出会う 奈良県歴史文化資源データベース

奈良町にぎわいの家 ならまちにぎわいのいえ

記入年月日 2018/09/10

奈良町にぎわいの家主屋(正面外観)
奈良町にぎわいの家主屋(背面外観)
奈良町にぎわいの家主屋(広間)
所在地
奈良県奈良市中新屋町5
区分
建造物 | 住居建築
指定内容
国登録有形文化財

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
骨董商が建てた町家で、奈良町の中心部にあります。主屋は大正6年(1917年)の建築で、表屋造の形式をとります。奥の2階建部分は、後世の建て増しのように見える特異な造りですが、これは2階の座敷からの眺望を考慮したものとみられます。また、北側をすべて庭とし、北面に廊下や縁を設ける点も、ほかの町家に例がなく、伝統にとらわれない自由な発想から生み出された町家です。このほか敷地内には、離れ(大正2年)や渡廊下、蔵(江戸後期)、茶室の待合(大正6年)があり、近代の奈良における町家の屋敷構えをよく留めています。 主屋、離れ、待合、蔵は、国の登録有形文化財に登録されています。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
奈良町の中心部に位置し、整った外観は伝統的な奈良町の町並みの形成に寄与しています。平成27年(2015年)に「奈良町にぎわいの家」として開館し、年間約10万人が訪れます。奈良町の魅力発信の拠点として、奈良町の伝統的な文化や暮らし、伝統美術や現代アートの展示、奈良町の茶文化を体験する茶会など、「知る」「鑑賞する」「体験する」イベントを展開しています。町家の暮らしには欠かせない季節ごとのしつらえをし、日本文化の良さを感じられる魅力あふれる町家として、市民をはじめ世界各国からの観光客の交流の場として、多くの来訪者に親しまれています。
問い合わせ先
奈良町にぎわいの家
電話番号
0742-20-1917

掲載されております歴史文化資源の情報は、その歴史文化資源が地域にとって大切であると考えておられる市町村、所有者、地域の方々により作成いただいたものです。
見解・学説等の相違については、ご了承ください。