令和5年度の奈良県観光キャンペーンについて
奈良県では、県内の歴史的な出来事等を活用した「奈良県観光キャンペーン」を展開し、全国からの観光誘客を図っています。
令和5年度は、「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の今後の世界遺産登録を願い、飛鳥・藤原時代の歴史的な「事跡」や「人物」をテーマに展開します。また、令和4年度から継続している「奈良の食や食文化」の魅力も併せ、誘客促進のための様々な企画を実施いたします。
県民の県内観光需要喚起を図るとともに、大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)を契機として、首都圏や近隣府県等からの来県意欲を高めていきます。
1 ポスターキャンペーン
天武天皇が造営を始め、持統天皇によって完成した、日本の基盤となった藤原宮。飛鳥・藤原の歴史的資産は、1300年以上前から現在に至るまで、その地下で日本の歴史の記憶を残し続けてきました。そんな日本のはじまりの地 奈良は、日本の食文化の始まりの地であるとも言われています。清酒やうどん、お茶など、奈良にルーツを持つ食材もあります。
今年度のビジュアルでは、飛鳥・藤原の地で雰囲気も食も、まるごと古代を楽しめる場所として表現しました。
■掲出時期 9月5日から順次掲出予定
■掲出場所 県内市町村・観光協会・観光案内所
JR奈良駅及び近鉄奈良駅、JR環状線 等
2 奈良県観光キャンペーン ランディングページ
ポスターキャンペーンに合わせ、「奈良県観光キャンペーン」のランディングページを作成しました。令和5年度のテーマとなっている飛鳥・藤原時代の歴史的な「事跡」や「人物」、関連地域の奈良の自然や食など、訪れて楽しめる場所を紹介しています。
今後展開を予定している、周遊キャンペーン2023(仮題)の情報も、当該ランディングページで情報公開していく予定です。

3 奈良県周遊キャンペーン2023(仮題)

人気キャラクター「すみっコぐらし」(サンエックス)とのコラボレーション第3弾です。親子連れの方を中心に、飛鳥・藤原時代の舞台となった地域と周辺の観光スポットやその地で楽しめる食を巡りながら、日本のはじまりの地 奈良を、雰囲気と食で体感いただくことができる企画を実施予定です。
今年度も、抽選で「すみっコぐらし」のオリジナルグッズがあたるデジタルスタンプラリー企画や、ゆかりの地を楽しく観光できる周遊企画を検討中です。
■開催時期:令和5年秋ごろ開始予定
■開催エリア:明日香村、橿原市、桜井市を予定
※詳細については、後日記者発表予定です
※キービジュアルは昨年度のものです
4 奈良の魅力を発信する漫画「ざっくり言う『なら』」好評連載中
昨年3月より公式SNSで連載開始した、奈良にゆかりのある生き物たちが、奈良県の魅力を大まじめに”ざっくり”紹介する漫画「ざっくり言う『なら』」。今年度は、飛鳥・藤原時代の人物・舞台等について、”ざっくり”紹介しています。是非、公式SNSアカウントをフォローして,お楽しみください!

■発信媒体
(1)奈良県観光プロモーション課公式 (2)奈良県観光プロモーション課公式
Instagramアカウント(@narakankopuromo) Twitterアカウント(@narakankopuromo)


報道資料はこちら(pdf 1057KB)
★メインビジュアルの舞台「天香具山」のご紹介★
天香具山は、平成17年に名勝指定された大和三山(やまとさんざん)と呼ばれる香具山(かぐやま)・畝傍山(うねびやま)・耳成山(みみなしやま)のうちの1つです。標高152.4メートル。万葉集では「天香具山」(あまのかぐやま)と詠われています。
1300年前、持統天皇により遷都された藤原宮は、大和三山に囲まれた場所に位置し、日本初の本格的な都として動き始めます。持統天皇、文武天皇、元明天皇と三代にわたって政治が執り行われました。
小高い丘のような山頂までは登山口から歩いて約15分。遠足気分で歩くことが出来ます。

(写真:奈良県景観資産より)
★奈良と日本の食文化★
奈良は、日本の食文化発祥の地とも言われています。
例えば古代チーズの「蘇」は、飛鳥時代~平安時代の日本で作られていた乳製品の一種です。蘇の作り方は諸説ありますが、牛乳を煮詰めて固めたものと言われており、現在のチーズのようなものと考えられています。当時の貴族など、地位の高い人たちが好んで食べる高級品だったようです。
うどんについても、平安期に春日大社で振る舞われたはくたくうどんが、現在のうどんの起源になっているという説があります(諸説あり)。また、大和茶は806年、弘法大師が唐よりお茶の種子を持ち帰り、奈良・宇陀に植えてお茶の製法を伝えたことが始まりと言われるなど、奈良にルーツを持つ食が数多くあります。
そんな奈良は、食も空気も、1300年の時を味わうことができる場所です。