冬場の食中毒にご用心!!

冬場の食中毒にご用心!!

 

 食中毒といえば夏場に発生するものと思われがちですが、冬場にノロウイルスによる食中毒が多発しています。ご注意下さい!!


ノロウイルスとは?
 ノロウイルスは、SRSV(Small Round Structured Virus:小型で球形の突起のあるウイルス)のひとつで、ウイルスによる食中毒の主な原因です。
ノロウイルス(厚生労働省)
ノロウイルス(消費・生活安全課)

ノロウイルスの特徴は?
 このウイルスは、食品中では増殖できず、人間の生きた細胞の中でのみ増殖し、食中毒様症状をおこします。また、少量(数個から100個程度)でも体内に入ると増殖し、食中毒様症状をおこすので、注意が必要です。

どんな症状になるの?
 潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間で、主症状は発熱、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛です。通常、これらの症状が1~2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。

どんな食品が原因なの?
 以前はカキなどの二枚貝による食中毒が多く報告されていましたが、最近ではウイルスに感染した食品取扱者を介して食品が汚染されたことが原因となっているケースが多く報告されています。

どんな原因で起こるの? 食中毒のおこるサイクルについてはコチラ

非加熱食品等が原因の場合

 調理場内でノロウイルスに汚染された食品から二次汚染を受けたり、このウイルスに感染した人(自覚症状が全くない場合もあります。)がトイレの後で手をよく洗わずに調理し食品を汚染する場合、人から器具を介し食品を汚染する場合など、いろいろな可能性があります。

二枚貝が原因の場合

 ノロウイルスによる食中毒で人間の腸管内で多量に増殖したノロウイルスが糞便と伴に下水等に排出され、河川や内海まで汚染することで、河口部で育った二枚貝をも汚染してしまい、それを加熱不十分や生で食べるため発生しています。


ノロウイルスの予防方法
 
ノロウイルスの感染経路は、ほとんどの場合、経口(口から体内に入ること)感染です。日頃から、食事前やトイレの後などにおいて、石けんなどでしっかり手を洗いをしましょう。

 食品を加熱する場合は中心までよく火を通してください。食品の中心温度85℃以上で1分間以上の加熱を行えば、感染性はなくなるとされています。

 下痢の症状や体調不良の場合は、調理に従事しないでください。

 
 吐物など、ウイルスを含む汚染物の処理にも注意が必要です。
 
ノロウイルス食中毒にご用心(奈良県・保健所)
ノロウイルス食中毒予防対策リーフレット(厚生労働省)
手洗いの手順リーフレット(厚生労働省)