平隆寺跡 へいりゅうじあと
記入年月日 2016/08/12
- 所在地
- 奈良県生駒郡三郷町勢野東2-11-60
- 区分
- 遺跡 | 社寺跡又は旧境内
- 指定内容
- 県指定史跡
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- 歴史文化資源の概要
- 平隆寺跡は現在の平隆寺のある場所を中心として、飛鳥時代に建立された寺院跡です。昭和49年の奈良県教育委員会の発掘調査にて創建当初の塔の位置が判明し、平成10年の奈良県立橿原考古学研究所の発掘調査にて金堂基壇が判明しました。これらの発掘調査により、創建当時には四天王寺式伽藍配置を採用していたことが推定されています。文献上に記されるのは鎌倉時代に入ってからで、法隆寺関連の文献には聖徳太子建立の寺院の一つとして現れており、「施鹿薗寺」とも呼称されていました。室町時代の『興福寺官務牒疏』では、縁起として平群寺(平隆寺)が推古9年に平群神手により創建されたと記されています。
平隆寺跡の周辺には同時代の集落跡(峯ノ阪遺跡)や所用瓦の生産地(今池瓦窯、上ノ御所瓦窯、辻ノ垣内瓦窯)が検出されており、複合的に飛鳥時代の寺院を考えるうえで重要な遺跡です。
- 地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
- 三郷町の勢野地域は元々平群氏の本拠地と考えられており、平隆寺跡の他、勢野茶臼山古墳や峯ノ阪遺跡、辻ノ垣内瓦窯跡などが関係する遺跡として確認されています。
- 当資源と関連する歴史上の人物とその概要
- 聖徳太子、平群神手
- 当資源と関連する文献史料
- 三郷町役場『三郷町史』上・下巻 1976、奈良県立橿原考古学研究所『奈良県史跡名勝天然記念物調査報告第47冊 三郷町平隆寺』1984、奈良県立橿原考古学研究所『平隆寺第3次発掘調査概報』1998
- 他地域の関連する歴史文化資源
- 峯ノ阪遺跡、今池瓦窯、上ノ御所瓦窯、辻ノ垣内瓦窯、法隆寺(斑鳩町)、その他平群氏の関連する遺跡
- 問い合わせ先
- 三郷町 教育委員会事務局 生涯学習課
- 電話番号
- 0745-43-7332
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