出会う 奈良県歴史文化資源データベース

ナガレ山古墳 ながれやまこふん

記入年月日 2016/11/29

所在地
奈良県北葛城郡河合町佐味田
区分
遺跡 | 古墳
指定内容
国指定史跡

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
前方部を南に向けた前方後円墳で、墳丘長105m、後円部直径64m、前方部幅70m、後円部高8.5m、前方部高6.2mを測ります。5世紀初頭の築造。東側くびれ部には2列の埴輪列で区画された通路状遺構が確認されており、現在のところ全国で唯一の例です。後円部の埋葬施設は不明ですが、盗掘の際に廃棄された土の状況から粘土槨と考えられます。前方部でも埋葬施設(粘土槨)が確認されています。出土遺物は円筒埴輪の他に、朝顔形埴輪、家形埴輪等の形象埴輪や供物を象った土製品、刀子形などの石製品、刀等の鉄製品、土師器、須恵器等多種多様な遺物が出土しています。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
土砂採取による破壊から守るための保存運動が展開され、その結果、国指定史跡として保存されることとなりました。
小学校の社会科の教科書に写真が掲載されたこともあり、学校教育の教材としても親しまれています。
後円部墳頂が馬見丘陵公園で最も高い地点であり、奈良盆地を一望できる場でもあります。
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
不明 被葬者は葛城氏の一族との説があります。
当資源と関連する伝承
かつて「お太子山」とも呼ばれていました。
他地域の関連する歴史文化資源
馬見古墳群(王寺町、河合町、上牧町、広陵町、大和高田市、香芝市)
問い合わせ先
河合町 教育委員会事務局 教育部 生涯学習課
電話番号
0745-57-2271

掲載されております歴史文化資源の情報は、その歴史文化資源が地域にとって大切であると考えておられる市町村、所有者、地域の方々により作成いただいたものです。
見解・学説等の相違については、ご了承ください。