歴史文化資源の概要

馬見丘陵の中央部に位置する北向きの大型前方後円墳で、墳丘全長約220m、後円部径約130m、高さ約19m、前方部幅約112m、高さ約16.5mの規模があり、左右のくびれ部に造り出しを設けています。前方部の西側には出島状遺構があり、蓋、家、盾、水鳥、囲、柵等の埴輪が出土しています。周濠底から遺骸を運ぶ霊柩船が見つかっていました。埋葬施設は後円部中央に竪穴式石室が２基、前方部にも石室が造られていました。出土遺物は勾玉、管玉、棗玉等の玉類と鍬形石、車輪石、石釧等の石製品、滑石製の刀子、斧が知られています。馬見古墳群中最大の規模を誇ります。

地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由

墳丘に立ち入ることの出来る大型前方後円墳で良好な三段築成の状況が観察できます。

「記紀・万葉集」との関連とその概要

『古事記』仲哀天皇　忍熊王の反逆　遺骸を乗せて運ぶ喪船と考えられる準構造船が出土しています。

当資源と関連する文献史料

『古事記』仲哀天皇　忍熊王の反逆　遺骸を乗せて運ぶ喪船の記載があります。