H16奈良県内産農産物の残留農薬検査

H16奈良県内産農産物の残留農薬検査

 平成15年の食品衛生法改正により、平成18年5月末からポジティブリスト制度が施行されることになります。
 そこで奈良県では、平成16年度より、県内で生産される農産物を中心に残留する農薬についての検査を実施しています。
 検査を実施した結果については、以下のとおりです。



 平成16年度

 平成16年度は、奈良県内産農産物72検体、県外産農産物10検体、輸入品8検体について、残留農薬検査を実施しました。
このうち、27検体から残留農薬を検出しましたが、そのうち県内産のなすから食品衛生法の基準を超える農薬を検出しました。このなすについては、収去後3日後に結果が判明し、直ちに流通状況の調査を行ったところ、流通していないものであったことを確認しており、また、出荷者に対して、生産方法等の指導を行っています。
 そのなすびを除いた農産物について、5月末に施行されるポジティブリスト制度に当てはめても、違反となるものはありませんでした。
 なお、検査した農薬は、殺虫剤56種、殺菌剤20種、除草剤14種、その他1種でした。



分類 合計 内訳 不適件数
県内産 県外産 輸入品
核果果実 2 2

0
かんきつ類果実 オレンジ、みかん、レモンなど 7 1 2 4 0
仁果果実 2 2

0
ベリー類果実 いちご 8 8

0
その他の果実 かき 11 10 1
0
あぶらな科野菜 キャベツ、こまつな、はくさい、ブロッコリーなど 13 11 2
0
うり科野菜 かぼちゃ、きゅうり 6 4
2 0
きく科野菜 しゅんぎく、レタス 4 2 2
0
きのこ類 しいたけ 5 5

0
なす科野菜 トマト、なすなど 16 12 2 2 1
ゆり科野菜 ねぎ、 5 5

0
その他の野菜 ほうれんそう、セロリなど 4 4

0
その他 7 6 1
0
合計 90 72 10 8


農薬を検出した検体について
(全て基準内で違反ではありません。)

収去品名 検出農薬名
いちご クレソキシムメチル
いちご クレソキシムメチル
いちご クレソキシムメチル
ビテルタノール
ミクロブタニル
いちご クレソキシムメチル
フェナリモル
プロシミドン
いちご ビテルタノ-ル
いちご フェナリモル
ミクロブタニル
いちご プロシミドン
うめ ビテルタノール
うめ ビテルタノール
ジフェノコナゾール
かき クレソキシムメチル
かき シペルメトリン
フェンバレレート
フェンプロパトリン
かき ジフェノコナゾール
かき フェンバレレート
しろ菜 フェントエート
クロルフェナピル
クロルフェナピル
トマト ジエトフェンカルブ
トマト ジエトフェンカルブ
プロシミドン
トマト プロシミドン
なす EPN
日本なし プロチオホス
日本なし クレソキシムメチル
はくさい フェンバレレ-ト
ほうれんそう シペルメトリン
ペルメトリン
レタス クロルフェナピル
オレンジ(輸入) クロルピリホス
パプリカ(輸入) テブフェンピラド
プロシミドン
ミクロブタニル