出会う 奈良県歴史文化資源データベース

木造騎獅文殊菩薩及脇侍像(所在:安倍文殊院) もくぞうきしもんじゅぼさつおよびきょうじぞう

記入年月日 2016/11/25

木造騎獅文殊菩薩及脇侍像
所在地
奈良県桜井市阿部645
区分
彫刻 | 神像・仏像
指定内容
国宝

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
国宝・木造騎獅文殊菩薩及脇侍像。鎌倉時代の快慶仏師による造立で、日本で一番大きな文殊菩薩像。約7mの大きさがあります。建仁3年(1203年)~承久居委2年(1220年)に開眼法要されました。戦国時代・松永弾正久秀焼き討ち(永禄兵火)の際、本堂が全焼し文殊の乗る獅子と脇侍の最勝老人像が焼失。その後、この焼失した像は安土桃山時代の有名仏師・宗印によって造立されました。その際発見された胎内巻物・造立願文1巻が発見され、この巻物を含め補作の2像及び文殊尊像、善財童子像、須菩提像、優填王像渡海文殊群像(5像)が国宝に指定されています。
「記紀・万葉集」との関連とその概要
安倍文殊院境内の金閣浮御堂には当山が所蔵する「日本書紀(下御門霊社版)上、下」2巻江戸時代・及び「訂正古訓古事記(上、中、下)」3巻江戸時代の写本を公開しています。また、安倍仲麻呂の御尊像もお祀りしています。
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
安倍文殊院は奈良時代の「安倍仲麻呂」が出生した寺院として知られています。
安倍仲麻呂公は西暦698年(又は700年)に当山で出生され、現在でも史跡・安倍寺公園(元の安倍寺本堂跡)が古来より「仲麻呂屋敷」と伝承され誕生の地とされています。
安倍文殊院には日本唯一とされる仲麻呂公の御神像が在り、金閣浮御堂で特別公開されています。
問い合わせ先
阿倍文殊院
電話番号
0744-43-0002

掲載されております歴史文化資源の情報は、その歴史文化資源が地域にとって大切であると考えておられる市町村、所有者、地域の方々により作成いただいたものです。
見解・学説等の相違については、ご了承ください。