12月24日(火曜日)、御所市アザレアホールにて、県立青翔高等学校1年生全員における「統合科学研究発表会」が行われました。
県立青翔高等学校は、理数科単科高校で、1年生のすべてのクラスが学校設定科目「統合科学」における課題発見解決学習として、御所市の魅力発信や地域課題の解決について探究活動をすすめています。サイエンスイノベーターに必要な創造的思考力、総合的判断力及びコミュニケーション能力を身に付けるとともに、生徒の研究内容を御所市役所の職員の方々や地域住民に聞いていただき、地域と学校の協働を推進する目的で行われています。
当日は、1年生の生徒が各学級3~4人のグループに分かれ、それぞれが設定した探究テーマについて発表を行いました。発表内容は、「生徒自身の学習内容と関連付けた解決方法の提案」、「科学的根拠に関連付けた課題設定と解決方法の模索」、「他県の地域と協働した解決方法を調べ、御所市への適応の可否」等、探究活動を通して得た学びからたくさんのアイデアがありました。また、各グループの発表後に行う質疑応答では、発表内容に関して自らの考えを提案する生徒の姿も見られました。
発表を終えた生徒は、「環境問題に関心があり、再生可能エネルギーについて学びを深めたいと思った。課題に対し上手くいかないときがたくさんあったが、上手くいかない原因が何なのかを常に考えるようにした。」「課題解決の方法を考える際に、その方法が『根拠に基づいたものになっているか』と『実現性があるか』ということを大切にした。大学教授に様々なアドバイスをいただいたことが多様な視点から考えるきっかけとなった。」と話していました。また、本発表会に参加した学校運営協議会委員の方は、「子どもたちが地域の課題を発見し、さまざまな人と協働しながら課題解決の方法を模索している様子が伝わってきて、すばらしい発表だった。」とおっしゃっていました。