奈良県総合医療センター

所在地 〒630-8581
奈良県奈良市七条西町2丁目897-5
開設者名 地方独立行政法人奈良県立病院機構 理事長
理事長 上田 裕一
院長 松山 武
マッチング利用 参加
病床数 466床
問合せ先 総務課 職員係
TEL 0742-46-6001
FAX 0742-46-6011
URL http://www.nara-hp.jp/
e-mail so-rin@nara-hp.jp

外観写真

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臨床研修情報2-1

研修管理委員長 奈良県総合医療センター院長  松山 武
プログラムの特徴 奈良県北和地域の基幹センターであり、救命救急センターを有する急性期センターです。
・ 内科の研修医は、原則指導医の指導の下に初診患者のプライマリ・ケアを担当します。
・ 外科研修では、豊富な手術件数があり、基礎から先端医療まで幅広く経験できます。
・ 周産期医療も充実しています。
・ 病理解剖も積極的に行い、院内CPCも定期的に実施しています。
・ 院内学術学会の開催や院内学術雑誌の発刊も定期的に実施しています。
・ 全診療科を対象に毎週「臨床研修実践講座」を実施しています。
・ 臨床研修医を対象に年1回症例発表会を実施しています。
プログラムの目標 頻度の高い疾病や外傷の診断と治療ができる。
・ 救急の処置治療ができる。
・ 適切な時期および方法で、他科および上級医に紹介できる。
・ 医療情報・診療内容を正しく記録する習慣を身につけ、正確に他に伝達できる。
・ チーム医療を理解し、実践できる。
・ 患者およびその家族との信頼関係を醸成できる。
・ 疾病の予防、健康管理、リハビリテーションについて理解し、基本的医療計画が立案できる。
・ EBMに基づいた治療方針を構築できる。
・ 心理的、倫理的判断力を育成できる。
・ リスクマネージメント、臨死時の対応能力を育成する。
・ 脳死と臓器移植について理解できる。
CPCカンファレンス 回数 5回 (令和4年度実績)
単独型プログラム1
(プログラム申請中)
募集人員  17人
1年目:
【内科24週】奈良県総合医療センターの循環器内科、腎臓内科、呼吸器内科、消化器/糖尿病・内分泌内科、脳神経内科、血液腫瘍内科、感染症内科から24週の研修を行います。
【選択必修8週】麻酔科、小児科、NICU、産婦人科から1診療科を選択します。
【外科選択必修8週】外科(消化器・肝胆膵外科、心臓血管外科、呼吸器外科、脳神経外科、整形外科・脊椎脊髄外科、泌尿器科)から1診療科もしくは2診療科を選択します。
【救命救急センター8週】奈良県総合医療センターの救命救急センターで行います。

2年目:
【救命救急センター4週】総合医療センター救命救急センターで行います。
【精神科4週】選択必修のうち精神科を必修としています。
【地域医療4週】南奈良総合医療センター及び地域に密接な中小病院で研修を行います。
【選択28週】将来専門とする診療科を踏まえ、診療科を自由に選択します。

臨床研修情報2-2

プログラムの内容

1年目
内科 奈良県総合医療センターの循環器内科、腎臓内科、呼吸器内科、消化器/糖尿病・内分泌内科、脳神経内科、血液腫瘍内科、感染症内科から24週の研修を行います。
救急 奈良県総合医療センターの救命救急センターは、県内に3ヶ所しかない救命救急センターの一つで、奈良市を中心とした北和の救急医療の中心です。1年目に8週、2年目に4週の研修を行いますので、先輩研修医とともに研修を行えます。
選択必修 麻酔科、小児科、NICU、産婦人科から1診療科を選択して研修します。
(近年のメンタルヘルスの需要性を考慮し、選択必修のうち精神科を当院では必修として2年目に研修をします。)
外科選択必修 外科(消化器・肝胆膵外科、心臓血管外科、呼吸器外科、脳神経外科、整形外科・脊椎脊髄外科、泌尿器科)から1診療科もしくは2診療科を選択します。
プログラムの内容

2年目
選択 将来専門とする診療科により選択科目を自由に選択することができます。
選択科目により、奈良県総合医療センター・奈良県立医大・済生会奈良病院・奈良医療センター・やまと精神医療センター・奈良県西和医療センター・奈良県総合リハビリテーションセンター・高の原中央病院・西の京病院・阪奈中央病院のいずれかで研修を行うことができます。
救急 奈良県総合医療センターの救命救急センターは、県内に3ヶ所しかない救命救急センターの一つで、奈良市を中心とした北和の救急医療の中心です。
急性心筋梗塞やクモ膜下出血などの心血管疾患・脳血管障害の急性期の救急を行っています。
一次救命処置BLSや二次救命処置ACSLの講習も積極的に行っています。
精神科 選択必修のうち精神科を必修とします。
(認知症・気分障害・統合失調症を経験する為)
地域医療 研修協力病院施設の南奈良総合医療センター・奈良西部病院・西奈良中央病院・おかたに病院のいずれかで研修を行います。
関連協力型病院 奈良県立医大附属病院
南奈良総合医療センター
済生会奈良病院
奈良医療センター
やまと精神医療センター
奈良県西和医療センター
現在の研修状況と進路
現在の研修医人員 1年次 20人  2年次 18人
研修医の主な出身大学 愛知医科大、岩手医科大、愛媛大、大阪医科大、大阪市立大、香川大、鹿児島大、関西医科大、岐阜大、京都府立医科大、久留米大、群馬大、神戸大、産業医科大、滋賀医科大、信州大、自治医科大、島根大、鳥取大、富山大、長崎大、奈良県立医科大、新潟大、兵庫医科大、弘前大、三重大、山口大、山梨大
研修修了後の進路 愛染橋病院、大阪医科大学附属病院、大阪市立大学附属病院、大津赤十字病院、京都大学医学部附属病院、倉敷中央病院、神戸市立医療センター中央市立病院、市立伊丹病院、住友病院、聖路加国際病院、奈良県立医科大学附属病院、奈良県総合医療センター、新潟大学医歯学総合病院、八戸市立病院、兵庫県立尼崎病院、兵庫医科大学附属病院、舞鶴医療センター・丸太町病院、南奈良総合医療センター、八尾市立病院、若草第一病院
メッセージ
指導医からの一言

当院は,救命救急センター,集学的がん治療センター,周術期管理センター,腎・尿路疾患センター,周産期母子医療センターの5つの医療センターを有する奈良県の急性期医療の基幹病院です。また,地域がん診療連携拠点病院,地域医療支援病院にも指定されており,奈良県北和の地域医療の中核病院として医療連携も積極的に行っています。                                         当院には高度な医療技術を有し,指導経験豊富な優れた指導医が多く勤務しています。また,医師のみならず,看護師,医療専門職,事務スタッフなど病院の全職員が病院全体で研修医を育てるという共通認識を持っています。                                          当院での初期研修プログラムの特徴としては,救命救急センターの研修を1年目2か月,2年目1か月のいわゆる屋根瓦方式にしているところです。また,選択科目の期間も長く設定しており,各研修医の希望に応じた自由な研修が可能となっています。初期研修をスタートする4月には,オリエンテーション期間を設け,医療安全,院内感染,BLS実習など多くの実習に時間を割いています。また,各診療科横断的なカンファレンスや各科の指導医による症例勉強会が積極的に開催しています。さらに,外部講師による総合診療のカンファレンスも定期的に行っており,これらにより研修医の「考える力」を養い,診断能力の向上を図っています。2年目の研修期間には研修医全員に症例発表の機会を与え,その内容を論文にし奈良県総合医療センター医学雑誌に投稿しています。したがって,当院で初期臨床研修を行うことにより,豊富な症例を数多く経験し,多くの医療技術を習得できるだけではなく,論理的な思考を養うことができます。   研修環境としては,メディカルスキルアップルームを設置しています。注射・穿刺手技,気管挿管,外科処置等のトレーニングモデルや上部・下部消化管内視鏡検査シュミレーションモデル,超音波検査シュミレーションモデルなどを常時利用できます。院内には無線LANの環境が整っていますので, 文献検索サービスの「Medical online」や診療上の問題点を解決するためのツールである「Up To Date」の利用が可能です。evidenceに立脚した最新の医学情報を何時でも手に入れる事ができます。    このような環境の中で,初期研修制度開始された以降,多くの研修医が当院での初期研修を修了し,それぞれ医学・医療現場で活躍中です。当院では後期研修制度も整備されており,各専門領域の専門医の取得も可能となっています。   当院での研修を将来の医療・医学の発展に寄与できる人材を育成するためにさらに研修プログラムの充実に病院全体で取り組んでいます。    是非皆さんの参加を待っています

研修医から一言

私は、この2年間で本当にかけがえのない多くのことを学ぶことができました。マッチングでは自宅から近い市中病院で規模の大きいところと考えて当院を志望しましたが、想像していた以上に充実した日々を送ることができました。                                         日々の業務は各科ごとに異なりますが、指導医の先生方が勉強になると思った症例を私たちに担当医として一緒に治療に参加させて下さるため、幅広い種類の疾患を経験し、勉強することができます。また、知識的なことだけでなく、どのように患者さんと向き合っていけばよいかという姿勢を、実践を通して学んでいくことができます。私もまだまだこれからですが今後医療人として働くための基礎を学んでいけると思います。                                         当直では上級医の先生と研修医が一緒に当直し、救急外来の第一線で働くことができます。上級医の先生の指導の下で診療するため、安心して救急初期対応を学ぶことができます。様々な主訴の患者さんを実際に診察することで、鑑別疾患を考え、検査を行い、診断して治療を行うというプロセスを数多く経験することができます。                                         また、当院の大きな特徴として、三次救急である救命救急センターがあります。普段の病棟や外来では経験することの少ない重症患者に対する高度な救命処置・集中管理を学べます。最初は臆することが多かったのですが、徐々に知識と度胸がつき、自然と体が動くようになってきました。                                         さらに、研修医のオフザジョブトレーニングにも力を入れており、洛和会音羽病院の酒見先生が講義をされたり、各科の先生が毎週金曜日に講義をされたりします。酒見先生の講義では主訴や身体所見などから鑑別診断を考え、検査を行うことで確定診断にたどりつく診断の過程を学ぶことができ、大変勉強になります。各科の先生の講義では症例をもとにしたディスカッションや、超音波や気管挿管、外科結紮などの実技やハンズオンセミナーがあります。                                         他にも、癒しの研修医室や医局がオープンで気軽に相談できること、福利厚生が優れていること、研修医全員参加の北海道旅行があることなどここでは書ききれないぐらい当院をお勧めしたいところがあります。まずはぜひ一度病院見学に来てください。                                         当院での研修を心よりお待ちしています。

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