出会う 奈良県歴史文化資源データベース

飛鳥宮跡出土木簡 あすかきゅうせきしゅつどもっかん

記入年月日 2017/10/11

所在地
奈良県橿原市畝傍町50-2
区分
考古資料 | 木簡・木製品類
指定内容

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
昭和35年(1960年)より継続して実施されている、橿原考古学研究所による飛鳥宮跡の発掘調査で2,000点を超える木簡が出土しています。
木簡は木の板に墨で文字を記したもので、荷札や連絡カード、記録メモとして古代によく用いられました。飛鳥から出土する木簡には「丁丑年」「辛巳年」などの年号、日本各地域の地名、鯛や鮎、米などの物品名、大津皇子などの人名、当時の冠位や職名などが書かれています。これらの記述内容から、当時の支配制度や飛鳥の都と地方との交流、出土した遺構の年代や性格などを探ることができます。
なお、展示品は複製品です。
「記紀・万葉集」との関連とその概要
『日本書紀』『古事記』『万葉集』は後世の編纂物で、内容がそのまま真実を現している訳ではありません。しかし木簡はその当時書かれたものそのものなので、史料としての信憑性が格段に高いです。
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
第104次調査で出土した木簡には「大津皇子」「大友皇子」「大来皇女」などの名が記されていました。いずれも天武天皇や天智天皇に近い皇族です。
他地域の関連する歴史文化資源
古代の木簡は日本全国から出土しています。飛鳥には7世紀に都があったので、出土する木簡は他地域と比較して質量ともに圧倒的に充実しています。
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