「E-夢 はっしん!」
■このメールマガジンを保存いただく方法は、 こちらをご覧ください。
■このメールマガジンは「文字サイズ 中」でデザインしています。
■レイアウトが崩れて見える場合や、文字サイズを変更したい場合は、 こちらをご覧ください。
発行:奈良県教育委員会事務局企画管理室
移動博物館という新企画
奈良県立橿原考古学研究所附属博物館 館長 西藤 清秀
3年前、博物館勤務に就いたとき、かねてより博物館の事業として、新たに実施したいことがあった。博物館に容易に足を運ぶことができない地域の学校に出かけて行き、考古学に関わる授業や体験学習をおこなうという「移動博物館」である。この企画は、当時博物館に二階堂高校から研修に来られていた竹田祥子先生の協力を得てスタートする運びとなった。
橿原考古学研究所附属博物館は、研究所附属ということもあって、学校からは敬遠されがちで、実際博物館を訪れる県内の学校は少なかった。そこで、約6?7年前から、子ども達にわかりやすい、親しみのある博物館にするために、新たに子ども用のパンフレットや案内書、クイズ形式のワークシートなどを作成し、さらには先生向けの指導の手引きを準備し、様々な企画を実施するようになっていた。
そして、「移動博物館」が実現した。まず、下市小学校で勾玉作りをおこなった。指導した学芸員の話では、子ども達はみな真剣に石を削って思い思いの勾玉を作ったそうだ。作りあげた喜びの笑顔を見て、移動博物館をやってよかった、続けたいと思ったという。
次に、私が参画した十津川高校での移動博物館では、十津川村で捕獲された鹿の角を使って様々な作品を作る体験学習をおこなった。
古代人は鹿角を好んで装身具や刀装具として使用している。まず、どのように鹿角が使用されていたか考古学的に考える授業をおこなってから、生徒達は、鹿角の部位の形を考えて自分の好みの指輪、ペンダントトップ、レターホルダーなどを加工し、制作した。
十津川高校の生徒達と一緒にもの作りをし、楽しく交流できたことは私にとっても非常にいい経験だった。生徒達が、自分が制作したものを見て、「移動博物館」のこと、考古学のことを思い出してくれることがあれば光栄だ。
第1回 つながろう!奈良県学校コミュニティの集いを開催しました
人権・地域教育課
平成26年1月19日(日)、奈良県産業会館で、「第1回 つながろう!奈良県学校コミュニティの集い」を開催しました。この集いは、子どもたちが伝統芸能や祭りなどを地域の方々から学んでいる姿から、学校と地域が協働して子どもたちを育んでいる取組の実例を県内に広く紹介し、地域の教育力の向上を図る契機とするもので、当日は、一般参加者を含め計580名のご参加をいただきました。
開会に先立ち、当課から「地域と共にある学校づくり」のプレゼンテーションを行い、続いて、当日の運営を担当しました県内高校生による家庭教育啓発チーム「きらら」140の活動を紹介しました。その後、オープニングとして、下市中学校コーラス部の素晴らしい合唱がありました。
第Ⅰ部では、冨岡教育長の開会のご挨拶、地元大和高田市教育委員会教育長からの来賓ご挨拶の後、せんとくん「学校コミュニティ1日推進委員長」委嘱式が行われました。その後、第1回となる「グッド・学校コミュニティ」奈良県教育委員会教育長賞が、大和高田市立菅原小学校、香芝市立二上小学校、下市町立下市小学校の3校に授与され、受賞校3校から取組の報告をいただきました。
第Ⅱ部では、合同実践発表として、五つの地域から地域で語り継がれている獅子舞や太鼓踊りなどの伝統芸能や民話などの発表があり、主体的に活動する子どもたちの姿や健やかな成長を願う地域の方々の想いが会場の方々に伝わった発表となりました。エンディングでは、県立ジュニアオーケストラの見事な演奏に合わせ、「きらら」140の高校生と会場の皆さんが「明日へつながる希望」と題して、会場全員で「上を向いて歩こう」を大合唱して、集いが終了いたしました。
来場された方々から「地域ぐるみで子どもを育んでおられる姿を実際に見ることができてよかった。」「子どもたちや園児にとってすばらしい体験となり、子どもの成長が感じられた。」「自分たちの地域を皆さんにアピールすることができてありがたかった。」との声がいただきけ、改めて、学校と地域が協働して子どもの成長を支援し、地域の絆を深めることや、子どもたちが主体的に活動することを通して、規範意識や地域の誇りを育むことの大切さを共有する機会となりました。
○ 当日の様子は、こちらの Webページからご覧いただけます。
※ お問い合わせ先
人権・地域教育課 地域教育係
TEL 0742-27-9837 FAX 0742-23-8609
「飛鳥を学ぶ・飛鳥で学ぶ」―橿原高校「奈良TIME」の取組
県立橿原高等学校 校長 井岡 陽子
本校は、飛鳥・藤原京など、我が国を代表する歴史遺産にほど近い橿原・北越智の地に位置し、平成26年度、創立40周年を迎える。開校当時、校舎に舞い込んできた瑞兆(ずいちょう)と言われる「雉子(きじ)」は「橿高雉子伝説」として今日まで語り継がれ、本校のマスコットとして親しまれてきた。その雉子が本年度、生徒の発案により本校の歴史をつなぐ「かしきじちゃん」としてお目見えし、生徒たちの学校への愛着が一層高まったところである。
そのような中、4月から始まった『奈良TIME』は、郷土を教材とした学習として生徒たちの興味関心を引くものであり、「郷土の歴史・文化を学ぶことは世界を知り、自分が誰であるかを知ることである。そこに自分たちの未来の始まりがある」とする本校の教育理念を具現化する良い機会でもあった。
第1学期は「奈良を探究する」をコンセプトに生徒自身の視点で地域を選び、調べたことを冊子にまとめ、発表するという課題研究に挑戦した。のべ63の発表となり、「新鮮な発見の連続」との生徒の声があがった。第2学期は「飛鳥」を舞台とし、七つのテーマ別に「より多くの人が飛鳥を訪れるために」と題した課題研究(現地学習を含む)に取り組んだ。教員の自作自演によるDVD「情報の効果的な伝え方」は生徒たちに大変好評で各グループのプレゼンテーションの参考となったようである。
初めての取組ということもあり、生徒たちも当初は戸惑ったようであるが、グループでの活動や事前学習を重ねるうちに和気藹々とした雰囲気となり、2学期の「飛鳥」現地学習では、溌剌と巡検する姿が見られた。またグループで相談し、よりよい発表をしようと真摯に取り組む姿は、聞く方にもよい影響を与え、有意義な発表会となった。次年度には、「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の世界遺産登録運動の一助となるよう、Webページなどを作成し、広く情報を発信し、地域の発展に貢献できるような取組を進めたいと考えている。
受検に当たってのお知らせ
学校教育課
高校入試が目前となりました。今回は特色選抜及び大和中央高校A選抜等の受検に当たっての注意事項等をお知らせします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【入試に関する日程】
○特色選抜及び大和中央高校「A選抜」
出 願 日
検 査 日
合格発表日
|
2月13日(木)、14日(金)
2月20日(木)、21日(金)
※ 2月21日の検査は次の学科(コース)で実施します。
平城高校普通科教育コース、高円高校音楽科、
法隆寺国際高校国際英語科・国際教養科、
(高田商業高校商業科)
※ 検査実施日や集合時刻、検査の時間割等は高校によって異なりますので「平成26年度奈良県立高等学校入学者選抜概要」等で確認してください。
なお、面接や実技検査の実施日程の詳細について、出願時に高校から別途指示する場合があります。
2月26日(水)
|
※ 十津川高校連携型中高一貫教育に関する入学者選抜、大和中央高校「A選抜」における定時制課程成人特例措置及び帰国生徒等特例措置の検査日は2月20日(木)です。
【出願】
出願日の午前9時から午後3時までに、志願する高校に出願してください。
【出願状況】
出願日の午後6時ごろ、各高校の出願状況を学校教育課のWebページに掲載する予定です。
【学力検査等の会場】
検査は出願した高校で行います。
【持参品等】
(1) 持参品は、受検票、筆記用具の他は選抜によって持参品が異なりますので、必ず「 平成26年度各選抜における受検者への注意事項」を確認してください。ただし、いずれの場合も、分度器、分度器付きの定規やコンパス、計算機、計算機付きの用具などは持参してはいけません。 また、実技検査を実施する学科(コース)については、各実施校が指定するものを持参してください。
(2) 検査中の筆記用具などの貸し借りはできません。
(3) 携帯電話等、検査に不必要なものは持参してはいけません。
【注意事項】
(1) 検査開始後20分以上遅刻した場合は、受検できません。遅れないように余裕をもって検査会場に着くようにしてください。
(2) 検査当日、英単語や漢字などの書かれている私服や筆記用具を用いないようにしてください。
【合格発表】
合格発表の予定時刻は、各高校で異なります。各高校の合格発表の予定時刻を、2月中旬に学校教育課のWebページに掲載する予定です。
合格発表は、受検した高校で、受検番号により行われます。また、合格者には、受検票で本人確認の上、合格通知書等が渡されますので、合格発表当日、受検票を忘れないようにしてください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
* 高校入試に関する様々な情報は、次のWebページからご覧いただけます。
※ お問い合わせ先
学校教育課 学事係
TEL 0742-27-9851 FAX 0742-23-4312
第5回ワークショップを振り返って
教職員課
平成26年1月18日(土)、県立教育研究所で第5回ワークショップが行われました。今回の内容は、「模擬授業」です。一人10分間ずつ受講生全員が模擬授業を行い、目線や声の出し方、板書、指示などについて指導助言を受けました。
また、今回は県立平城高等学校・高田高等学校の教育コースの生徒さん約20名がワークショップに参加し、受講生が模擬授業を行う様子を熱心に見学されていました。
リクルーターの田原本町立平野小学校教諭山田操来先生が、ワークショップの様子を振り返ります。
**********************************
1月18日に第5回ワークショップが教育研究所で行われ、今回、受講生は初めての模擬授業にチャレンジしました。小学校教員志望班の授業テーマは、2年生の算数「かけ算」です。
受講生は、朝から部屋に入ると緊張した表情で指導案を読み返したり、授業の準備をしたりしていました。模擬授業はわずか10分でしたが、一生懸命取り組む姿が見られました。
授業後の指導では、
○ 指示が曖昧で、何をしてよいのか分からない。児童に分かるように、指示の仕方を工夫する必要がある。
○ この授業で付けたい力は何なのか。目標を明確にもち、授業を組み立てることが大切である。
○ 一時間の学習の流れや児童の活動を見通して、本時のめあての提示、具体物の掲示など、板書計画を考えなければならない。
など、リクルーターやアドバイザーの先生方からの助言一つ一つを、受講生はメモを取りながら熱心に聞いていました。受講生が前向きに模擬授業に取り組み、学ぶ姿を見て、私たちリクルーターもやる気をもらったように感じました。
今回、リクルーターやアドバイザーの先生方から指導していただいたことや自分自身で気づいた課題を少しでも改善し成長できるように努力し、次回の模擬授業につなげていってほしいと思います。
リクルーター 田原本町立平野小学校 山田 操来
子どもたちが郷土を理解し食文化を伝承していくための資料「奈良県の郷土料理集」(県教育委員会作成)の中から、料理レシピをピックアップしてお届けしています。
★ 今月号のレシピは
(右の画像をクリック!→)
|
|
〔ちょっと一言〕
大和高原地域の郷土料理です。この地域では節分に干しいわしの昆布巻きを食べる習慣があります。時間はかかりますが、ことこと煮含めると柔らかく仕上がります。郷土の味を楽しんでください。
材料(4本分)
干しイワシ・中4尾、早煮昆布・8cm×16cm4枚、かんぴょう・20cm4本、土生姜・適宜、水・2カップ、酒・大さじ3、砂糖・大さじ3、醤油・大さじ3~4
作り方
①昆布は、汚れを拭き取り、水につけておく。
②昆布を広げ、イワシ置き、針生姜をのせ昆布で巻いて、塩もみしたかんぴょうで結ぶ。
③鍋に昆布のつけ汁と、酒、砂糖、分量の半分の醤油を加え、昆布が柔らかくなるまで、ゆっくり煮込む。
④残りの醤油を加えて煮て、味を含ませる。(ことことじっくり時間をかけて、昆布を軟らかくなるまで煮る)
【1】「家庭教育セミナー&イベント」を開催します
人権・地域教育課
県教育委員会では、今年度の新たな取組として、「家庭教育セミナー&イベント」を2月9日(日)にイオンモール大和郡山において開催します。この催しは、小さな子どもを持つ家族が多数訪れる大型ショッピングモールを会場として、家族が楽しみながら学んだり、一緒に体を動かしたりしながら、親子のコミュニケーションを促進し、家庭の教育力の向上を図ろうとするものです。
内容は、保育所に通う幼児の保護者を対象として実施したアンケートで要望の多かった、「親子運動教室」や「小学校生活の紹介」などを取り入れました。
また、昨年8月に発足した、家庭教育啓発チーム「きらら」140に所属する高校生約50名が、「きららタイム」で、フラッシュモブダンスを披露します。参加者と共に踊るプログラムや、高校生の企画による、子どもたちが興味をもって参加できる家庭教育に関するブースを準備して、みなさんのご来場をお待ちしております。
イベントの詳細は下記のとおりです。どうぞお気軽にご参加ください。
記
日 時 平成26年2月9日(日)10:30~14:30
場 所 イオンモール大和郡山2Fイオンホール(大和郡山市下三橋町741)
内 容 ○ステージ
「親子で運動遊び」橋本 高志 氏
(奈良県教育委員会家庭教育支援講師、NPO法人ゆめづくりあそび屋)
「きららタイム」家庭教育啓発チーム「きらら」140
「子育てミニ講演会」森本喜久子 氏
(奈良県教育委員会家庭教育支援講師、元郡山南幼稚園長)
「小学校生活の紹介」明島祐見子 氏
(奈良県学校コミュニティ・コーディネーター、元桜井南小学校長)
○各ブース
「きららブース1」 (ぬりえ、折り紙、工作等)
「きららブース2」 (配膳、Tシャツたたみ等)
「せんとくんと遊ぼう!」 (ふれあいタイム、記念撮影会等)
※ お問合せ先
人権・地域教育課 家庭教育係
TEL 0742-27-9857 FAX 0742-23-8609
【2】「なら教育リポート ~まなびだより~」今後の放送予定
県立教育研究所
奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」(午後6時~午後7時)の中で、午後6時45分~50分頃に放送します。
○2月12日(水) 新しい学び「奈良TIME」
学校教育課
○2月26日(水) 生徒会サミット ~中・高生の生徒会活動~
生徒指導支援室
■過去の放送分は こちらの Webページでご覧いただけます。
※ お問い合わせ先
県立教育研究所 教科教育部 調査情報係
TEL 0744-33-8907 FAX 0744-33-8909
- 2014年01月28日
- 2014年01月28日
- 2014年01月24日
- 2014年01月21日
- 2014年01月21日
- 2014年01月16日
- 2014年01月10日
- 2013年12月27日
「年々歳々花相似たり」と申します。通勤の道沿いにある梅の木も季節を忘れずに、つぼみが膨らんできました。慌ただしく時は過ぎていきますが、「歳々年々人同じからず」ただ単に齢を重ねるのではなく、新しい自分との出会いでありたいものです。
さて、今月号は県立橿原考古学研究所附属博物館の西藤館長から、「移動博物館という新企画」と題して、附属博物館の児童生徒たちへの取組をご紹介いただきました。「郷土奈良の文化や地域に誇りを持ち、それを力とする子どもたち」の育成のためにも、身近にあるすばらしい施設を活用したいものです。また、今月号の「スクープ 奈良TIME!」は橿原高等学校の取組をご紹介しています。身近にある文化を自分たちの力にしていってください。
そして、直前となります県立高校の入試情報をお届けしています。インフルエンザやノロウイルスによる感染症が流行していますので、受験生の皆さんは十二分に注意をしてくださいね。
※お願い
読者の皆さんのご意見を反映するためにも、ぜひメールマガジンのアンケートにご協力ください。また、取り上げてほしい記事や、紹介してほしい学校の取組等がありましたら、本メールマガジンの下部にあります宛先までご連絡ください。
橿原考古学研究所附属博物館のWebページは、 こちら
「奈良県先生応援サイト」は こちらから。または「奈良県先生応援」で検索してください。
※Q&Aのページはパスワードが必要です。
◎このメールマガジンは、「まぐまぐ!」を利用して発行しています。
「ウィークリーまぐまぐ!」の配信が不要な場合は、こちらで解除できます。
http://www.mag2.com/wmag/
◎「E-夢 はっしん!」のバックナンバーは、 こちらへ。
◎本県の教育に関するご提言、ご意見は こちらからお寄せください。
※お寄せいただいたご提言、ご意見は今後の教育行政の参考にさせていただきます。
※原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。
◎当マガジンの解除は、 こちらへ。
http://www.pref.nara.jp/30523.htm
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
発行:奈良県教育委員会事務局 企画管理室
〒630-8502 奈良市登大路町30番地
TEL 0742-22-1101(代表) 内線 5353
0742-27-9830(直通)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
|