奈良県では、県内の歴史的催事を活用した「奈良県観光キャンペーン」を展開し、全国からの観光誘客を図っています。
令和4年度は、「壬申の乱1350年」という歴史的な年であることから、令和6年の「飛鳥・藤原」世界遺産登録を見据えたキャンペーンの第一弾として、律令国家誕生の舞台となった「飛鳥・藤原」に繋がる歴史的転機「壬申の乱」を取り上げ、誘客促進のための様々な企画の実施を予定しております。
新型コロナウイルス感染症の情勢を考慮しながら、県民による県内観光需要喚起をはじめとして、関西圏から首都圏へと、来県への意欲を高めていきます。
1 ポスターキャンペーン
壬申の乱の主役である大海人皇子(後の天武天皇)は、妻の鸕野讃良皇女(うののさららのひめみこ、後の持統天皇)とともにこの地に身を隠した後、挙兵。国を二分した皇位継承争い「壬申の乱」に勝利し、そこから天武天皇により、律令国家の礎が築き上げられていきます。天武天皇の亡き後、その意思を引き継いだ持統天皇は30回以上も宮滝を訪れています。
今年度のビジュアルでは、このエピソードを踏まえ、舞台となった地や歴史上の人物達に親近感を覚えていただくことを目指しました。

■ 掲出時期:6月10日頃から順次掲出予定
■ 掲出場所:県内市町村・観光協会・観光案内所、JR奈良駅及び近鉄奈良駅、JR環状線、JR山手線 等
2 奈良県周遊キャンペーン2022(仮題)
昨年度に引き続き、人気キャラクター「すみっコぐらし」(サンエックス)とコラボレーションし、親子連れの方を中心に、今年1350年の節目を迎える「壬申の乱」や「飛鳥・藤原」ゆかりの地と周辺の観光スポットを巡りながら、日本のはじまりの地・奈良を体感いただくことができる企画を実施予定です。
今年度も、抽選で「すみっコぐらし」のオリジナルグッズがあたるデジタルスタンプラリー企画や、ゆかりの地を楽しく観光できる周遊企画を検討中です。

※キービジュアルは昨年度のものです。
■ 開催予定時期:令和4年8月~11月頃
■ 開催予定エリア:「壬申の乱」や「飛鳥・藤原」ゆかりの地(吉野・宇陀等)
※詳細については、7月頃に記者発表予定です。
※新型コロナウイルスの影響等により、開催内容・開催時期を見直す可能性がございます。
3 奈良の魅力を発信する漫画「ざっくり言う『なら』」好評連載中
今年3月より連載開始した、奈良にゆかりのある生き物たちが、奈良県の魅力を大まじめに”ざっくり”紹介する漫画「ざっくり言う『なら』」でも、4月から壬申の乱や「飛鳥・藤原」の時代の人物・舞台等について、”ざっくり”紹介していきます。
今後も継続して奈良の魅力について発信していきますので、是非、当課公式SNSアカウントをフォローいただき、漫画を楽しんで下さい!

※vol.1より
※vol.5より
■ 発信媒体
(1)奈良県観光プロモーション課 公式Instagramアカウント(@narakankopuromo)・・・リンク
(2)奈良県観光プロモーション課 公式Twitterアカウント(@narakankopuromo)
・・・リンク
メインビジュアルの舞台「宮滝」のご紹介
吉野町宮滝は飛鳥時代から奈良時代にかけて吉野離宮のあった所とされ、斉明、天武、持統、文武、元正、聖武天皇がたびたび訪れたといわれます。宮滝の吉野川にかかる柴橋からは、季節に応じた美しい景観を楽しめます。
夏は吉野川の美しい流れと、緑の生い茂る巨岩奇岩が立ち並ぶ様は壮観で、秋は紅葉した木々と白色の岩や青色の川の流れとのコントラストも楽しめます。また多くの木々が落葉した冬は、川の青色と巨岩奇岩の白色が際立ち、夏や冬と違った美しさがあります。

(写真:奈良県景観資産より)
奈良県では、「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の世界遺産登録を目指しています!
「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」(「飛鳥・藤原」)は、2007年に世界遺産候補となる暫定一覧表に記載されました。飛鳥宮跡と藤原宮跡という古代日本の中心であった2つの宮殿跡をはじめとした、20件の資産で構成されています。7世紀から8世紀にかけて、東アジアでは隋・唐といった中国王朝を中心とした文化圏が形成され、朝鮮半島も経由してさまざまな交流が行われるとともに、周辺の国々では中国王朝にならった国づくりが進められました。「飛鳥・藤原」は、宮殿・官衙(かんが)跡、仏教寺院跡、墳墓(古墳)といった地下に良好に保存されてきた考古遺跡の変遷によって、東アジアの先進文化との交流と融合、律令国家が誕生する過程を証明することのできる他に例のない文化遺産です。
奈良県内の世界遺産と候補の位置

(出典:「奈良県世界遺産ジャーナル 創刊号」)
○世界遺産「飛鳥・藤原」登録推進協議会 公式サイト・・・リンク

※報道資料はこちら(pdf 523KB)