えきれていない可能性があります。 * 専門高校の魅力の伝わりにくさ: 専門高校は高度な専門性を学べますが、その魅力や卒業後の進路が十分に県民に伝わっていない可能性があります。県民の視点から、奈良県立高校の魅力を高めるための具体的な施策を以下に提言します。
1. 中学校教員への正しい知識の理解促進
生徒の進路選択において大きな影響力を持つのが中学校教員です。しかし、専門高校や特色ある県立普通科高校の教育内容や卒業後の進路について、必ずしも最新かつ正確な情報が共有されているとは限りません。 * 定期的な情報共有会:県立高校が中学校教員を対象とした学校説明会や公開授業を定期的に開催し、教育内容や生徒の活動状況を直接伝える場を設ける。 * 教員研修の実施: 進路指導担当者だけでなく、全教員を対象に、専門高校の最新のカリキュラムや大学進学・就職実績に関する研修を実施し、正しい知識の浸透を図る。 * 進路指導ツールの提供: 高校の魅力や特色を簡潔にまとめたパンフレットや動画を、中学校の教員が活用しやすい形で提供する。
2. 専門高校の再定義とブランディング
* 名称の見直し: 専門高校の名称を現代的で魅力的なものに変更し、学ぶ内容が明確に伝わるようにする。例えば、「商業科」を「ビジネスクリエイト科」にするなど。 * 外部との連携強化: 地元企業や大学と連携したプロジェクト型学習(PBL)を導入し、実践的なスキルを習得できる場を増やす。 * キャリアパスの明確化: 卒業生の進路を具体的に示し、専門高校での学びが将来のキャリアにどう繋がるかをわかりやすく情報提供する。
3. 普通科の教育改革
* コース制の導入: 生徒の興味関心に合わせて、文系・理系だけでなく、「国際文化コース」「地域創生コース」「データサイエンスコース」など、多様な選択肢を設ける。 * 探究学習の充実: 生徒が自ら課題を見つけ、解決策を探る「探究学習」を全普通科で必修化し、思考力や表現力を養う。 * ICT教育の推進: 全生徒にタブレット端末を配布し、オンラインでの学習やグループワークを日常的に取り入れる。
4. 情報発信の強化
* SNSの活用: 各学校がInstagramやYouTubeなどを活用し、学校生活や部活動の様子、教育内容をリアルタイムで発信する。 * 体験型オープンキャンパス: 一日生徒体験や部活動体験など、生徒が学校の雰囲気を肌で感じられるイベントを充実させる。
これらの施策を通じて、県立高校の教育の質と魅力を高め、中学校教員と連携することで、生徒が自らの進路を主体的に選択できる環境を整えていくことが、ひいては県民からの信頼と選択に繋がると確信しています。
受付年月日:2025年8月28日
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| 回答 |
いただいた提言を参考に、今後も、各校での体験入学の実施や紹介動画の公開、県立高校の説明会等を実施し、県立高校の魅力の発信に努めていきたいと思います。
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| 担当課 |
教育委員会事務局 高校教育課
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件名
「県立学校」
みなさまから寄せられたご意見
県教育委員会が公表しているデータによると、近年、県立高校の充足率は普通科を中心に低下傾向にあります。特に、倍率が1.0倍を割り込む「定員割れ」が常態化している学校も少なくありません。一方で、私立高校は普通科、専門学科を問わず、高い充足率を維持し、県外からの流入も増えています。この背景には、少子化という社会全体の傾向に加え、以下の要因が考えられます。 * 普通科の多様性の欠如: 県立普通科高校の多くは画一的な教育内容であり、生徒の多様なニーズに応えきれていない可能性があります。 * 専門高校の魅力の伝わりにくさ: 専門高校は高度な専門性を学べますが、その魅力や卒業後の進路が十分に県民に伝わっていない可能性があります。県民の視点から、奈良県立高校の魅力を高めるための具体的な施策を以下に提言します。
1. 中学校教員への正しい知識の理解促進
生徒の進路選択において大きな影響力を持つのが中学校教員です。しかし、専門高校や特色ある県立普通科高校の教育内容や卒業後の進路について、必ずしも最新かつ正確な情報が共有されているとは限りません。 * 定期的な情報共有会:県立高校が中学校教員を対象とした学校説明会や公開授業を定期的に開催し、教育内容や生徒の活動状況を直接伝える場を設ける。 * 教員研修の実施: 進路指導担当者だけでなく、全教員を対象に、専門高校の最新のカリキュラムや大学進学・就職実績に関する研修を実施し、正しい知識の浸透を図る。 * 進路指導ツールの提供: 高校の魅力や特色を簡潔にまとめたパンフレットや動画を、中学校の教員が活用しやすい形で提供する。
2. 専門高校の再定義とブランディング
* 名称の見直し: 専門高校の名称を現代的で魅力的なものに変更し、学ぶ内容が明確に伝わるようにする。例えば、「商業科」を「ビジネスクリエイト科」にするなど。 * 外部との連携強化: 地元企業や大学と連携したプロジェクト型学習(PBL)を導入し、実践的なスキルを習得できる場を増やす。 * キャリアパスの明確化: 卒業生の進路を具体的に示し、専門高校での学びが将来のキャリアにどう繋がるかをわかりやすく情報提供する。
3. 普通科の教育改革
* コース制の導入: 生徒の興味関心に合わせて、文系・理系だけでなく、「国際文化コース」「地域創生コース」「データサイエンスコース」など、多様な選択肢を設ける。 * 探究学習の充実: 生徒が自ら課題を見つけ、解決策を探る「探究学習」を全普通科で必修化し、思考力や表現力を養う。 * ICT教育の推進: 全生徒にタブレット端末を配布し、オンラインでの学習やグループワークを日常的に取り入れる。
4. 情報発信の強化
* SNSの活用: 各学校がInstagramやYouTubeなどを活用し、学校生活や部活動の様子、教育内容をリアルタイムで発信する。 * 体験型オープンキャンパス: 一日生徒体験や部活動体験など、生徒が学校の雰囲気を肌で感じられるイベントを充実させる。
これらの施策を通じて、県立高校の教育の質と魅力を高め、中学校教員と連携することで、生徒が自らの進路を主体的に選択できる環境を整えていくことが、ひいては県民からの信頼と選択に繋がると確信しています。
受付年月日:2025年8月28日
回答
いただいた提言を参考に、今後も、各校での体験入学の実施や紹介動画の公開、県立高校の説明会等を実施し、県立高校の魅力の発信に努めていきたいと思います。
担当課
教育委員会事務局 高校教育課