管内の状況

1.地域の概要


 当事務所の担当地域は、宇陀市、山辺郡山添村、宇陀郡曽爾村、宇陀郡御杖村の1市3村で構成されています。豊かな自然環境に恵まれており、年平均気温は12~14℃、年間降水量は1,500mm程度と、夏期は比較的冷涼で、冬期は降雨の少ないのが特徴です。
 

2.農業

 都市近郊地域に位置しており、兼業農家率が高く、農産物の直売等を介した都市と農山村との交流が活発です。野菜では、ホウレンソウ、トマト、レタス、キュウリ、ダイコン、ナス、ミズナ、シュンギク、コマツナの指定産地で、ホウレンソウを中心とした軟弱野菜は特産品となっています。花きでは、シクラメンなどの鉢花、ダリアなどの球根、台杉を中心とした植木類の生産が盛んです。また、地域の北部は大和茶の主産地となっています。
 生産基盤の整備については、農産物の安定した生産や地域の活性化をめざして、農地造成や区画整理のほか、農業用ダムや用排水路、農道の整備などが行われています。

3.林業

 人工林率が高く、零細な個人所有が多い状況になっていますが、磨丸太や海布丸太の生産を目的とした集約的林業経営も行われています。人工林の約半分は40年生以下が占めており、これらの森林は除間伐等を行って育成していく必要があります。また、効率的な経営等をめざして、担い手の育成を図りながら、路網整備や機械化にも取り組まれています。