歴史文献で訪ねる奈良
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- 高算堂(黒滝村)
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高算堂は、黒滝村槇尾にある高算上人(1014-1098年)の墓と伝えられているお堂です。その昔、桓武天皇の病気を治した高算上人は、花の神様を供養するため、お米の喜捨を受けることを許されます。これが、金峯山寺で行われる花供懺法会(はなくせんぽうえ)の始まりであるとされています。上人の没後900余年経った平成28年(2016年)、「森に育まれ、森を育んだ人々の暮らしとこころ~美林連なる造林発祥の地“吉野”~」が日本遺産に認定され、高算堂はその構成文化財となりました。なお、高算堂の左上に見える牛頭天王社は今はなく、「牛頭天王社跡」と記された石碑が立っています。
現在の高算堂は、大正10年(1921年)に建立されたものです。堂の中には、高算上人像と蔵王権現が祀られており、訪れた人が子宝に恵まれるという言い伝えがあります。