阿弥陀寺 あみだじ
記入年月日 2018/05/09
- 所在地
- 奈良市南風呂町10
- 区分
- 複合型 | 複数の歴史文化資源を包含する歴史文化資源
- 指定内容
- 国指定重要文化財 県指定有形文化財
※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。
- 歴史文化資源の概要
- 阿弥陀寺は奈良市のならまち地域に所在する浄土宗の寺院です。
本堂・客殿・庫裏・中門は江戸時代の建造物で、いずれも奈良県指定有形文化財に指定されています。
奈良国立博物館で保管されている絹本著色観経十六観相図は鎌倉時代の絵画で、重要文化財に指定されています。
- 地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
- 本堂は、棟札に「建立元和七年辛酉暦拾月七日」の記があり、元和7年(1621年)に建てられたことがわかります。客殿・庫裏・中門もこの時のものと考えられています。主要建物が同時の建立になり、しかも浄土宗寺院としての特色があり貴重な遺構であるとされています(奈良県教育委員会『奈良県指定文化財 第六集』)。
絹本著色観経十六観相図には、『観無量寿経』に説かれる阿弥陀如来の浄土などが描かれています。中国の浄土信仰に基づく絵画をもとに描かれた、鎌倉時代の貴重な作品です。
- 当資源と関連する伝承
- 阿弥陀寺は、永徳元年(1381年)に元興寺の僧が一庵を建てたのが起こりと伝えられています。
境内の悲田院は、養老7年(723年)に興福寺内に設けられたといわれ、近世に阿弥陀寺の専阿上人が隣の南城戸町で再興し、近年寺内に移したという由緒があります。
観経十六観相図は、重源上人が宋(中国)からもたらしたと伝承されています。
- 問い合わせ先
- 阿弥陀寺
- 電話番号
- 0742-25-0316
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