平野窯跡群 ひらのかまあとぐん
記入年月日 2021/04/16
- 所在地
- 香芝市白鳳台1-10-5
- 区分
- 遺跡 | 古墳
- 指定内容
- 香芝市指定文化財(記念物/史跡)
※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。
- 歴史文化資源の概要
- 平野窯跡群は、昭和49年の白鳳台土地区画整理事業に伴う調査で1~3号窯の存在が明らかになり、北側の平野4・5号窯は、その後の都市計画道路工事中に発見され、一帯の宅地開発によって合計5基の窯跡群が分布していることが明らかにされました。1・4・5号窯は、造成工事の前に、奈良県立橿原考古学研究所によって発掘調査がおこなわれ、平野1・4号窯は須恵器窯で出土遺物から6世紀後半頃、5号窯は7世紀以降の瓦を生産した有段登窯であることが確認されています。5号窯から軒瓦は見つかっていませんが、出土した平瓦の特徴から、製品の一部を近接する尼寺廃寺に供給していたことが分かっています。平野2・3号墳は、公園としての保存が決定していたため、発掘調査は実施せず、公園として保存されています。奈良盆地内で最古級の須恵器窯であり、県内で初めて発掘調査された須恵器の窯跡としても貴重な窯跡です。
- 地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
- 県内で古墳時代の須恵器生産があまり知られていないなか、平野窯跡群で窯の構造や生産の具体的内容が明らかにされたことは貴重です。
- 問い合わせ先
- 香芝市二上山博物館
- 電話番号
- 0745-77-1700
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