概要

タイトル

本事務所の所管地域は、大和平野南部の6市8町1村からなっています。面積は、39,224haで本県面積の約10.6%を占めています。耕地面積は、4,450haで県全体の約3分の1を占めています。

農業は、米をベースに都市近郊地域の有利性を活かした野菜(イチゴ、トマト、ナス、ホウレンソウなど)や花き(キク、バラなど)等の収益性の高い施設栽培が盛んに行われ、高品質で安全新鮮な付加価値の高い牛乳・乳製品・牛肉・豚肉、鶏卵、大和肉鶏、蜂蜜などの生産も行われています。

また、観光資源を活かした農産物の直売、観光農業やグリーンツーリズムも盛んに行われ、都市住民との交流を進める朝市や、ふれあい農園なども定着し、都市と農村との交流を目的とした多様な農業経営形態が見られる地域です。

林業は、桜井市の多武峰地区に代表される優良ヒノキ生産地域がありますが、林業不振、担い手の不足などによる経営意欲の低下から施業が進まず、人工林の約80%が間伐を必要としている状態となっています。また、県南部の吉野林業地を背景として、木材市、製材業が盛んに行われている地域でもあります。

大和平野を取り囲むようにある山地や丘陵の森林は、古くから大和青垣として人々に親しまれ、万葉集にも歌われた大和三山とともに、歴史豊かなこの地域の景観を創り出しています。これらの都市近郊林は景観及び風致保全課はもとより、保健休養、生活環境保全、水源かん養、防災など多様な役割を担っています。

また、この地域は比較的雨の少なく、古くから農業用水の水源として多くのため池が築造され、現在でも大小あわせて数千のため池が残っています。

農業用水の不足に悩まされてきたこの地域に対し、県南部は全国でも屈指の多雨地帯であり、吉野山地から流れ出す吉野川(紀ノ川)から取水を行う「吉野川分水」の工事が昭和27年から昭和62年にかけて実施され、現在では農業用水の安定供給が可能となっています。

このように従来から営々と蓄積されてきた土地改良施設や、ほ場整備等により農地の利用集積や農業生産の安定向上が図られています。