面塚 めんづか
記入年月日 2016/11/30
- 所在地
- 奈良県磯城郡川西町結崎1904-2
- 区分
- 碑文・道標 | その他
- 指定内容
※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。
- 歴史文化資源の概要
- 観世流発祥伝承を持つ地。
「室町時代に大きな音とともに翁の面と葱が空から降ってきて、それを塚に埋めた」という伝承があり、永らく小さな塚として知られていたものを、昭和11年に観世会の多大な協力を頂き、記念碑を持つ塚に整備しました。
「観世発祥之地」の文字は第二十四世観世左近の揮毫によるものです。二十四世観世左近は、観世会の中でも最も面塚の建造に尽力した京都観世会の中心的役割を担った片山博通の実兄にあたります。
- 地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
- 現在まで隆盛を誇る観世流の発祥地伝承地であり、町民の誇りの象徴として大切にされています。
- 当資源と関連する歴史上の人物とその概要
- 観阿弥、世阿弥
大和四座の一である結崎座の一員として、活躍していましたが、1370年代ごろから京都周辺へも進出していきました。幕府のお抱え的存在とみなされるようになります。息子である世阿弥も足利義満の庇護を受け、「高砂」など50曲近く作品を残し、現在も能舞台で上演されています。また「風姿花伝」などの著作も著しています。
- 当資源と関連する文献史料
- 風姿花伝:世阿弥が記した能の理論書。
- 当資源と関連する伝承
- 室町時代のあるときに、翁の面と葱が空から降ってきて、それを塚の中に納めました。
- 他地域の関連する歴史文化資源
- 能楽:江戸時代までは猿楽と呼ばれていましたが、明治14年(1881年)の能楽社の設立を機に能楽と称されるようになりました。
昭和32年(1957年)重要無形文化財指定(総合認定)平成20年(2008年)にユネスコの無形文化遺産に登録されました。
- 問い合わせ先
- 川西町 教育委員会事務局 社会教育課
- 電話番号
- 0745-44-2214
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