出会う 奈良県歴史文化資源データベース

国栖奏

記入年月日 2016/11/30

国栖奏
所在地
奈良県吉野郡吉野町南国栖
区分
民俗 | 無形民俗文化財
指定内容

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
国栖奏は、吉野町南国栖の浄見原神社で毎年旧暦正月十四日に行われる祭礼です。応神天皇が吉野宮に行幸した際、国栖人が来朝したという記事が『日本書紀』応神天皇十九年十月条に書かれており、これが国栖奏の始まりと伝えられています。
平安時代に記された『貞観儀式』には、吉野国栖十二人、笛工十二人が宮中に参内して国栖の古風を奏したとあり、この頃までは吉野の国栖の人々が平安京の宮中へ参勤していたことがわかります。なお、現在、国栖奏は国栖奏保存会を保持団体として奈良県の無形民俗文化財に指定されています。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
国栖奏は、国栖奏保存会によって伝承されていますが、国栖地域全体にとっても地域の伝承を物語る大切な祭礼と位置付けられています。
「記紀・万葉集」との関連とその概要
応神天皇が吉野宮へ行幸した折に国栖人が奏したという歌笛が起源伝承となっています。
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
応神天皇
当資源と関連する文献史料
『大和名所図会』(江戸時代に描かれた国栖翁の画像が掲載)
当資源と関連する伝承
大海人皇子を助けたという国栖翁の伝承が浄見原神社付近に伝わっており、その舞台になったという場所が片腹淵・ジジ河原・ババ河原などとして言い伝えられています。
問い合わせ先
吉野町教育委員会事務局
電話番号
0746-32-0190

近くの歴史文化資源

掲載されております歴史文化資源の情報は、その歴史文化資源が地域にとって大切であると考えておられる市町村、所有者、地域の方々により作成いただいたものです。
見解・学説等の相違については、ご了承ください。